三木蒐一

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三木 蒐一(みき しゅういち、1907年明治40年)9月8日[1] - 1966年昭和41年)12月27日[1])は、日本の小説家編集者

東京生まれ[1]。本名は風間真一[1]1932年早稲田大学英文科卒業。実業之日本社に勤務するかたわら「早稲田文学」や「文芸首都」の同人となり、作品を発表[1]。1937年博文館に転じ、「講談雑誌」の編集に従事[1]。雑誌「新青年」の編集者でもあった[2]

戦前から、三木蒐一の筆名でジョンストン・マッカレーの『地下鉄サム』に影響された小説「地下鉄伸公」などを書いた[2]

弟に画家の風間完、妹に随筆家の十返千鶴子[2]

著書[編集]

  • 『真人間』〈博文館文庫:202〉(1940年、博文館)
  • 『軍艦出動!』〈ユーモア文庫〉(1942年、東成社)
  • 『美しき星座』(1942年、室戸書房)
  • 『浅草新景』(1946年、大元社)
  • 『婦人化粧室』(1947年、大衆社)
  • 『地下鉄伸公』〈ユーモア小説全集:18〉(1952年、東成社)
  • 『浅草伸公』(1956年、優文社)
  • 『地下鉄伸公』(1956年、榊原書店)
  • 『地下鉄伸公 続』(1956年、榊原書店)
  • 『江戸ッ子伸公』(1956年、優文社)
  • 『地下鉄伸公 続々』(1956年、榊原書店)
  • 『伸公伊達姿』(1957年、雄文社)

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」
  2. ^ a b c 鏡明『ずっとこの雑誌のことを書こうと思っていた』(フリースタイル)P.87