三愛ドリームセンター

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三愛ドリームセンター
San-ai Dream Center.jpg
情報
設計者 林昌二日建設計
建築主 三愛
構造形式 SRC造
階数 地上9階・地下2階
竣工 1963年1月
所在地 104-0061
東京都中央区銀座五丁目7番2号
座標 北緯35度40分16.2秒 東経139度45分52.6秒 / 北緯35.671167度 東経139.764611度 / 35.671167; 139.764611
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三愛ドリームセンター(さんあいドリームセンター)は、東京都中央区銀座にある商業施設のビルである。中央通り晴海通りの交わる銀座4丁目交差点に面している。通称は(銀座)三愛ビル

概要[編集]

三愛ビルはリコーの創業者である市村清が戦後間もない1946年、銀座4丁目の旧六十九銀行銀座支店跡地に地上2階建ての「三愛ビル」を建設し、以後この地を販売の中心地として経営を拡大していった。

市村は三愛ビルを改築するにあたって奈良県法隆寺五重塔をヒントに「建物中心に大きな柱を立ててビル全体を総ガラス化させた円筒型のビル」を考案、名称も一般公募により「三愛ドリームセンター」に決定した。

開業時よりリコーの社章である眼鏡のマークが外壁に配してあった[1]

1963年1月13日午前0時、三笠宮崇仁親王夫妻の臨席の元で開業セレモニーが行なわれた。フランキー堺のドラムロールにあわせてビル最上部から吊り下げられたゴンドラが1階ずつ登ってフロア点灯を行い、最後は最上部広告の点灯が完了し、その瞬間はこれを見守った群集から大きな歓声があがったという。また開業時、三愛はビルに程近い場所にビルと同じような円筒形の交番建物を警視庁に寄贈し、「銀座4丁目交番」として1980年代後半まで使用された。

2013年1月に開業50周年を迎えたが、現在も通りを挟んだ位置にある和光とともに銀座のランドマークとして君臨している。2003年には「DOCOMOMO JAPAN選定 日本におけるモダン・ムーブメントの建築」に選ばれている。

夜のライトアップ(ネオンはリニューアル前のもの)

ビル内施設[編集]

開業当時は三愛を始め日産自動車、東洋レーヨン(現 東レ)などのテナントが1階から3階、三菱電機ショールーム「三菱電機スカイリング」(主に同社のオーディオDIATONEなどを展示)が4階から9階まで使用していた。1980年代後半からはリプトンティーサロンなどの飲食店がテナントとして進出し今日に至っている。

エリア放送[編集]

地上一般放送局の免許を受けたエリアポータルが、ワンセグエリア放送を実施している。[2]

免許人 局名 識別信号 物理チャンネル 周波数 空中線電力 ERP 業務区域
エリアポータル株式会社 エリアポータル銀座エリア放送 JOXZ3AB-AREA 40ch 635.142857MHz 370μW 370μW 銀座5丁目
三愛ビル周辺
  • 初回免許年月日 平成24年11月1日
  • 免許年月日   平成25年4月1日
  • 免許の有効期限 平成30年3月31日

広告[編集]

ドリームセンター最上部の広告は注目度が高く、広告主が変更される度に話題に上がる事が多い。1963年の開業時は三菱電機が広告主となり、1990年5月に三愛の自社広告に変更されるまで30年近く存在した。三菱電機の広告の時代はネオンサインが音楽に合わせて点灯する仕組みになっていた。ビル内には三菱電機のショールームも存在したことからドリームセンターを「三菱ビル」、最上部の広告を「三菱のネオン」と称する人も少なくなかった。

1994年12月からコカ・コーラ2000年3月からサントリーウィスキー「響」)、2004年3月からボーダフォン(現ソフトバンクモバイル)と周期的に広告主が変わり、2006年12月からは三愛とともに企業グループ「リコー三愛グループ」を形成しているリコーが広告主になっている。2014年9月に広告のリニューアルを行ない、デザインは以前と同じだが太陽光発電風力発電のみで得られた電力を夜間の照明に使用する(下部には「100% Eco-Powered Billboard」の文字が入る)。この為、充分な電力が得られなかった時には消灯する場合もある[3]

『ねじ式』のモデル[編集]

つげ義春により1968年月刊『ガロ』6月増刊号「つげ義春特集」に発表された漫画作品『ねじ式』のラスト近くのビルの一室で開業する女医の入居する建物の元となったつげの夢の中でのモデル。実際のでは、そのビルの最上階に医者がいるのが分かったものの、入り口が見つからない。ますます焦り、ビルの1階で途方に暮れるが、いつの間にかビルに入り、医者の部屋に入っている。ただし、女医は登場せず、性的な出来事も起こらない。実際に作品に描かれたビルは似ても似つかない高炉のような工場風の建物であった[4]

脚注[編集]

  1. ^ 『荷風』Vol.16、p.63 日本文芸社、2008年
  2. ^ エリア放送を行う地上一般放送局の免許状況(詳細)関東総合通信局
  3. ^ 東京の自然エネルギー広告塔 - リコー公式サイト
  4. ^ つげ義春 『つげ義春漫画術』(下) ワイズ出版、1993年10月 ISBN 4-948735-19-1

外部リンク[編集]