ローテク

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ローテクLow-Technologyの略)はハイテクの対義語である。これらは比較的地味だが非常に重要な技術・工学分野全般を含む。

概要[編集]

ローテクとは、一般に、非常に地味な分野の技術体系全般を指す。例えば材料工学分野であるが、これらは数年から十数年に一度くらいの頻度で、新発見や新技術のニュースが世間を騒がせる程度であるが、一方のハイテク分野は毎日のように新技術や新製品がニュースを賑わせている。またハイテクでは、新技術開発が即新製品発売に繋がることが多いが、ローテク分野が新製品発売に直結する事は稀である。

しかしながら、ローテク分野には様々な技術の基盤となるものが多い。これらで一度新技術が開発されると、ハイテクを含む広範囲の関連分野に影響を及ぼす。間接的には、多くの分野の既存製品を陳腐化させ、全く新しく、また優れた新製品を生み出す原動力となりえる。

例としては冶金学であるが、冶金学上で磁性特性面で優れた性質の合金が開発された場合に、新しいモーターや新しい記憶媒体が開発されることにつながる。更には新しいモーターを使って高性能のロボットが作られたり、効率の良い乗り物が出来たり、高速で動作する機械装置が作られたりするし、新しい記憶媒体によってパソコン記憶容量が飛躍的に増えたり、ビデオ・オン・デマンド装置の記憶媒体として利用されたり、大容量サーバによってインターネット上のコンテンツが更に増えたり…と、様々な生活面での利便性が向上する事に繋がるのである。

従来は、華やかなハイテク分野への就職を希望して、それらに入りやすい学部を選択する学生も多く、ローテク分野空洞化による産業全般の危機も騒がれたが、最近ではローテク分野の基礎研究においての重要性が見直され、再びこれらの分野を学ぶ学生も増え始めている。

脚注[編集]

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関連項目[編集]