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万座温泉スキー場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
万座温泉スキー場
プリンスゲレンデ 右奥は万座プリンスホテル
所在地 〒377-1595
群馬県吾妻郡嬬恋村万座温泉
座標 北緯36度38分10秒 東経138度30分20秒 / 北緯36.63611度 東経138.50556度 / 36.63611; 138.50556座標: 北緯36度38分10秒 東経138度30分20秒 / 北緯36.63611度 東経138.50556度 / 36.63611; 138.50556
開業日 1956年3月
標高 1,994 m - 1,646 m
標高差 348 m
最長滑走距離 2,000 m
最大傾斜 32
コース数 9本
コース面積 38 ha
索道数 5本
公式サイト 万座温泉スキー場
地図
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パノラマゲレンデ
万座山ゲレンデ
朝日山ゲレンデ
現在は営業していない

万座温泉スキー場(まんざおんせんスキーじょう)は、群馬県吾妻郡嬬恋村に位置するスキー場

概要

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  • 万座温泉に位置するスキー場で、温泉街が隣接している。
  • プリンスゲレンデサイドにプリンスホテルが経営する万座プリンスホテルがある。万座プリンスホテルからはプリンスゲレンデに滑り込め、プリンスリフトでホテルに滑り込むことができる。
  • 万座山ゲレンデ山麓には万座亭・日進館などの宿泊施設がある。
  • 2011-2012シーズンから朝日山ゲレンデの営業が休止された。それ以前は、朝日山を頂点とした朝日山ゲレンデと、万座山を頂点とした万座山ゲレンデ・プリンスゲレンデから構成されていた。万座山ゲレンデから朝日山ゲレンデへは「熊四郎コース」で滑り込むことが出来たが、その逆の朝日山ゲレンデから万座山ゲレンデへの滑り込みは出来ず、シャトルバスを利用していた。
  • 志賀高原横手山渋峠スキー場草津温泉スキー場とは地理的にとても近いが、志賀草津道路は冬季閉鎖となるため、車で簡単に行き来することはできない。また同様の理由で車での来場には有料道路の万座ハイウェーを必ず利用する必要があるため、交通費が高いという印象が否めない。
  • 2019-2020シーズンから、スキー・スノーボードのみ滑走可能としている。

コース

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A1,A2 プリンスゲレンデL,R (最大斜度21度、平均14度 330m)
万座プリンスホテル前のゲレンデ。ナイター設備があるが、ナイター営業は限定日にしか行われていない。
Manzaスノーフィールド
2015-2016シーズンからプリンスゲレンデ下部を短縮して新設された、初心者練習・キッズゲレンデ・チュービング等のエリア。
B1 どうぶつの森コース (最大斜度13度、平均4度 1,200m)
子供向けの、(B2,B3を)迂回するコース(ただしB5 黒湯上級コースへはこのコース途中から分岐する)。各所に万座に生息する動物看板が設置。プリンスゲレンデ上部に接続。
B2 しゃくなげコース(最大斜度27度、平均15度 300m)
以前はしゃくなげコース(上部)と呼ばれていた
B3 エキスパートコース (最大斜度27度、平均21度 400m)
パノラマゲレンデ下の圧雪上級コース。プリンスゲレンデに接続。以前は第4ゲレンデと呼ばれていた。圧雪コースだが午後にはコブができる。2020-2021シーズンのリニューアル前は、最大斜度29度、平均13度だった。
B4 チャレンジコース(最大斜度27度、平均19度 230m)
非圧雪コブコース。以前はしゃくなげコース(下部)と呼ばれていた
B5 黒湯上級コース (最大斜度28度、平均9度 680m)
どうぶつの森コース途中から分岐する。コース幅が狭く斜度・うねりがあって初心者には厳しい。プリンスゲレンデ下部に接続。
B6,B7 ハイクアップA,B
旧万座第1高速リフト降り場からの黒湯コースが、同リフト廃止以後、非圧雪ゾーンとなり、黒湯非圧雪ゾーンと呼ばれていたコース。ハイクアップが必要。
C1,C2 パノラマゲレンデR,L (最大斜度12度、平均11度 550m)
パノラマリフト沿いの広々としたコース。以前は第5ゲレンデと呼ばれていた。2021-2021シーズンからR,Lと呼びわけ、リフトから遠いLにパーク(Park1956)設置予定。
C3 ウェーブコース
パノラマリフトを降りて左。2008年頃はここに「ミニミニパーク」が設置されていた。
D1 万座山ゲレンデ (最大斜度32度、平均14度 800m)
万座山リフトを降りて左側。以前は一部非圧雪だったが、2021-2022シーズンから全面非圧雪となった。最初は穏やかな中斜面だが急な斜面もある斜度変化に富んだコース。途中樹木でコース分岐があり合流注意。
D2 万座山林間コース(最大斜度27度、平均14度 500m)
万座山リフトを降りて右側。2021-2022シーズンから全面非圧雪となった。万座山ゲレンデ中腹に合流する。合流地点は上りとなっているので、勢いをつけて滑り込まないと止まってしまい歩いて登る羽目になる。

