ヴォイヴォド (バンド)

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ヴォイヴォド
VOIVOD
W0937-Hellfest2013 Voivod 70864.JPG
フランス・クリソン公演 (2013年6月)
基本情報
出身地 カナダの旗 カナダ
ケベック州 ジョンキーレ
ジャンル ヘヴィメタル
スラッシュメタル
プログレッシブ・メタル
スピードメタル
オルタナティヴ・メタル
活動期間 1982年 - 現在
レーベル メタル・ブレイド・レコーズ
ノイズ・レコード
MCA/メカニック・レコード
Mausoleum Records
Hypnotic Records
Chophouse
ジ・エンド・レコード
リラプス・レコード
センチュリー・メディア・レコード
メンバー スネイク (Vo)
アウェイ (Ds)
チューウィー (G)
ロッキー (B)
旧メンバー ピギー (G)
ブラッキー (B)
E-フォース (Vo/B)
ジェイソニック (B)

ヴォイヴォドVOIVOD) は、カナダ出身のヘヴィメタルバンド

初期には「VOÏ VOD」とも表記。同国の最初期にデビューしたスラッシュメタル系グループの一つ。当初から一貫している無機質なヴィジュアルが特徴。

概要[編集]

1984年のデビュー当初は、ハードコア寄りのサウンドであったが、5thアルバム『Nothingface』の頃よりプログレッシブ・メタル色が強くなる。ヴォーカルがエリック・フォレストへ代わった8th『Negatron』ではパンテラを彷彿とさせるヘヴィネスなサウンドに変化した。

2001年にはオリジナル・ヴォーカリストのスネイクが復帰し、翌年には元メタリカジェイソン・ニューステッドがジェイソニックとして加入し話題を集めた。

2005年にギターのピギーが癌の為に亡くなるという悲劇に見舞われるものの、残されたメンバーは既に録音されていたギター・トラックを元に、11thアルバム『Katorz』を2006年にリリースした。

略歴[編集]

オリジナル・ラインナップ。左からアウェイ、ピギー、ブラッキー、スネイク (1986年)
チェコ・ヴィゾヴィツェ公演 (2009年7月)
ブラッキー(B) 2009年

1982年にスネイク(Vo)、ピギー(G)、ブラッキー(B)、アウェイ(Ds)の4人により結成される。結成当時はヴェノムモーターヘッドジューダス・プリーストのカバーを演奏していたが、まもなくオリジナル曲を作るようになり、1984年にメタル・ブレイドより『War And Pain』でデビューした。

その後、ノイズ・レコードに移籍し、2ndアルバム『RRRÖÖÖAAARRR』(1986年)、3rdアルバム『Killing Technology』(1987年)、4thアルバム『Dimension Hatröss』(1988年)と順調にリリースを重ねた。

1989年にはMCAレコード傘下のメカニック・レコードより5thアルバム『Nothingface』をリリースした。このアルバムは従来のスラッシュメタルからサイケデリックプログレッシブ・メタルに路線変更した。

1991年にはラッシュのプロデューサーとして有名なテリー・ブラウンを起用し、前作のプログレッシブな雰囲気はそのままに、よりストレートなハードロック曲を中心として6thアルバム『Angel Rat』をリリースするが、アルバムの完成直後にベースのブラッキーが脱退[1]、バンドはピエール・セント・ジョアンをサポートにツアーを行う。

1993年にはベース不在のまま、7thアルバム『The Outer Limits』をリリース。前2作のサイケデリック路線とストレートなハードロック曲を融合させつつもピンク・フロイドキング・クリムゾンラッシュの影響をストレートに表現した。

1994年にヴォーカルのスネイクが脱退し、後任にE-Forceのエリック・フォレストがヴォーカルとベースを兼任する形で1995年加入し、8thアルバム『Negatron』をリリースする。このアルバムは曲自体は前作の延長であるものの、これまでのスネイクの爬虫類的なヴォーカルから、新加入のエリックの咆哮するヴォーカルに変化し、またギターサウンドもこれまで以上に強く歪ませており、当時主流だったパンテラなどのヘヴィ・ロックを強く意識した形となった。

1997年には9thアルバム『Phobos』をリリースした。

2001年にエリック・フォレストが脱退し、オリジナル・ヴォーカリストのスネイクが再加入し、ベースには元メタリカのジェイソン・ニューステッドがジェイソニックとして2002年に加入した。そして翌年2003年にセルフタイトルの10thアルバム『Voivod』をリリースした。

