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三宅淳詞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
三宅 淳詞
2025年
基本情報
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1999-03-17) 1999年3月17日(26歳)
出身地 三重県伊勢市
スーパーフォーミュラおよびSUPER GTでの経歴
デビュー 2022(SF)
2020(SUPER GT)
所属 ThreeBond Racing(SF)
KONDO RACING(SUPER GT)
車番 12(SF)
24(SUPER GT)
過去所属 TEAM GOH(SF)
Max Racing
NISMO NDDP(SUPER GT)
出走回数 15(SF)
28(SUPER GT)
優勝回数 1(SUPER GT・GT500)
1(SUPER GT・GT300)
ポールポジション

1 (SUPER GT・

GT500)
ファステストラップ 1 (SF)
シリーズ最高順位 3位 (2024年)
過去参加シリーズ
2018
2019
2021
スーパーFJ
FIA-F4選手権(日本)
スーパーフォーミュラ・ライツ

三宅 淳詞(みやけ あつし、1999年3月17日 - )は、三重県伊勢市出身のレーシングドライバー。 

経歴

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Niterra MOTUL Z(2024年)

3歳の時に父親と全日本GT選手権のレースを観戦したことをきっかけで、4歳からカートを始めた。2015年に鈴鹿選手権のX30クラスでタイトルを獲るなど活躍の後、2018年に鈴鹿サーキットレーシングスクール フォーミュラを首席で卒業し、スカラシップを獲得。この年はスーパーFJ鈴鹿クラブマンでチャンピオンを獲得となり、その後のスーパーFJ日本一決定戦でも優勝を手にする。2019年にはHFDP(ホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)の一員としてFIA-F4選手権に参戦して1勝を挙げ、表彰台フィニッシュ8回を記録してルーキー最上位のランキング2位を獲得した[1]。しかし、同年限りでホンダの育成枠から外されてしまった。

2020年からSUPER GTのGT300クラスにMax Racingのレクサス・RC F GT3で初参戦。自身のホームコース鈴鹿での第3戦では、予選Q1のB組2位タイムを記録して見せた。2021年はトヨタ・GR スープラ GTにスイッチしたMax RacingでのSUPER GT参戦2年目、第3戦鈴鹿で初優勝[2]全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権にもルーニースポーツから参戦し、2勝を挙げてランキング4位となった。また、同年末のスーパーフォーミュラのルーキーテストにKCMGより参加した[3]

2022年は引き続きSUPER GTにMax Racingから参戦し[4]、新たにTEAM GOHからスーパーフォーミュラにステップアップし[5]、第4戦のオートポリスではファステストラップを記録し、3位表彰台を獲得。しかし、ランキングは14位となり1年限りでスーパーフォーミュラのシートを喪失してしまった。また、スーパー耐久ではMAX Racingより新型フェアレディZのGT4車両の先行開発でST-QクラスにNISMOと共に参戦。結果的にこの年は国内の主要カテゴリーでトヨタ、ホンダ、日産と3大メーカーで参戦する事となった。

2023年も引き続きSUPER GTにMax Racingから参戦。開幕戦の岡山国際サーキットでは予選12位からのスタートとなったものの、ピット戦略で順位を上げ3位表彰台を獲得した。しかし第4戦の富士スピードウェイでマシンが炎上し、Max Racingはシーズン中のマシン修復を断念し、シーズン途中での撤退を発表した[6]。また、この年は道上龍率いるDRAGO CORSEから「ネクセンタイヤ」と共にGR86/BRZ Cupに参戦[7]

2024年のSUPER GTは前年から一転、GT500クラスにステップアップし日産の3号車「NISMO NDDP」で高星明誠とタッグを組んで参戦[8]。第2戦富士でGT500クラス初優勝を遂げ[9]、ランキング3位に入った。また、スーパーフォーミュラに昨年リザーブドライバーとして一年間チームに帯同していたThreeBond Racingから2年ぶりにレースドライバーとして起用される[10]

2025年のSUPER GTは引き続き、NISMO NDDPよりGT500クラスに参戦。パートナーには高星がエースカーの23号車に移籍した為、GT500クラス復帰の佐々木大樹[11]。開幕4戦はスープラ勢の台頭で苦戦したが、第5戦鈴鹿で今季初表彰台となる3位に入り[12]、優勝した23号車と共に、1-3フィニッシュを飾ったが、以降3戦で上位入賞とならず、結局ランキング12位でシーズンを終える事となった。スーパーフォーミュラも前年同様Threebond Racingより参戦。開幕以降苦戦を強いられたが、第11戦鈴鹿で10位入賞[13]。自身にとって2022年最終戦鈴鹿以来の入賞を果たす[14]。また、IGTC第4戦となる鈴鹿1000kmにて、B-MAXを母体とする「Team HandWork Challenge」よりプロクラスから参戦する[15]