施設

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  • リフト
    • A プリンスリフト(ペア) 327m[注 1]
    • B 万座高速リフト(フード付きクワッド) 721m[注 2]
    • C パノラマリフト(ペア AB2線 フットレスト付き) 501m[注 3]
    • D 万座山リフト(ペア フットレスト付き) 732m[注 4]
  • センターハウス(スキーセンター)
  • レストラン
  • 駐車場(400台)

アクセス

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鉄道
吾妻線万座・鹿沢口駅から西武観光バス浅間白根火山線で約50分
なお、この西武観光バス浅間白根火山線は北陸新幹線しなの鉄道軽井沢駅を起点とするので軽井沢駅からのアクセスも可能である。
自動車
上信越自動車道碓氷軽井沢ICから鬼押ハイウェー(有料)・万座ハイウェー(有料) 約64km
関越自動車道渋川伊香保ICから万座ハイウェー(有料) 約79km

沿革

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  • 1956年(昭和31年) - 3月、コクドにより開業[1]
  • 1961年(昭和36年) - 12月、朝日山と草津白根山を結ぶ547mの万座ロープウェイ[注 5]と、337mの万座イモリ池リフト(本白根リフト)を設置し[2]、万座イモリ池スキー場(第6ゲレンデ)開設。
  • 1971年(昭和46年) - 万座ロープウェイ廃止。翌年、第6ゲレンデ(本白根リフトとヒュッテ(本白根ロッジ))は草津町(草津温泉スキー場)に売却され、草津温泉スキー場本白根ゲレンデとなる[3]
  • 1973年(昭和48年) - 12月、万座ハイウェー開通。
  • 1977年のスキー場ガイド本によると、このころリフト番号・ゲレンデ番号は、第1・第2ゲレンデ(のちの朝日山ゲレンデ)→第3・第4ゲレンデ(現プリンスゲレンデ)→林間コース→万座山スキー場、の順に振られていた。この時代の万座山スキー場とはのちに第5ゲレンデ(現パノラマゲレンデ)と呼ばれるようになる場所であり、現在の万座山ゲレンデはまだ無かった。第3ゲレンデ下から徒歩5~6分の場所に熊池ゲレンデという539mのリフトがかかった初心者向けゲレンデがあった[4]
  • 1984年(昭和59年) - コクドにより表万座スキー場が開業。本スキー場から5kmほどの場所で、コースは接続していないが、本スキー場混雑時のサブゲレンデ的な意味合いもあり、本スキー場のリフト券で滑走可能だった。表万座スキー場は2007年に売却されて名称が表万座スノーパークに変わり、その後2011-2012シーズンから営業休止状態となっている。
  • 1985年(昭和60年) - 1985-1986シーズンから万座山ゲレンデが新設された(万座山ロマンスリフト新設)[5]
  • 1987年(昭和62年) - 1987-1988シーズンから万座第1高速リフト(クワッド 1,236m)が新設された[6]。第4Aリフト(591m)・第4Bリフト(1,161m)が廃止され、プリンスゲレンデから第5ゲレンデに行くには万座第1高速リフトを利用するようになった[注 6]
  • 1991年(平成3年) - このころから熊池リフト(539m)が休止となっている[7]
