ロリポップチェーンソー
ジャンル | アクションゲーム |
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対応機種 | PlayStation 3、Xbox 360 |
開発元 |
角川ゲームス グラスホッパー・マニファクチュア |
発売元 |
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プロデューサー |
安田善巳 設楽昌宏 |
ディレクター |
須田剛一 池田トム |
シナリオ |
ジェームズ・ガン 結城昌弘 |
音楽 | 山岡晃 |
キャラクターデザイン | 猫将軍 |
人数 | 1人 |
メディア |
PS3: Blu-ray Disc Xbox 360: DVD-DL |
発売日 |
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対象年齢 |
CERO:D(17才以上対象)(通常版) CERO:Z(18才以上のみ対象)(PREMIUM EDITION) ESRB:M(17歳以上) USK:16(16歳未満提供禁止) ACB:MA15+ |
売上本数 |
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『ロリポップチェーンソー』(LOLLIPOP CHAINSAW)は、2012年6月14日に発売されたグラスホッパー・マニファクチュアが開発し、角川ゲームスが発売したXbox 360及びPlayStation 3用ホラーアクションゲームである。
2009年4月に角川ゲームスを設立したプロデューサーの安田善巳が、盟友であるグラスホッパー・マニファクチュアの須田剛一と共に、ワーナー・ブラザースとグローバルパートナーシップを締結。
2012年6月には、全世界60ヶ国以上もの国、地域で世界同時発売を行った。2014年3月に、全世界累計販売本数が100万本を突破したことが発表されている。
2022年5月より、プロデューサーの安田が独立起業したDragami Gamesが角川ゲームスから本作に関する権利を引き継いでいる[2]。
作品概要[編集]
ホラーアクションという触れ込みだが、グラスホッパー・マニファクチュアが開発に関わった『GOD HAND』同様シリアスとギャグ・ブラックジョークを織り交ぜたコメディ調の内容となっている。システム面も一部共通している。
同時発売された数量限定版のPREMIUM EDITIONでは、CERO Zに指定されているが、PS3版とXbox 360版で異なるパッケージデザインを採用。通常版と同じくマイルドな表現でプレイできる「KIRAKIRA VER.」と外国版と同じ表現でプレイできる「ZAKUZAKU VER.」が選択できる。同梱されているコードを入力してジュリエットの声やボスキャラクターの声を変更でき、PS3版・Xbox 360版各専用コスチュームも解禁できるようになる。また日本語・英語の音声切替もできる。
登場人物[編集]
主要人物[編集]
- ジュリエット・スターリング
- 声 - 日笠陽子(PS3版デフォルト音声)、喜多村英梨(Xbox 360版デフォルト音声)[3]
- 本作の主人公。サン・ロメロハイスクールに通う18歳の高校生。ゾンビ退治を専門とするゾンビハンターファミリーの次女であるが、周囲に引かれる事を恐れ内緒にしていた。得意武器はチェーンソー。GPAは3.4と成績優秀。好きな食べ物はイチゴ味のロリポップ。趣味はチアリーディング、カラオケ、ゾンビを真っ二つに斬ること。
- ニック・カーライル
- 声 - 鈴村健一[3]
- ジュリエットのボーイフレンド。18歳。秀でた所が特にない冴えない青年だが、優しく勇敢な性格のためジュリエットとは相思相愛の関係にある。物語序盤でジュリエットを庇いゾンビに噛まれてしまうものの、ジュリエットの機転で完全にゾンビ化する前に首を落とされたため脳まではゾンビにならずに済み、ジュリエットが施した魔法により生首だけの状態で蘇生された。生首のままジュリエットの戦いに同行し、首のないゾンビの肉体を乗っ取る「ニックゾンビ」や、生首を武器にした各種「ニックチケット」消費アクションでジュリエットをサポートする。好きな食べ物はカリフォルニアロール。趣味はバドミントン、ベースギター、自慰。