2026年の SUPER GTはこれまで所属していたNISMO NDDPが活動休止に伴い、KONDO RACINGに移籍し、GT500クラスに参戦する。また、TEAM 5ZIGENよりGTワールドチャレンジ・アジアにも参戦する。

略歴

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シリーズ チーム レース 勝利 PP FL 表彰台 ポイント 順位
2018 FIA-F4選手権 Eagle Sports 2 0 0 0 0 0 24位
2019 FIA-F4選手権 Honda フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト 14 1 3 1 8 147 2位
2020 SUPER GT - GT300 Max Racing 8 0 0 0 0 0 NC
スーパー耐久 - ST-3 5 0 0 1 2 72.5‡ 4位‡
2021 スーパーフォーミュラ・ライツ Rn-sports 17 2 0 1 5 57 4位
SUPER GT - GT300 Max Racing 8 1 0 1 1 44 5位
スーパー耐久 - ST-3 4 0 0 0 3 104‡ 2位‡
2022 スーパーフォーミュラ TEAM GOH 10 0 0 1 1 21 14位
SUPER GT - GT300 Max Racing 7 0 0 0 0 1 35位
2023 SUPER GT - GT300 Max Racing 4 0 0 0 1 11 19位
GTワールドチャレンジ・アジア - GT3 CREF Motor Sport 2 0 0 0 0 0 NC
スーパー耐久 - ST-3 OKABEJIDOSHA motorsport 1 0 0 0 0 113‡ 4位‡
スーパーフォーミュラ Threebond Racing リザーブドライバー
2024 スーパーフォーミュラ ThreeBond Racing 9 0 0 0 0 0 NC
SUPER GT - GT500 NISMO NDDP 8 1 0 0 2 54 3位
2025 スーパーフォーミュラ Threebond Racing 12 0 0 0 0 1 18位
SUPER GT - GT500 NISMO NDDP 8 0 0 0 1 24 12位
スーパー耐久 - ST-3 OKABEJIDOSHA motorsport 5 1 0 0 3 117‡ 3位‡
スーパー耐久 - ST-Q NISMO 1 1 0 0 1 0‡ NC‡
鈴鹿1000km - プロ Team Handwork Challenge 1 0 0 0 0 N/A DNF
2026 SUPER GT - GT500 KONDO RACING
GTワールドチャレンジ・アジア - GT3 TEAM 5ZIGEN

* 現在進行中のシーズン。 ‡ チームランキング

レース戦歴

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  • 2018年
    • SRS-F スカラシップ獲得
    • 鈴鹿クラブマン スーパーFJクラス(シリーズチャンピオン)
    • S-FJ 日本一決定戦優勝
  • 2019年 - FIA-F4選手権(ランキング2位)
  • 2020年
  • 2021年
    • 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権(ランキング4位)
    • SUPER GT GT300クラス(ランキング5位)
    • スーパー耐久 ST-3クラス
  • 2022年
  • 2023年
    • SUPER GT GT300クラス(ランキング19位)
    • GR86/BRZ Cup プロフェッショナルクラス
  • 2024年
    • 全日本スーパーフォーミュラ選手権
    • SUPER GT GT500クラス(シリーズ3位・1勝)
  • 2025年
    • 全日本スーパーフォーミュラ選手権
    • SUPER GT GT500クラス
    • スーパー耐久 ST-3クラス
    • 鈴鹿1000km

フォーミュラ

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FIA-F4選手権

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チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 順位 ポイント
2019年 Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト OKA1
14
OKA2
1
FSW1
11
FSW2
10
SUZ1
3
SUZ2
3
FSW1
9
FSW2
Ret
AUT1
2
AUT2
2
SUG1
2
SUG2
2
TRM1
9
TRM2
3
2位 147

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権

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チーム エンジン クラス 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 順位 ポイント
2021年 Rn-sports SPIESS FSW
1

