三田証券

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Jump to navigation Jump to search
三田証券株式会社
種類 株式会社
設立 1949年[1]
業種 証券、投資顧問業、商品先物取引業[1]
法人番号 6010001058171
金融機関コード 0646
事業内容 金融商品取引業貸金業金銭債権の売買業務、生命保険の募集に関する業務、不動産の賃貸業務、宅地建物取引業不動産特定共同事業[2]
代表者 三田邦博(取締役社長)[2][3]
資本金 5億円[2][3]
従業員数  71名(平成28年3月現在)[3]
主要株主 三田邦博 (53.06%)[2][1]
外部リンク http://mitasec.com/
特記事項:当社は以下の業登録を行っている。
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第175号
貸金業者 東京都知事(5)第27088号
宅地建物取引業 東京都知事(2)第92893号
不動産特定共同事業 東京都知事第95号
テンプレートを表示

三田証券株式会社(みたしょうけん)は、1949年創業の東京都中央区日本橋兜町3-11に本社を置く証券会社である[2][1]関東財務局に(金商)第175号として登録されている金融商品取引業者であり、日本証券業協会日本投資顧問業協会金融先物取引業協会に加入している[4]。また、日本の証券会社の中で唯一、不動産特定共同事業者許可を受けている[5]ウェルス・マネジメント業務や融資関連、投資銀行業務やエクイティ・ファイナンスなどを中心とした業務体制に移行後の2003年3月期からは最終損益が黒字での業績推移が続いている[6][3]

企業理念[編集]

三田証券では、次の3つの理念を企業理念としており、これを役職員全員で「6つのS」を基本的理念として共有。そして証券業を通し、顧客の目標実現、更には日本経済の健全な発展に貢献することを目標としている[3]

  • Sincere:当社役職員は、顧客に、パートナーに、法令に、株主に対して、誠実に行動する[3]
  • Soft&Service:当社役職員は、独自のノウハウと最高のサービスで、付加価値の高いビジネスを提供する[3]
  • Small,Slim&Speedy:当社は、小さく筋肉質な組織で、スピーディな意思決定を行う[3]

沿革[編集]

最後の駆け込み寺[編集]

三田証券は、もともと所謂地場証券の一つであったが、創業家の3代目に当たる三田邦博が社長となった1998年以降、融資関連や投資銀行、ファイナンスなどの業務を中心に事業を展開するようになった[6]。そのような中で、特に資金繰りが悪化しているなどで経営状況が良くない上場企業に対する営業手法の一つとして、MSCBMSワラントなどを割当先に特に有利な条件で公募し、三田証券が割当先となって引受けを実施する事で、発行体企業の運転資金を確保できるようにしつつ、三田証券側も利益を得るという手法が取られた[7][8][9]。その中で、かつて橋梁分野の土木建築で名門と呼ばれたサクラダ(2012年11月27日に自己破産申請)に対して、投資顧問業者であるスピードパートナーズ経由で、第三者割当増資方式の新株予約権証券を募集するよう助言し、2012年1月27日付で新株予約権の行使価格10円という大幅なディスカウント率[注 1]を以てして引き受けるという事を行った[7]。三田証券はサクラダの発行済株式数の36.61%を保有する筆頭株主となった[7]。しかし、同年8月には、その保有する株式すべてを売り抜けた[7]。それからおよそ3ヶ月後に発行体であるサクラダが自己破産に至ったという経緯から、「最後の駆け込み寺」と呼ばれるようになったという[7]

アンジェスMG社のMSワラント引受け[編集]

創薬ベンチャー企業である、アンジェスMGは2015年12月期の営業損益が41億円の最終赤字となっていた[7]。前年同期にも22億円の最終赤字を出しており、また2016年12月期には64億円程度の最終赤字を見込んでいて、継続企業としての前提条件が揺らいでいる[7]。一方で、2015年12月期末のアンジェスMGの現預金は20億円程度で何もしなければ資金ショートを引き起こす危険をはらんでいた[7]。さらには、それまで、夢真ホールディングスや投資ファンドへの第三者割当増資、更には既存株主に払込みを受けるライツイシューなどの形で資金を捻出するということを続けていた[7]。そのような中で2016年3月25日、リーディング証券が紹介した三田証券が第三者割当の割当先となりその全額を引き受ける形で、MSワラント[注 2]を用いて、4月11日付で約28億円の調達をアンジェスMGが行うことが発表された[7][10]。これについて、三田証券以外には引受先が見当たらなかったのではないかという観測が、一部報道でなされていた[7]

結果的に、上記の引受けは2016年4月18日を以って、三田証券が保有するアンジェスMGのMSワラントのすべてが行使転換され売却された[12]。しかし、アンジェスMGの資金繰りは、依然として良い状態ではないこともあり、同年8月22日運転資金臨床実験費用に充当する目的で、約23億5979万円の調達をMSCBを発行し、再度三田証券が第三者割当の割当先となる形で実施している[2][13]

関連項目[編集]

脚註・出典[編集]

脚註[編集]

  1. ^ サクラダの前日終値は36円であった。[7]
  2. ^ 発行新株総数:200万株 発行価格:235円 当初行使価格:435円(但し転換条項があるため、行使価格は236円以上の値に修正されうる。)[10][11]

出典[編集]

  1. ^ a b c d 「余分なものも買う 顧客は前向き」三田証券・三田社長  日本経済新聞 2013年9月7日掲載 2016年7月20日閲覧
  2. ^ a b c d e f E05301:アンジェス MG株式会社 S1008CXD:有価証券届出書(参照方式) (EDINET 2016年8月5日開示 2016年9月3日閲覧)
  3. ^ a b c d e f g h 三田証券株式会社 キャリタス就活2017 2016年9月3日閲覧
  4. ^ みずほ投信投資顧問>ファンド情報>販売会社一覧>三田証券株式会社 2016年9月1日閲覧
  5. ^ 三田証券-Mita Platinum Club- 2018年3月31日閲覧
  6. ^ a b 老舗中小証券会社の苦境、相次ぐ廃業・撤退 東証の合併上場を契機に加速も 東洋経済オンライン 2012年5月5日配信 2016年8月21日閲覧
  7. ^ a b c d e f g h i j k l あの有名ベンチャー企業、資金ショート危機を一旦脱出…「継続企業の前提に重要な疑義」 ビジネスジャーナル 2016年3月31日配信 2016年9月1日閲覧
  8. ^ 第三者割当により発行される新株予約権の募集に関するお知らせ (サクラダ開示資料 (みんかぶ掲載分)2012年1月27日開示 2016年9月3日閲覧)
  9. ^ サクラダ、2期連続最終赤字  日本経済新聞2012年11月19日付 2016年8月21日閲覧
  10. ^ a b E05301:アンジェス MG株式会社 S100788F:有価証券届出書(参照方式) EDINET 2016年3月25日開示 2016年9月3日閲覧
  11. ^ <マザーズ>アンジェスが大幅続落 新株予約権の大量行使で  日経電子版 2016年4月13日13:44配信 同日閲覧
  12. ^ 第 27 回新株予約権(第三者割当て)(行使価額修正条項付)の大量行使、行使完了および月間行使状況に関するお知らせ日経電子版掲載の適時開示情報 2016年4月18日掲載)
  13. ^ 第 28 回新株予約権(第三者割当て)(行使価額修正条項付)の発行に係る 払込完了に関するお知らせ  (日経電子版掲載の適時開示情報 2016年8月22日 2016年9月3日閲覧)

外部リンク[編集]