ヴァスデーヴァ

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ヴァスデーヴァ: वसुदेवIAST:Vasudeva)は、アーナカドゥンドゥビ: आनकदुन्दुभिIAST:Ānakadundubhi)とも呼ばれる、インド神話の登場人物。アーナカドゥンドゥビの名は彼が生まれた時、神々が叩いた太鼓の音が聞こえたことに由来する。ヤヤーティの息子ヤドゥの子孫、ヤーダヴァ族の王シューラとマーリシャーの子。妃デーヴァキーローヒニーとの間にアーナンタの化身バララーマヴィシュヌ神の化身クリシュナをもうけた。

ヴァスデーヴァ
Raja Ravi Varma, Birth of Krishna (1890).jpg
クリシュナの誕生(ラヴィ・ヴァルマ
詳細情報
家族シューラ
マリーシャー
プリター
配偶者 デーヴァキーローヒニー
子供 バララーマクリシュナスバドラー
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人生[編集]

マトゥラーの王カンサはヴァスデーヴァとデーヴァキーの子供によって殺されると予言されていたので、2人を投獄し、彼らから生まれる子供たちを次々と殺していった。こうして6人の子供が殺されたが、第7子のバララーマは生まれる前にデーヴァキーの胎内からローヒニーの胎内に移された。このときローヒニーはナンダの治めるゴークラ(牛飼村)にいて、バララーマを無事出産した。また第8子クリシュナが生まれると、ヴァスデーヴァは牢屋を抜け出してゴークラに行き、クリシュナをナンダの妻ヤショーダーの生まれたばかりの娘とすり替え、カンサにその娘を渡した。カンサは娘をデーヴァキーの子と思って殺した。その娘はヨーガ・マーヤー女神の化身であり、女神が現れて「お前を殺す者は別の場所に生まれている」といさめたので、カンサはこれまでの罪業を悔いて、2人を解放したという。

家族[編集]

ヴァスデーヴァはヤーダヴァ族の王シューラとマリーシャーとの間に生まれた。兄弟にデーヴァバーガ、デーヴァシュラヴァス、アーナカ、サンジャヤ、シュヤーマカ、カンカ、シャミカ、ヴァトサカ、ヴルカ、姉妹にプリター、シュルタデーヴァー、シュルタキールティ、シュルタシュラヴァー、ラージャディデヴィーがいる[1]。プリターはクンティーボージャに養子に出されたため名をクンティーと改めた。また異母兄弟にナンダがいる。

妻と子供[編集]

両親と会うクリシュナとバララーマ(ラヴィ・ヴァルマ

ヴァスデーヴァの妃に、デーヴァキー、バドラー、ローヒニー、マディラーがいる[2]。また、デヴァカの7人の娘(デーヴァキーを除く)シャーンティデヴァー、ウパデヴァー、シュリデヴァー、デヴァラクシター、サハデヴァー、ドルタデヴァーと結婚した[3]。さらにパウラヴィー、ロカナー、イラーという妃が存在する[4]

デーヴァキーとの間に6人の子供とバララーマクリシュナスバドラーが生まれた。しかしバララーマはヨーガの力によってローヒニーの胎内に移されたとされる。また、ローヒニーとの間にバラ、ガダ、サーラナ、ドゥルマダ、ヴィプラ、ドルヴァ、カルタなどが生まれた[5]

脚注[編集]

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脚注[編集]

  1. ^ SB, Canto 9, Chapter 24, Verse 28-31
  2. ^ 山際素男『マハーバーラタ』9巻
  3. ^ SB, Canto 9, Chapter 24, Verse 21-23
  4. ^ SB, Canto 9, Chapter 24, Verse 45
  5. ^ SB, Canto 9, Chapter 24, Verse 46

注釈[編集]

関連項目[編集]