  • 2002年(平成14年) - 2002-2003シーズンからプリンスゲレンデと第5ゲレンデ(現パノラマゲレンデ)を直結する万座第2高速リフト(フード付きクワッド 721m)が新設された。
  • 2006年(平成18年) - 2006-2007シーズンから万座第1高速リフトが廃止された。同リフト降り場からプリンスゲレンデまでを黒湯コースとしていたが、同リフト廃止に伴いその斜面は要ハイクアップの非圧雪ゾーン(バックカントリーエリア)となった。エキスパートコースと黒湯コースの間に新たにしゃくなげコース、チャレンジコースがオープンした。黒湯コースもどうぶつの森コースへ改称され、下部の黒湯上級コースにのみ「黒湯」の名を残した。万座第1高速リフト廃止以前はコース数13、コース面積41ha、索道数9、最長滑走距離1,500m、最大傾斜32度であった。
  • 2008年(平成20年) - 2008-2009シーズンは朝日山ゲレンデの営業が年末年始・土休日のみとなった。
  • 2011年(平成23年) - 2011-2012シーズンから朝日山ゲレンデの営業が休止となった[注 7]。熊四郎コースも進入禁止となった。
  • 2015年(平成27年) - 開業60周年となる2015-2016シーズン、プリンスゲレンデが短縮され、第1ロマンスリフトA・B線(470m)が、プリンスリフト(ペア 330m)に掛け換えられた。プリンスゲレンデが短縮された分、下部に初心者練習・キッズゲレンデ・チュービング等用のエリアが設けられた[8][注 8]。万座第2高速リフトが単に万座高速リフトと呼ばれるようになり、第4ゲレンデ→「エキスパートコース」、第5ゲレンデ→「パノラマゲレンデ」、非圧雪バックカントリーエリア→「黒湯非圧雪ゾーン」に改名された。
  • 2019年(平成31年/令和元年) - 6月、朝日山ゲレンデのリフト設備が撤去された[注 9]。10月、令和元年東日本台風(台風19号)によりエキスパートコースが被害を受け、復旧工事を要するため2019-2020シーズンはコースクローズとなった[9]。2019-2020シーズンから、スキー・スノーボード以外での滑走が禁止された[注 10]
    2020年6月撮影の万座プリンスホテル。ホテルの向こう、中央奥に崩落部分がまだそのままになっているエキスパートコースが見える
  • 2020年(令和2年) - 2020-2021シーズン、エキスパートコースは修復されリニューアルオープンした(若干斜度が変わった)。2021年1月11日(月曜・成人の日)から、万座山リフトが休止・万座山ゲレンデと万座山林間コースもクローズとなった。2021年1月15日、「11都府県を対象として発出された(新型コロナウイルス感染症拡大防止のための)緊急事態宣言、ならびに最近の需要動向を踏まえ」として、2021年1月18日~2月4日の間は月曜~木曜を休業する旨のアナウンスがあった[11]。その後緊急事態宣言は一ヶ月延長され、本スキー場は2021年2月8日から平日の営業が再開されたが営業体制は縮小されていた(万座山とヒュッテは営業休止が続き、レストランアリエスカは平日休業)[12]
  • 2021年(令和3年) - 2021-2022シーズンから、リフト名、コース名に英数字が振られるようになった(プリンスリフト:A、プリンスゲレンデL:A1、プリンスゲレンデR:A2 など)。プリンスゲレンデ、パノラマゲレンデをそれぞれL,Rで分割した名前で呼ぶようになり見た目のコース名が増加。パノラマゲレンデLにパークを設置。万座山リフトを利用する万座山エリアは全面非圧雪となる。