6
FSW
2

5
FSW
3

1
SUZ
1

4
SUZ
2

6
SUZ
3

4
AUT
1

1
AUT
2

6
SUG
1

5
SUG
2

5
SUG
3

4
TRM
1

6
TRM
2

3
TRM
3

5
TRM
1

3
TRM
2

6
TRM
3

2
4位 59.5

スーパーフォーミュラ

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チーム シャシー エンジン 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 順位 ポイント
2022年 TEAM GOH ダラーラ・SF19 ホンダ FSW
10
FSW
5
SUZ
Ret
AUT
3
SUG
18
FSW
Ret
MOT
Ret
MOT
15
SUZ
12
SUZ
8
14位 21
2024年 ThreeBond Racing ダラーラ・SF23 SUZ
14
AUT
17
SUG
15
FSW
18
MOT
20
FSW
14
FSW
Ret
SUZ
Ret
SUZ
18
NC 0
2025年 SUZ
Ret
SUZ
13
MOT
17
MOT
18
AUT
18
FSW
21
FSW
Ret
SUG
Ret
FSW
19
SUZ
12
SUZ
10
SUZ
16
18位 1

ツーリングカー

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スーパー耐久

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チーム 使用車両 クラス 1 2 3 4 5 6 7 順位 ポイント
2020年 MAX Racing 日産・フェアレディZ 3 FSW
4
SUG
Ret
OKA
3
TRM
2
AUT
4
SUZ
C
5位 72.5
2021年 3 TRM
1
SUG
4
FSW
4
AUT
3
SUZ
3
OKA
2
2位 104
2022年 日産・Z Racing Concept Q SUZ FSW
2
SUG
1
AUT
3
MOT OKA
2
SUZ
2
NC 0
2025年 OKABEJIDOSHA motorsport 日産・フェアレディZ 3 MOT
2
FSW
4
SUG
3
AUT
1
OKA
4
3位* 117*
NISMO 日産・Z Racing Concept Q FSW
1
NC 0

グランドツーリング

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SUPER GT

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チーム 使用車両 クラス 1 2 3 4 5 6 7 8 9 順位 ポイント
2020年 MAX Racing レクサス・RC F GT3 GT300 FSW
16
FSW
13
SUZ
20
TRM
26
FSW
19
SUZ
DNR
TRM
15
FSW
24
NC 0
2021年 トヨタ・GRスープラ GT GT300 OKA
5
FSW
11
SUZ
1
TRM
5
SUG
9
AUT
17
TRM
7
FSW
7
5位 44
2022年 GT300 OKA
WD
FSW
19
SUZ
22
FSW
DNS
SUZ
Ret
SUG
14
AUT
10
TRM
17
35位 1
2023年 GT300 OKA
3
FSW
16
SUZ
16
FSW
Ret
SUZ SUG AUT TRM 19位 11
2024年 NISMO NDDP 日産・Z NISMO GT500 GT500 OKA
6
FSW
1
SUZ
8
FSW
12
SUZ
7
SUG
6
AUT
3
TRM
7
3位 54
2025年 GT500 OKA
10
FSW
10
SEP
11
FSW
SPR1

(8)
FSW
SPR2

6
SUZ
3
SUG
12
AUT
7
MOT
9
12位 24
2026年 KONDO RACING GT500 OKA
FSW
SEP
FSW
SUZ
SUG
AUT
MOT
TBD TBD

GTワールドチャレンジ・アジア

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チーム 使用車両 クラス 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 順位 ポイント
2023年 CREF Motorsport マクラーレン・720S GT3 PA CHA1 CHA2 FSW1 FSW2 SUZ1
16
SUZ2
20
MOT1 MOT2 OKA1 OKA2 SEP1 SEP2 NC 0
2026年 TEAM 5ZIGEN 日産・GT-R NISMO GT3 S SEP1 SEP2 MAN1 MAN2 SHA1 SHA2 FSW1 FSW2 OKA1 OKA2 BEG1 BEG2 TBD TBD

インターコンチネンタルGTチャレンジ

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メーカー 車両 クラス 1 2 3 4 5 順位 ポイント
2025年 日産 日産・GT-R NISMO GT3 P BAT NÜR SPA SUZ
Ret
IND NC 0

