ロンドン会議 (1830年)

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1830年ロンドン会議のリトグラフオノレ・ドーミエ作、19世紀。5大国を代表する人物が何らかの文書について議論している一方、オランダとベルギーがつるされているのが見える。

1830年ロンドン会議(1830ねんロンドンかいぎ、英語: London Conference of 1830)はヨーロッパ5大国(イギリスオーストリアフランスプロイセンロシア)代表の間で行われた会議。ベルギー独立革命の成功を認め、ベルギーネーデルラント連合王国離脱と独立を承認した。

フランス代表シャルル=モーリス・ド・タレーラン=ペリゴールは住民の使用言語に沿ってベルギー分割計画を提出したが列強に拒否され、代わりにベルギーの独立を承認した。タレーランの提案はベルギー分割英語版を模索した例の1つであった。

オランダはベルギーの独立に強く反対、1839年のロンドン条約まで独立を承認しなかった。

J・S・フィッシュマンによると、ロンドン会議は「当時の諸大国がヨーロッパの平和を保障するための枠組みを提供した」ため「極めて成功した会議である」という[1]。しかし、ベルギーとオランダの歴史家は様々な理由でロンドン会議を無視した。オランダの歴史家にとって、ロンドン会議で南部領土を失ったことは国家の自信を動揺したほか、オランダがどん底に陥った瞬間である。ベルギーの歴史家にとって、会議の結果は勝利ではなく、諸大国のおこぼれでベルギーが存続できたという苦しく屈辱的な経験である。

1914年、ドイツはベルギーの中立保証を「紙切れ」とこき下ろして[2]ベルギーに侵攻した。イギリスは宣戦布告をもって返答した[3]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Fishman, J. S. (1971). “The London Conference of 1830”. Tijdschrift voor Geschiedenis (Journal for History) 84 (3): 418–428. 
  2. ^ Goschen, Sir Edward (4 August 1914), Primary Documents - Britain's Breaking Off of Diplomatic Relations with Germany, 4 August 1914, http://www.firstworldwar.com/source/scrapofpaper1.htm 
  3. ^ van der Essen, Léon (1920). A short history of Belgium. U. of Chicago Press. p. 158. https://books.google.com/books?id=6ycMAQAAMAAJ&pg=PA158. 

参考文献[編集]

  • Fishman, J. S. (1971). “The London Conference of 1830”. Tijdschrift voor Geschiedenis 84 (3): 418–428. 
  • Fishman, J. S. (1988). Diplomacy and Revolution: The London Conference of 1830 and the Belgian Revolt. Amsterdam: CHEV. ISBN 978-9050680035. 
  • Kelly, Linda (2017). Talleyrand in London: The Master Diplomat's Last Mission. London: I. B. Tauris. ISBN 978-1-78453-781-4. 
  • Kossmann, E. H. (1978). The Low Countries 1780–1940. Oxford University Press. pp. 158–61. 
  • Omond, G. W. T. (1919). “The Question of the Netherlands in 1829-1830”. Transactions of the Royal Historical Society 2: 150–171. doi:10.2307/3678256. JSTOR 3678256. 
  • Schroeder, Paul W. (1994). The Transformation of European Politics 1763-1848. Oxford University Press. pp. 671–91. ISBN 978-0198221197.