脚注

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注釈

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  1. ^ 2020-2021シーズンまでは330mと表記されていた。
  2. ^ 以前は万座第2高速リフトと呼ばれていた。
  3. ^ 以前は第5ロマンスリフトと呼ばれていた。2018-2019シーズン現在、C線設備が残っているが休止状態。2020-2021シーズンまでは505mと表記されていた(さらに古い第5ロマンスリフトABC線稼働時代は、年によってAB線:505m・C線:501m、AB線:501m・C線:505mとコースマップ記載に食い違いがあり混乱していた)。
  4. ^ 以前は万座山ロマンスリフトと呼ばれていた。
  5. ^ 万座ロープウェイは1962年の映画「銀座の若大将」(主演:加山雄三)で見ることができる。
  6. ^ 万座ホテル聚楽館内には1985年(昭和60年)ごろのものだという万座温泉スキー場案内図が掲示されている(万座第1高速リフトが描かれている等の点から、実際は1987年(昭和62年)以降のものだと思われる)。
  7. ^ 公式には「休止」というアナウンスで、リフトも休止となっていたが、地元旅館へは2010-2011シーズン終わりに「閉鎖」という通告がされていたようである。
  8. ^ 新設エリアは当初「スノーパーク」と呼ばれていたが、翌シーズンから「Manzaスノーフィールド」と呼ばれるようになった。
  9. ^ 朝日山第1ロマンスリフト降り場は志賀草津道路(国道292号)冬季閉鎖区間に面しており、夏季は道路走行中に見ることができた。YouTubeにアップロードされていた2019年6月に志賀草津道路を走行する動画に、偶然リフト解体作業が撮影されていたため撤去が確認できた。
  10. ^ 2018-2019シーズンにスノースクートによる事故があったため[10]

出典

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  1. ^ 会社の沿革”. プリンスホテルズ&リゾーツ. 2017年10月3日閲覧。
  2. ^ 『私鉄要覧 昭和39年度』1964年。 
  3. ^ “整備急ぐスキーリフト あらたに初心者用 草津温泉スキー場 17日には運転OK”. 上毛新聞 (上毛新聞社): p. 7. (1972年12月14日) 
  4. ^ 『ブルーガイド SKI'78 別冊 全国スキー場ゲレンデ案内 78年版』実業之日本社、1977年11月5日、144頁。 
  5. ^ 『民鉄要覧 昭和62年度』電気車研究会、1987年9月。ISBN 4-88548-046-9 
  6. ^ 『民鉄要覧 昭和63年度』電気車研究会、1988年9月。ISBN 4-88548-050-7 
  7. ^ 『鉄道要覧 平成3年度』電気車研究会、1991年9月。ISBN 4-88548-059-0 
  8. ^ プリンスホテルズ&リゾーツ (2015年10月). “万座温泉スキー場 開業60周年 「はじめて」から「上級者」まで誰もが雪を楽しめるスキー場へバリューアップ 第1ロマンスリフトリニューアル、スノーパーク新設” (PDF). 2019年3月4日閲覧。
  9. ^ プリンスホテルズ&リゾーツ (2019年11月14日). “「エキスパートコースの今シーズンの営業休止について」(facebook)”. 2019年11月18日閲覧。
  10. ^ スノースクートゲレンデ利用禁止のお知らせ” (2019年12月2日). 2021年9月23日閲覧。
  11. ^ プリンスホテルズ&リゾーツ (2021年1月15日). “緊急事態宣言発出に伴う臨時休業について【2021 年1 月15 日現在】” (PDF). 2021年1月16日閲覧。
  12. ^ プリンスホテルズ&リゾーツ (2021年2月4日). “10都府県への緊急事態宣言期間延長に伴う営業内容変更について【2021年2月4日現在】” (PDF). 2021年2月12日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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