三角波

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

三角波

  • 三角波(さんかくなみ)とは、多方向からの波が重なり合うことで生じる三角状の高い波のこと。
  • 三角波(さんかくは)とは、形が三角形になっている波形のこと。

三角波(さんかくなみ)[編集]

静岡県伊東市の海岸から見た小規模の三角波 〔画面中央〕

三角波(さんかくなみ)とは、進む方向が異なる二つ以上の波が重なり合ってできる、三角状の、波高の高い波のことである[1]。波の峰がとがっている[2]

例えば、暴風の中心が通る水上などに起こる[3]。暴風域のいたるところで波が発生しているため、それらの波が全て様々な角度で重なりあうためである。また、絶壁や防波堤などの近くでも生ずることがある[4]入射波反射波が重なりあうためである[5]。また、潮流の向きとの向きが反対の場合にも生じる。

船乗りからは大変恐れられている波である。船が下から繰り返し短い周期で突き上げられ揺れ幅がみるみる大きくなったり、あるいは予測不能なタイミングで突発的に突き上げられるようなかたちになり、突然安定を失い沈没させられてしまうことがあるためである。中程度以上の大きさをもつ安定した船であっても、あっけなく沈没させられてしまうことがある。経験豊富な船乗りでも打てる手はあまり無く、できることと言えばせいぜい三角波が生じそうな海域には近付かないこと、また入ってしまった場合はその海域から早く脱出することくらいしかない、と言われている。

英語ではpyramidal wave、フランス語ではvagues pyramidales などと言い、「ピラミッド状の波」と表現されている。

三角波(さんかくは)[編集]

三角波(さんかくは、英語:triangle wave)とは非正弦波的な基本的波形の一種で、波形の見た目が三角形になっているところからそのように呼ばれる。

帯域制限のある三角波を時間領域(上)と周波数領域(下)で表したもの。基本周波数は220Hz(A2)

矩形波と同様、三角波は奇数倍音のみを含む。しかし、矩形波に比べて高い倍音成分は急速に小さくなる(倍音の次数の逆数の自乗に比例する)。そのため、矩形波よりも聴きやすく正弦波により近い。


出典[編集]

  1. ^ 大辞泉
  2. ^ 広辞苑 第五版 P.1103【さんかく】-【さんかくなみ】
  3. ^ 大辞泉
  4. ^ 広辞苑 第五版 P.1103【さんかく】-【さんかくなみ】
  5. ^ 広辞苑 第五版 P.1103【さんかく】-【さんかくなみ】