エピソード

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  • 2019年にFIA-F4に参戦し、わずか1年で育成から外された事については、スクールで講師を務めていた田中哲也は首を傾げていた。2020年にMAX RacingがSUPER GT参入に辺り、三宅に対して可能性を感じていた田中の計らいにより参戦が実現した。
  • 2021年のSUPER GT最終戦(富士)にてレーシングアクシデントを起こしたARTA NSX(55号車)の佐藤蓮に対し、グランドフィナーレでSRS時代より親交のあった三宅は、ずっと寄り添い背中を叩くなどの行為により優しさを見せていた。また、公式中継映像のカメラに佐藤が撮られそうになった際に、さりげなくカメラに背中を向け 遮るといった優しさも見せている。そんな2人が翌年(2022年)チームメイトとしてSFにエントリーした。
  • 2021年に参戦していたSFライツでは、「雨の三宅」と言われるほど雨のレースに強さを見せていた。(とは言え、晴れのレースでも常に表彰台争いに加わるほどの実力は見せていた。)年間2勝を飾った2レースは共に雨のレースであった。
  • 2022年シーズン開幕前のバーチャルSUPER GTでは、解説の脇阪寿一氏が三宅淳詞選手を大絶賛。万が一HONDA系のシートが無くなった場合、TOYOTA系のシートを用意されるのではないか?と思わせるほどの絶賛ぶりであった。
  • スーパーフォーミュラではホンダ系チーム、GT300ではトヨタ、GT500とスーパー耐久では日産で戦ってきた事から、一部のファンの間では「和製ブエミ」とまで呼ばれている[16]

脚注

[編集]
  1. ^ 三宅 淳詞 | ドライバー情報 | モータースポーツ活動TOYOTA GAZOO Racing、2022.02.11閲覧
  2. ^ Rd.3 決勝GT300:たかのこの湯 GR Supra GTが見事な逆転劇で嬉しい初勝利!SUPER GT OFFICIAL WEBSITE(2021.08.22)2022.02.11閲覧
  3. ^ 初のスーパーフォーミュラテストに臨んだ佐藤蓮と三宅淳詞が改めて感じた“トップドライバーの凄さ””. autosport web (2021年12月9日). 2025年10月22日閲覧。
  4. ^ Max Racingが2022年のスーパーGT参戦体制を発表。佐藤公哉と三宅淳詞のコンビにautosport web(2022.02.05)02.07閲覧
  5. ^ TEAM GOH、三宅淳詞のスーパーフォーミュラ起用を発表。国際レースで活躍できる若手ドライバー育成を目指すautosport web(2022.02.07)同日閲覧
  6. ^ GT300に衝撃。Max Racingが火災からの復帰ならずスーパーGTからの撤退を発表”. autosport web (2023年8月23日). 2025年10月22日閲覧。
  7. ^ さらなる高みへ。ネクセンタイヤが4MINUTES Drago CORSEと2023年TGR GR86/BRZ Cupに挑む | 国内レース他”. autosport web (2023年4月20日). 2025年10月22日閲覧。
  8. ^ ニッサン/NMC、2024年のGT500ラインアップを発表。タイヤ、ドライバーとも変革の年にauto sport web(2024年1月18日)
  9. ^ 編集部, autosport web (2024年5月4日). “ニスモが1-2で富士を制圧。Niterra MOTUL Zの三宅淳詞がデビュー2戦目で初優勝【第2戦GT500決勝レポート】 | スーパーGT”. autosport web. 2024年12月14日閲覧。
  10. ^ ThreeBond Racingがスーパーフォーミュラ参戦体制を発表。三宅淳詞を起用し表彰台目指すauto sport web(2024年1月16日)
  11. ^ 日産自動車/NMC、2025年のスーパーGT GT500クラス参戦チーム体制を発表。NISMOの2台に変化”. autosport web (2025年1月17日). 2025年10月22日閲覧。
  12. ^ ニッサン/ニスモ 2025スーパーGT第5戦鈴鹿 レースレポート | ニュース”. autosport web (2025年8月25日). 2025年9月12日閲覧。
  13. ^ 伊勢出身・三宅淳詞選手、スーパーフォーミュラ鈴鹿11戦10位入賞”. 伊勢志摩経済新聞. 2025年11月23日閲覧。
  14. ^ また、チームにとってもDRAGO CORSEと提携し、福住仁嶺を擁して参戦した2023年第8戦以来の入賞となる。
  15. ^ Team Handwork Challenge、GT-R+佐々木大樹/木村偉織/三宅淳詞の豪華ラインアップで鈴鹿1000km挑戦へ | ニュース”. autosport web (2025年7月26日). 2025年9月12日閲覧。
  16. ^ (日本語) 三宅淳詞のエピソード・雑学【国内の個性豊かなドライバー達】【SF/SUPER GT】, https://www.youtube.com/shorts/50PMvkxv4Gc?si=Kp23CPIUKMkuiuUb 2025年4月14日閲覧。 

外部リンク

[編集]