- ジュンジ・モリカワ
- 声 - 島田敏[3]
- ジュリエットの師匠である日系二世のゾンビハンターマスター。下川流空手の使い手であり、寿司職人でもある。77歳。とぼけた性格で、変態気質である。好きな食べ物はウニで、趣味は女性の下着収集である。スワンとの戦闘で重傷を負い、最後はジュリエットに誕生日プレゼントを手渡して死亡、昇天した。
- コーディリア・スターリング
- 声 - 浅野まゆみ[3]
- ゾンビハンターファミリーの長女で、しっかり者の凄腕スナイパー。20歳。常に冷静沈着で、男勝りな性格だが、妹であるジュリエットの誕生日を忘れずにパラシュートを付けて誕生日プレゼントを渡そうとするなど、妹想いな一面もある。好きなライフルはL115A3で、嫌いな物はタコである。また、痺れる事は銃、クエサディラ、敵の銃傷。冷めることは映画館の中での会話、青色、海に棲む怪物である。
- ロザリンド・スターリング
- 声 - 伊瀬茉莉也[3]
- ゾンビハンターファミリーの三女で、パンキッシュな衣装を纏った、天真爛漫なトラブルメーカーの見習いゾンビハンター。16歳。好きな武器は「破壊的なもの」であり、作中ではレッキングボールに搭乗し暴走していた。得意技は車を暴走させることで、好きな物は骨である。また、趣味はスクラップブックを作る事と歩行者を危険な目にあわせる事と雪男の骸骨を集める事である。夢はジャスティン・ビーバーに会って頭蓋骨を貰うこと。
- ギデオン・スターリング
- 声 - 中田譲治
- ジュリエットの父親で、豪快な性格をしたゾンビハンターファミリーの家長。44歳。ニックとジュリエットの交際には反対している。武器は己の拳。好きな食べ物はピーナッツバターとピクルスのサンドイッチ。
- スワン
- 声 - 岡本信彦[3]
- 事件の元凶で、ゴスのいじめられっ子。18歳。偶然手に入れた古文書を使い、闇の呼び声を呼び出してしまう。好きな食べ物はタブレット型ラムネで、趣味は動物虐待と携帯ゲームである。
闇の呼び声[編集]
本作品のボス達である選ばれたゾンビたち。
- ゼッド
- 声 - 浅沼晋太郎[4] / スネオヘアー[3]
- 闇の呼び声の一人で、赤いモヒカンが特徴のハードコアパンクロッカー。影響を受けた人物はミスフィッツとブラックフラッグ。小動物の虐待が趣味。スタンドマイクで殴ったり、声を物質化させてぶつけてくる。
- ビッケ
- 声 - 小杉十郎太[3] / ジェームス小野田[4]
- 闇の呼び声の一人で、熊の毛皮の外套を纏ったヴァイキング・メタルドラマー。影響を受けた人物はバソリー、エンスレイヴド。武器は斧と合体したドラムスティックである。外套の「ユーミル」はゾンビ熊として別個の意思を持つペットでもある。
- マリスカ
- 声 - 渡辺明乃[3]
- 闇の呼び声の一人で、紅一点のサイケデリックロッカー。影響を受けた人物はジェファーソン・エアプレイン、オルダス・ハクスリー。武器は「アシッド・オブ・フォレスト」という、5弦のカンテレと6弦のシタールをダブルネックにしたような弦楽器。幻覚を操り、体を切り裂かれるとそれぞれが復元して分身していく。
- ジョーズィー
- 声 - 飯島肇[4] / ROLLY[3]
- 闇の呼び声の一人で、オートチューンで声色を変えたPファンクロッカー。影響を受けた人物はパーラメントファンカデリック、リック・ジェームス。武器はショルキーヴォコーダーで、UFOを操る。
- ルイス・レジェンド
- 声 - 東地宏樹 / KONTA[3]
- 闇の呼び声の一人で、グリースでリーゼントを固めたロックンローラー。影響を受けた人物はチャック・ベリー、エディー・コクラン。武器はマシンガンが取り付けられたギター。乗り回しているバイクをロボットに変形させて戦う。
システム[編集]
- 基本システム
