ロマンシア

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ロマンシア
DRAGON SLAYER Jr.
ジャンル アクションアドベンチャー
対応機種 X1シリーズ
開発元 日本ファルコム
発売元 日本ファルコム
デザイナー 木屋善夫
シナリオ 五十嵐哲也
プログラマー 木屋善夫
秋葉紀好
音楽 阿部隆人
古代祐三
美術 山根朝郎
シリーズ ドラゴンスレイヤーシリーズ
人数 1人
メディア 5インチフロッピーディスク
カセットテープ
発売日 1986年10月6日
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ロマンシア』(Romancia)とは、1986年日本ファルコムが発売したパソコンゲーム木屋善夫プロデュース『ドラゴンスレイヤーシリーズ』の第3作目であり、サイドビュー方式のアクションアドベンチャーゲーム

概要[編集]

サブタイトルは『ドラゴンスレイヤーJr.』と表記されており、最初期の雑誌広告に「『ドラゴンスレイヤー』シリーズ第3弾」と表記されたことを除いて、『ドラゴンスレイヤーIII』であることは、あまり強調されていなかった。 本作は「Jr.」と名乗りながら、難易度は非常に高い。パッケージには「こんなのアリか!?」と記され、途中でのセーブも不可能[1]、 一度でも間違えると最初からやり直さねばならない罠や、まったくヒントのない謎がある。

当時の雑誌広告のキャッチコピーは、「かわいさ余って、難しさ100%」である。1987年発売のファミリーコンピュータ版では、謎やストーリーが分かりやすいようにシナリオやシステムがアレンジされる。

「ロマンシア」というタイトルは1735年に発表されたフランスのギヨーム・H・ブージャン(Guillaume-Hyacinthe, Bougeant)の冒険小説「ファン・フェレディン王子のロマンシアへの驚くべき旅」からの引用とされる。ゲーム内の主人公「ファン・フレディ王子」など、いくつかの共通点が見られる[2]。なお、ゲーム発表当時の雑誌広告などでは「ファンフレディ王子のおどろくべき旅」という副題がつけられていた。

ゲーム内容[編集]

パッケージにはニュータイプアドベンチャーゲームと表記されている。基本的には謎解きゲームであり、「アクションアドベンチャーゲーム」に当たる。前述のとおり、セーブ機能は無く、ゲームを途中で中断することはできない(裏技的なコンティニューは存在した)。

プレイヤーのもつパラメータは、以下の通り[3]

HP 
ヒットポイント。体力。
WP 
ウエポンポイント。剣を投げて遠距離攻撃可能な回数。これが尽きても近距離攻撃は可能。回復は城に帰って行なう。
MP 
マジックポイント。アイテムを使用できる回数。回復は天国で行なう。
DP 
ディフェンスポイント。これが残っている内はダメージはHPではなくDPで吸収できる。
GP 
ゴールドポイント。所持金。各種パラメータの回復に使用。
KR 
カルマ。主人公の善人度。謎解きに関わってくるため必要に応じて上下させる必要がある。

その他いくつかのアイテムがあり、本作でも「ドラゴンスレイヤー」と言う武器が用意されている[4]

ストーリー[編集]

はるか遠い昔、深遠な森の中に「ロマンシア」と「アゾルバ」という小さな二つの王国があった。双方の国王は兄弟で、平和で静かな日々が続いていた。しかし、ある日、ロマンシアの王女セリナが何者かに連れ去られてしまう。さらに疫病の蔓延、怪物の出現など、王国にさまざまな異変が起こりだす。

そんなころ、旅の途中で偶然ロマンシアにたどり着いた一人の若者がいた…ファン・フレディ、東方の王国の王子である。

登場人物[編集]

ファン・フレディ
本作の主人公。東方の王国「イルスラン」の第8王子。旅の途中で偶然ロマンシア王国にたどり着いた。
セリナ・レビ・ラウルーラ
本作のヒロイン。ロマンシア王国の王女。アゾルバ王国に囚われの身となる。MSX/MSX2版では隠しコマンドでセリナ姫を主人公にプレイできるモードが存在する[5]
ファネッサ三世
ロマンシア国王。セリナの父。アゾルバ国王クリフトは弟にあたる。
クリフト四世
アゾルバ国王。ロマンシア国王ファネッサの弟。邪竜ヴァイデスに心を操られている。
ヴァイデス
300年前に地下に封印された、蛇のように長い体を持つ邪竜。クリフト王を操り、復活を目論む。

他機種版[編集]

