三条宗近

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三条宗近(さんじょうむねちか)は、平安時代刀工

山城国三条に住んでいたことから、「三条宗近」の呼称がある。

永延年間(10世紀)の人物で、国風(藤原/王朝)文化が確立し、摂関貴族・武士階級が出現したこの時代、一連の文化思潮に同調して、「鎬造・湾刀」の日本刀の様式もまた確立し、宗近は、その日本刀確立期である中世初期の代表的名工として知られている。一条天皇の宝刀「小狐丸」を鍛えたことが謡曲小鍛冶」に取り上げられているが、作刀にこのころの年紀のあるものは皆無であり、その他の確証もなく、ほとんど伝説的に扱われている。現存する有銘の作刀は極めて少なく「宗近銘」と「三条銘」とがある。代表作は、「天下五剣」の一つに数えられる、徳川将軍家伝来の国宝三日月宗近」。

作風は板目肌がよく約み、地沸がつき、小乱れ刃、匂が深く小沸がついて、三日月形の「打のけ」と称される刃文などが見られる。