ローンウルフ (テロ)

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ローンウルフ英語Lone Wolf日本語での意味:一匹狼)は社会的に知られている大がかりなテログループに関わらず、単独若しくはごく少数でテロを計画したり発動したりすることである。

個人的な社会への不満などをきっかけに、インターネットなどを通して過激思想に心酔し、人々に注意させるためにテロを発動する[1]

テロとしての規模や個人ないしは少人数の活動レベルであり、被害は単発的かつ小規模であることが多い。また、思想的背景がない単なる個人的不満から起こる凶悪犯罪や乱射事件との線引きも不明瞭である。

歴史[編集]

名誉毀損防止同盟の資料によると、ローンウルフというテロリズムの形態そのものは、1990年代白人至上主義者のアレックス・カーティスとトム・メッツガー英語版によって提唱されたものとされており、メッツガーは秘密結社(地下組織)としての活動と対称となる存在として、「匿名の単独または少人数グループが、日常的に政府または特定の標的に対して攻撃する」活動形態を提唱した[2]

一方、犯罪における犯罪人の行動類型としては、古くは1970年代から1990年代に掛けて、世捨て人のような生活を送りながら数々の爆発物送付事件を単独で引き起こしたセオドア・カジンスキー(ユナボマー)の事例が知られており、連邦捜査局(FBI)はカジンスキーの逮捕後に犯罪人類型に「ローンウルフ型」を新たに加えた。カジンスキーの他には、ティモシー・マクベイ及び、共犯者のテリー・ニコルズ英語版による犯行グループが引き起こしたオクラホマシティ連邦政府ビル爆破事件が、古典的なローンウルフ型の重大犯罪として言及される事が多い。

脚注[編集]

  1. ^ 国際テロ情勢
  2. ^ Tom Metzger and White Aryan Resistance (WAR) – Extremism in America”. Adl.org. 2012年12月10日閲覧。