ヴァレリオ・サンニカンドロ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ヴァレリオ・サンニカンドロValerio Sannicandro, 1971年 - )は、イタリア現代音楽作曲家指揮者ヴィオラ奏者。サニカンドロ、とも呼ばれる。

略歴[編集]

イタリアで学ぶが、マーク・アンドレと同じように母国を脱出し、ドイツヨーク・ヘラーニコラウス・A・フーバーハンス・ツェンダーに師事。クラーニヒシュタイナー音楽賞、二度のムジカ・ヴィヴァ受賞(2002年2010年)、メンヘングラットバハ作曲賞第2位、フリーブール宗教音楽コンテストグランプリ、などの受賞に恵まれている。2023年現在はフランス/パリ[1]在住でツェルボーニ社専属作曲家である。ヴィラ九条山に滞在するなど、親日家でもある。2002年で、既にダルムシュタット講習会の講師を務めた。

彼はまた指揮者でもあり、シュトックハウゼンの「至高‐時間 HOCH-ZEITEN」の指揮メンバーでもある。ヴィオラ奏者でもあり、いくつかの作品の初演にも携わった。

作風[編集]

フライブルク楽派の作風に属している。表現の振幅が大きく聴きづらい作品が多い。日本の文化の着想を得た作品もなくはないが、譜面は極限まで念入りに書き込まれ、協和音程が響く瞬間もほとんどゼロである。ライブ・エレクトロニクスの使用も多いが、聴きづらい素材がさらに聴きづらくされていることが多い。

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ Musik-Webmaster (2023年3月16日). “Ergebnisse des 21. Internationalen Carl von Ossietzky – Kompositionswettbewerbs 2021/22:Preisträgerinnen und Preisträger”. uol.de. UOL. 2023年8月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月5日閲覧。

外部リンク[編集]