ロングラン (1982年の映画)

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ロングラン
監督 吉田ルイ子
脚本
製作 黒井和男
製作総指揮 辻信太郎
出演者
音楽 鍋島常敬
撮影 長谷川元吉
編集 諏訪三千男
製作会社 サンリオ・フィルム
配給 東宝
公開 1982年4月17日
上映時間 102分
製作国 日本
言語
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ロングラン』は、1982年公開の日本映画。公開当時の文献に横文字のみの『LONG・RUN』[1]、他に『ロングラン LONG RUN』と書かれたものもある[2]永島敏行主演・吉田ルイ子監督[3]。第1回サンリオ脚本賞を受賞した青木邦夫『ロング・ラン』の映画化[4]サンリオ・フィルム製作、東宝配給。

併映は武田鉄矢の映画初主演作「刑事物語シリーズ」の第一作『刑事物語』。

1979年に日本人青年が、ローラースケートで、アメリカ大陸7000キロを横断したという実話を基にした作品の映画化[1][2]。監督の吉田ルイ子は本業はフォト・ジャーナリスト[2]、当時としては珍しい日本人女流(女性)監督だが[1]、監督はこれ一本である[2]

出演[編集]

  • 山中隆男:永島敏行
  • 宮本昇:鈴木ヒロミツ
  • 滝口恵子:かとうかずこ
  • ユー子:宇田川智子
  • ミスターホーン:ジム・メンデンホール
  • ボブ:ケーシー・サンダー
  • ジル:シェリル・グリーンウッド
  • ビル・マックアダムス:J・D・ネルソン
  • ミスタースウェンソン:アール・ムント
  • オルガ:マーティ・ブレスウェイト

スタッフ[編集]

  • 監督:吉田ルイ子
  • 脚本:青木邦夫、キクオ・カワサキ、小林竜雄
  • 製作総指揮:辻信太郎
  • 製作:黒井和男
  • プロデューサー:キクオ・カワサキ
  • 撮影:長谷川元吉
  • 音楽:鍋島常敬
  • 主題歌:時任三郎「ロングラン〜果てなき夜の向こうに〜」「ウェディング・リバー」(挿入歌)ワーナー・パイオニア
  • 録音:井上秀司
  • 効果:福島音響
  • ギャファー:レイ・ビルガー
  • 編集:諏訪三千男
  • プロダクション・マネージャー:ドロー・ソーレフ
  • スチール:ケン・タラ、アンジェロ・アバテ
  • キーグリップ:スティーブ・クロフォード
  • ローラースケート指導:山本隆英

製作[編集]

撮影[編集]

1981年8月頃から10月頃まで実際にアメリカ大陸横断ロケが行われた[5]。永島敏行はアメリカロケは約2か月間と話している[6]。東部ニューヨークロケは1981年10月18日で[5]、当地でクランクアップ[4]

作品の評価[編集]

  • シティロードは「監督はフォトジャーナリストの吉田女史ということで、映像は美しくないこともないけど、それ以外の部分はちょっとヒドイ。これホントにサンリオ脚本賞受賞作なのかしら」などと評した[1]
  • 山根貞男は「日本青年・永島敏行がローラースケートでアメリカ大陸を横断する話なのに運動感ゼロ。映画的疾走感が皆無で、主人公と相棒の男女との関係もきちんと描けず、風景の面白味もなく、画面は一瞬も映画的に起き上がらぬまま過ぎていく。要するに映画になっちゃいない」と酷評した[2]

出典[編集]

  1. ^ a b c d 「邦画封切情報 『LONG・RUN』(東宝)」『シティロード』1982年5月号、エコー企画、23頁。 
  2. ^ a b c d e 山根貞男「シネマメッタ斬り! 『ロングラン LONG RUN』」『噂の眞相』1982年5月号、噂の眞相、61頁。 
  3. ^ ロングラン”. 映画DB. 2023年4月13日閲覧。
  4. ^ a b 「情報」『シティロード』1981年9月号、エコー企画、19頁。 
  5. ^ a b 黒井和男「編集長日記 Editions Diary」『キネマ旬報』1981年10月上旬号、キネマ旬報社、210頁。 
  6. ^ 永島敏行、名だたる監督たちとのタフな日々。気温40度の撮影も「世の中にこんな楽しい仕事があるのか」”. テレ朝POST. テレビ朝日 (2021–03–09). 2021年3月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月13日閲覧。

外部リンク[編集]