三段壁

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三段壁の南壁全景

三段壁(さんだんべき)は和歌山県西牟婁郡白浜町三段にある自然景勝地()である。

紀伊半島南部西海岸は熊野吉野国立公園内、南紀白浜温泉「崎の湯」の1.8km南の海に直立する長さ2km、高さ50m - 60mに及ぶ柱状節理の大岩壁で、断崖絶壁の名勝として知られる。断崖には展望台が設けられており、雄大な南紀の海景を見ることができる。また、地下36mには海蝕洞窟が形成されており、断崖上から地中をエレベーターで降りると洞窟内部を観覧できる(三段壁洞窟)。

名称の由来[編集]

の群れ(との説もある)を見つけるための監視場(見段・みだん)があり、これが転じて三段壁(みだんべき・見段壁→みだんぺき→さんだんべき・三段壁)と呼ばれる様になったという説が有力である。


エピソード[編集]

三段壁にはあまり人目のつかない茂みの中に大きな岩に文字が刻まれた「口紅の碑」がある。

1950年6月10日、許されぬ結婚と病苦から岩に「白浜の海は、今日も荒れている」と口紅で書き遺し、生まれ変わって一緒になることを誓い合って若い男女が青い海に身を投じた。口紅で書き遺された文字は二人の思いが成就するようにと、友人が翌年の同じ日に岩に刻みこんだといわれている。二人とその友人の想いには、恋愛成就の意が込められていることからか、カップルや夫婦で触れるといつまでも一緒に幸せになれるという噂や、好きな人と一緒に触れると両想いになれるという噂もある[1]

近年では、カップルが岩場に座って景色を楽しんでいたり、ウェディング写真を撮影したりと人気のデートスポットになっている[2]。平成28年4月には、プロポーズにふさわしいロマンチックな場所として恋人の聖地に認定されている[3]。また、2016年6月12日(恋人の日)に恋人の聖地認定記念としてハートのモニュメントが展望台横に設置された。ハートのモニュメントには愛鍵(南京錠)をつけることができ、愛鍵は周辺の商店にて販売されている。

一方で年々減少しているが、人生の終着点として三段壁に訪れる者もいるため[4]白浜警察署白浜町NPO法人白浜レスキューネットワーク[5][4]・白浜町社会福祉協議会などが連携し、三段壁周辺パトロールや自立・更生のための活動が継続的に行われている[6]。また、転落防止のための柵や監視カメラの設置[7]がされ、白浜警察署白浜町NPO法人白浜レスキューネットワーク・田辺保健所に連絡が入り、保護されるケースがほとんどである。

周辺[編集]

その他[編集]

宮﨑あおい出演のオリンパス OLYMPUS「私の写真は、私の今だ。 宮﨑あおい 海に着く編」(2015年企業広告)テレビCMは、南紀白浜の観光地がロケ地となっている。平草原公園で野うさぎに出会い、森の中を追いかけているうちに三段壁・千畳敷にたどり着くというストーリーであるが、実際は平草原公園から三段壁までは一般道でつながっている。[8] ②2016年10月16日には、Red Bull主催のCliff Divingのワールドシリーズが開催された。[9]

交通[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 口紅の遺書詩 - お菊の棚 白浜
  2. ^ 和歌山県のお勧めデートスポット - 全国デートスポット検索
  3. ^ 三段壁でデートしよう-毎日新聞(2016年5月19日付、2016年6月13日閲覧)
  4. ^ a b 自殺予防パトロール この取り組みを広げたい”. 株式会社紀伊民報(AGARA紀伊民報) (2011年2月15日). 2016年4月21日閲覧。
  5. ^ 活動内容紹介ページ - NPO法人 白浜レスキューネットワーク
  6. ^ 名人対談 - 和歌山県庁ホームページ
  7. ^ 多くの命救いたい 三段壁に監視カメラと柵 - AGARA紀伊民報(2014年1月22日付、2015年10月21日閲覧)
  8. ^ 宮崎あおいの“セルフィー”が美しすぎる オリンパス新CM「私の写真は、私の今だ。 海に着く」編
  9. ^ Red Bull Cliff Diving2016ホームページ

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

座標: 北緯33度39分57.27秒 東経135度20分7.26秒 / 北緯33.6659083度 東経135.3353500度 / 33.6659083; 135.3353500