2005年、ピギーが結腸癌の合併症のため亡くなる。残されたメンバーはピギーが録音していたギター・トラックを元にアルバムの製作を行い、2006年に11thアルバム『Katorz』をリリースした。

2008年9月に開催された「THRASH DOMINATION 08」で初来日を果たす。ベースはブラッキー、ギターはダニエル・モングレイン(後に「チューウィー」というニックネームで正式メンバーとなる)という編成であった。

2009年、再びピギーの残したトラックを元にしたアルバム『Infini』がリリースされ、当時はこれがラスト・アルバムになると発表されていた[2]

その後、バンドはブラッキーとチューウィーを加えたラインナップで活動を続け、2011年にライブ・アルバム『Warriors of Ice』をリリース。そして2013年には新作のスタジオ・アルバム『Target Earth』をリリースした[3]

2014年7月、ブラッキーが再びバンドを脱退したことが発表された[4]。同月12日の公演より、以前スティーヴ・ヒルというブルース・ミュージシャンと共に活動していたロッキー(ドミニク・ラロッシュ)がベースを担当している[4]。2016年2月、ロッキーの初参加作品となるEP『Post Society』がリリースされた[5]

備考[編集]

ドイツ・ゲルゼンキルヒェン公演 (2015年5月)
  • バンド名のヴォイヴォド(VOIVOD)とは古くはルーマニアを中心とする東欧ドラキュラヴァンパイアなどの人喰い戦士を指す言葉である。その後、将軍の呼称として呼ばれたり、ルーマニアなどで強大な権力を持つ君主の事を、民衆が「死すべき者」との意味を込めて「ヴォイヴォド」と呼んだりしたようである。(参考:en:Voivode
  • メンバーは本名の発音のしにくさから、それぞれニックネームを付けていたが、2002年に加入したジェイソン・ニューステッドもバンドの伝統にならい「ジェイソニック」と名乗った。
  • ヴォイヴォドのアルバム・ジャケットは全てドラムのアウェイによって制作されている。
  • プログレッシヴ・ロック・バンドのカヴァーをしばしば取り上げている。『Nothingface』や『The Outer Limits』はピンク・フロイドの、『Phobos』はキング・クリムゾンのカヴァーを収録。
  • 1993年の『The Outer Limits』はブックレット全体がアナグラフ方式で作成されていて、アルバムに封入されている赤青の3D眼鏡で見ることにより立体に見えるという遊び心がある作りであった。(立体視の方式は異なるがトゥールの『10,000 Days』(2006年)と似ている(トゥールはステレオグラム方式))

メンバー[編集]

現ラインナップ[編集]

旧メンバー[編集]

サポートメンバー[編集]

  • ピエール・セント・ジョアン Pierre St. Jean - ベース
    『Angel Rat』、『The Outer Limits』をリリースした時期のライブ・サポートを務めた。

ディスコグラフィ[編集]

アルバム[編集]

シングル・ミニアルバム[編集]

  • 1986年 Thrashing Rage
  • 1987年 Cockroaches
  • 1989年 Into My Hypercube
  • 1993年 The Lost Machine / Jack Luminous
  • 2000年 Live @ Musiqueplus
  • 2002年 Gasmask Revival
  • 2003年 We Carry On
  • 2016年 ポスト・ソサイアティ - Post Society

ライブ[編集]

ベスト[編集]

  • 1992年 The Best of Voivod
  • 1998年 Kronik

コンピレーション[編集]

  • 1983年 V.A. / Metal Massacare V
  • 1994年 V.A. / In the Name of Satan - (ヴェノムトリビュート)
  • 1998年 V.A. / Inhale Fig. 1
  • 2000年 V.A. / FlashBack

デモ[編集]

  • 1983年 First demo
  • 1983年 Second demo
  • 1983年 Anachronism
  • 1984年 To the Death
  • 1984年 Morgoth Invasion
  • 1986年 Rrroooaaarrr Rough Mix
  • 1986年 No Speed Limit Weekend
  • 1987年 Spectrum
  • 1987年 Live In Bruxelles
  • 1988年 A Flawless Structure?
  • 1990年 Angel Rat
  • 2001年 Voivod 2001 Album Demo. The Final Chapter in the Voivod Saga

ビデオ[編集]

  • 2005年 D-V-O-D-1

脚注[編集]

外部リンク[編集]