No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 売上本数
1 ロマンシア
1986年10月18日 PC-9801F以降 日本ファルコム 日本ファルコム 5インチフロッピーディスク
U2:3.5インチフロッピーディスク
U2:NHNW11005 -
2 ロマンシア
1986年10月30日 PC-8801全シリーズ
(PC-8801-11対応)
日本ファルコム 日本ファルコム 5インチフロッピーディスク SR:NFNW17004
mkII:NENW12019
-
3 ロマンシア
1986年12月 MSX
MSX2
日本ファルコム MSX:日本ファルコム
MSX2:パナソフトセンター
1メガビットロムカセット MSX:MXNW11001
MSX2:PANA-5
-
4 ロマンシア
1987年10月30日 ファミリーコンピュータ コンパイル 東京書籍 1メガビット+64キロRAM
ロムカセット[6]
TKS-G2 -
5 ロマンシア
1999年12月10日 Windows アンバランス アンバランス CD-ROM RALP-32 -
6 ロマンシア
プロジェクトEGG
2001年11月24日 Windows 日本ファルコム ボーステック ダウンロード - -
PC-8801版の移植
7 ロマンシア
プロジェクトEGG
2006年12月28日 Windows 日本ファルコム D4エンタープライズ ダウンロード 539 -
PC-8801版の移植
8 ロマンシア
プロジェクトEGG
2007年12月4日 Windows 日本ファルコム D4エンタープライズ ダウンロード 676 -
MSX版の移植
9 ロマンシア
プロジェクトEGG
2008年5月6日 Windows 日本ファルコム D4エンタープライズ ダウンロード 697 -
MSX2版の移植
ファミリーコンピュータ
  • 東京書籍制作。機種性能から描写面では厳しいものの、調整がよくなされており、遊びやすさの面では最もわかりやすい。
Windows
  • アンバランス制作。PC-8801版をベースにしたオリジナル版と、グラフィックとサウンドを一新したアレンジ版を収録。アレンジ版には坂本真綾らが出演。

スタッフ[編集]

オリジナル版

評価[編集]

ファミリーコンピュータ版

ゲーム誌「ファミリーコンピュータMagazine」の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、19.66点(満30点)となっている[6]。また、同雑誌1991年5月10日号特別付録の「ファミコンロムカセット オールカタログ」では「パソコンからの移植だが、マップやトラップ等が変更されており既にクリアした人にも楽しめる」と紹介されている[6]

項目 キャラクタ 音楽 お買得度 操作性 熱中度 オリジナリティ 総合
得点 3.52 3.40 3.04 3.09 3.33 3.28 19.66

関連作品[編集]

ゲーム[編集]

ソーサリアン1987年12月20日発売)
本作を元にしたシナリオが登場。ファン・フレディ王子も出演。

コミック[編集]

コンプティークで連載され、『ロマンシア 浪漫境伝説』のタイトルで1988年に角川書店より単行本として刊行。原作は寺田憲史、漫画は円英智。ゲームの設定を活かしつつも大胆に翻案しており、主人公はゲームで「囚われの姫君」だったセリナ。

ドラマCD[編集]

『SOUND MOVIE 浪漫境伝説「ロマンシア」』のタイトルで東芝EMIより発売。上記のコミック版のサウンドドラマと、オリジナルの楽曲で構成される。

挿入歌[編集]

「炎のロッド」
作詞 - 寺田憲史 / 作曲・編曲 - 赤坂東児 / 歌 - 冨永みーな
「Selina」
作詞・作曲・編曲・歌 - Brian Peck
「Toy Girl」
作詞・作曲 - 上田真理 / 編曲 - 野口久和 / 歌 - 冨永みーな

ゲームブック[編集]

アドベンチャーノベルス ロマンシア』のタイトルでJICC出版局より刊行。文芸をファルコムの宮本恒之、 漫画・イラストを星里もちるが担当。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 山下 pp.184-185 ただし裏技で死亡時の「コンティニュー」は可能。
  2. ^ ギヨーム・H・ブージャン(Guillaume-Hyacinthe, Bougeant)作『ファン・フェレディエン王子のロマンシアへの驚くべき旅』(1735)に登場する架空の都市の名がロマンシア。そこを訪れた者は、容姿が美しく変わるという。旅人は「愛の門」より入り、「結婚の門」より出て行く。
  3. ^ パラメータ一覧は山下 p.185 を参考にした。
  4. ^ 山下 p.185
  5. ^ 山下 p.196
  6. ^ a b c 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」、『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店1991年5月10日、 157頁。

参考文献[編集]

  • 山下章、1987、『チャレンジ!!パソコン AVG & RPG II』1987年10月20日の改装小型版(オリジナルは1987年1月)、 電波新聞社

外部リンク[編集]