コンテンツにスキップ

一色登希彦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

一色 登希彦(いしき ときひこ)は、日本の元漫画家。代表作に『ダービージョッキー』『日本沈没』など[1]。 元妻は漫画家の元町夏央

経歴

[編集]

東京都出身。細野不二彦[2][3]のもとでアシスタントを務め、1993年に『少年サンデー特別増刊R』(小学館)に掲載された「最強ロボ・ゴンタ2号」でデビュー。敬愛する作家の一人として藤田和日郎を挙げている。

漫画出版業界の現状に強い異議を唱える佐藤秀峰に同調し、自著を佐藤の漫画販売サイト「漫画 on Web」に出展したり、対談を行うなどした。2011年、『漫画アクション』にて佐藤の原作で「ボクマン」の連載を開始するが、権利関係で揉め、3話で終了した[4]

同年、東日本大震災に伴う原発事故をきっかけに、漫画家としての第一線を退き、元町と共に東京から三重県紀北町に転居した。2012年夏、転居先の海岸で屋台「道瀬珈琲」を開業。2013年からは近所の民宿の一部を借りて改装し、「道瀬食堂」として通年営業の飲食店を開いた[1]

2016年、元町と離婚[5]。2018年、徳島県阿波市に「すずみ食堂」を開業するも2020年に閉店。2021年、三重県で「飲食店モーティヴ」を開業。

作品リスト

[編集]

現代美術としての評価

[編集]

2013年1月 - 4月、ウィーンのMAK(オーストリア国立応用美術館)で「NIPPON CHINBOTSU Japan Sinks. A Manga」展が開催された[6]。MAKは一色登希彦版『日本沈没』のアイディア・スケッチから完成作品までの創造の過程を追ったり、原画をおよそ十倍に拡大プリントした縦5m・横50mの幕2枚などの展示を行った[7]。東日本大震災から2年の節目に合わせた企画展であった[8]

脚注

[編集]
  1. ^ a b 「冬もくつろいで 漫画家・一色さんが紀北の食堂改装」中日新聞三重版2014年1月25日 - データなし(2014年2月22日時点のアーカイブ
  2. ^ 「広報きほく」2012年1月号、6頁[1]
  3. ^ 一色登希彦/アトリエモーティヴ 公式ブログ コラム#37 ttp://toki55.blog10.fc2.com/blog-entry-21.html
  4. ^ 「ボクマン」が3話で連載終了、佐藤秀峰と一色登希彦の合作マンガ。 ナリナリドットコム 2011年3月31日
  5. ^ [2]
  6. ^ 「MAK 漫画「日本沈没」展」GEKKAN-WIEN ウィーン日誌 2013年1月15日
  7. ^ MAK - Nippon Chinbotsu
  8. ^ 中日新聞くろしお版 2013年3月10日

外部リンク

[編集]