- ゲームはプロローグを含む7つのステージに分かれており、各ステージ内は分岐がない一本道となっている。
- 道中では襲い掛かるゾンビをチェンソー(縦斬り・横斬り)とチアアタック(近接格闘)、アクロバット(馬跳びなどによる回避)などを組み合わせて倒していく。基本的には各場所ごとに全てのゾンビを倒さなければ次のエリアに進めない。
- ライフはロリポップキャンディーであらわされており、全て無くなるとゲームオーバーとなる。体力の回復はエリア内に落ちてあるロリポップキャンディを手に入れるとキープされ、ステージ内であれば1つ使用することでいつでも回復できる(ただし、難易度に応じて所有できる最大数が変わる)。
- QTE
- ステージ内では随時QTE(クイックタイムイベント)として、表示されたボタンを瞬時に押すことで、敵を倒したり攻撃を回避できる。また、トラップやボス戦などでは失敗で即ゲームオーバーとなるシチュエーションもある。
- ミニゲーム
- ステージ内では時折通常の操作を応用したミニゲーム形式のイベントエリアがある。ただし、このイベントエリアではクリアが必須となっており、ライフ切れはもちろんノルマを失敗しても即ゲームオーバーとなってしまう。
- スパークルハンティング
- 一度に3体以上のゾンビを倒すことで「スパークルハンティング」となり、ボーナスのゾンビコインとプラチナコインを獲得できる。獲得できる量は一度に倒した数や、倒した敵の強さに応じて増加する。
- ショップ
- 道中には数か所オンラインショップ「Chop2Shop.Zom」の端末があり、ゾンビを倒すことで手に入るゾンビコインを使ってロリポップなどの消耗品やパワーアップアイテム、新しいコンボ技を購入できる。また、プラチナコインではジュリエットのコスチュームやコンセプトアートなど、ゲーム本編に関わらないコレクションアイテムを購入できる。
コラボレート衣装の実装[編集]
ノーマルコスチューム以外に『魔乳秘剣帖』、『デッドマン・ワンダーランド』、『学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD』、『これはゾンビですか?』とコラボレートした衣装を実装している。対象のゾンビを倒し、入手できるメダルを集めてそれと引き換えにコスチュームが手に入る。
各主要ヒロイン1名から用意された衣装だが、『学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD』に限っては2名のキャラクターからなる。
トリビア[編集]
- 最終ステージの特定のシーンで主人公 ジュリエットの声が数分変わるバグがある。(日本版のみ。例えば、日笠の声でプレイしていると、そのシーンで数分、喜多村の声で喋る)
関連商品[編集]
- ビジュアルブック
- ロリポップチェーンソー Go☆Fight☆Win!! ~ビジュアル&ゲームナビ~(2012年6月28日発売、エンターブレイン)
- コミック
- ロリポップチェーンソー(作画:ハル、2013年2月15日発売、エンターブレイン)ファミ通及びファミ通コミッククリア連載
- パチスロ
- パチスロ ロリポップチェーンソー(2016年、藤商事)
脚注[編集]
- ^ a b “角川ゲームス「『LOLLIPOP CHAINSAW』夏の感謝祭」を開催”. Impress Watch. 2012年8月26日閲覧。
- ^ “角川ゲームス、安田善巳氏と冬野智氏が一部事業を切り出す形で「Dragami Games」独立 エクストリームの連結子会社に、保有IPで協業も検討”. ゲームビズ. (2022年5月27日) 2022年5月27日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k “『ロリポップチェーンソー』、2012年6月14日に発売日決定! ゲームの最新情報も”. ファミ通.com. 2012年3月9日閲覧。
- ^ a b c “『ロリポップチェーンソー』“Wジュリエット in TOKYO”PV&“ボスPV”を一挙公開”. ファミ通.com. 2012年5月25日閲覧。