三人の学生

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三人の学生
著者 コナン・ドイル
発表年 1904年
出典 シャーロック・ホームズの帰還
依頼者 ヒルトン・ソームズ氏
発生年 1895年
事件 試験問題盗難事件
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三人の学生」(さんにんのがくせい、"The Adventure of the Three Students")は、イギリスの小説家、アーサー・コナン・ドイルによる短編小説。シャーロック・ホームズシリーズの一つで、56ある短編小説のうち33番目に発表された作品である。イギリスの『ストランド・マガジン』1904年6月号、アメリカの『コリアーズ・ウィークリー』1904年9月24日号に発表。1905年発行の第3短編集『シャーロック・ホームズの帰還』(The Return of Sherlock Holmes) に収録された[1]

あらすじ[編集]

1895年、ホームズとワトソンは、他の事件のためにロンドンを離れてある大学町に滞在していた。その町のある大学の奨学金試験の問題用紙が何者かによって書き写された。容疑者はその試験を受ける予定であった、3人の学生である。

問題用紙はトゥキディデスギリシャ語英訳で、ゲラ刷り3枚にわたるものであった。用務員のバニスターが部屋に鍵をかけ忘れてしまい、その間に何者かが試験用紙をいじったという。試験用紙がいじられているほか、窓際のテーブルには鉛筆の削りくずがあり、書き物机に3センチほどの切り傷がいくつかと粘土の小さな塊が残されていた。

試験を受ける3人の学生は、同じ建物の2階に住むスポーツマンのギルクリスト、3階に住むインド人のダウラット・ラース、4階に住む秀才だが怠け者のマイルズ・マクラレンである。ホームズはまず用務員のバニスターに事情を聞き、それから3人の学生に話を聞こうとする。

翌朝、シャーロック・ホームズは事件の真相を解明するため、バニスターをもう一度呼ぶ。その後、試験監督を務める講師のヒルトン・ソームズに、真犯人とされる学生を呼びにやらせた。

刑事事件ではない不祥事(カンニング)を解いた、数少ないホームズの一篇。

大学の所在地について[編集]

正典中には、この大学が有名な大学とあるだけで、どこの大学であるかは明確には描かれていない。研究家たちは正典中の記述から、この大学がオックスフォード大学ケンブリッジ大学のいずれであるか、様々な説を唱えている。

脚注[編集]

  1. ^ ジャック・トレイシー『シャーロック・ホームズ大百科事典』日暮雅通訳、河出書房新社、2002年、140頁

外部リンク[編集]