三大テノール

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ルチアーノ・パヴァロッティ
プラシド・ドミンゴ
ホセ・カレーラス

三大テノール(さんだいテノール)は、ルチアーノ・パヴァロッティプラシド・ドミンゴホセ・カレーラスの3名のテノール歌手が、共同でコンサート等の活動を行った際に用いた名称「The Three Tenors」が元になっている。

「The Three Tenors」に日本語の「三大」に相当する意味はなく、「三人のテノール」と訳することもできるが、3人がそれぞれ人気、実力を兼ね備えた当時を代表するスター歌手であったことから、「三大」の面が強調され、共同活動のグループ名としてのみならず、3人の歌手の存在そのものを指す言葉となった。なお、うちドミンゴはドイツオペラも相当数こなすものの(カレーラスも若干は歌う。パヴァロッティは『ばらの騎士』歌手役のみ)、実質的には「イタリアオペラの三大テノール」であり、ルネ・コロペーター・シュライヤーのようなドイツオペラ歌手、リート歌手が比較の対象になることはなかった。

三大テノールとしての最初の活動は、1990年イタリアで行われたサッカーワールドカップの前夜祭として、ローマのカラカラ浴場で行われたコンサートである。その後も4年毎に開催されるワールドカップのたびにコンサートが催され、2002年の日韓共催の際の横浜アリーナまで続いた。この他にも3人での世界ツアーも数多く行い、オペラだけでなくナポリ民謡やポップスなどのレパートリーも持ち、テノールやオペラの魅力を大衆に広めることに大きく貢献した。

これ以外の活動もあった。1999年1月9日にヴァーナル東京ドームで行った「3大テノール ニューイヤー・コンサート'99」はエフエム東京東京メトロポリタンテレビジョンを通じて全国に放送された。

2003年のコンサートが最後となり、2007年にパヴァロッティが死去したことで三大テノールとしての活動は終わりとなった。

グループ活動としての三大テノールは終了したが、「その時代を代表するトップ歌手」という意味での三大テノールという言葉はその後も使われ続け、「ポスト・三大テノール」は誰か、などの議論のように使用されている。ポスト・三大テノール候補としては、ホセ・クーラロベルト・アラーニャマルセロ・アルバレスファン・ディエゴ・フローレスヨナス・カウフマン等が挙げられることが多いが、固定した評価はなく、その呼び名自体廃れてきている。