ロバート・フォーチュン

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ロバート・フォーチュン

ロバート・フォーチュン(Robert Fortune、1812年9月16日 - 1880年4月13日)はスコットランド出身の植物学者プラントハンター商人中国からインドチャノキを持ち出したことで有名。

略歴[編集]

バーウィックシャー(現在のスコティッシュ・ボーダーズ)のKelloe出身。

エジンバラ王立植物園園芸を修め、ロンドン園芸協会温室を担当し、北東アジア植物に興味を持つ。1842年南京条約ののち、中国で植物を集めるために派遣され、中国人に変装して当時外国人の立ち入りが禁止されていた奥地へ潜入し、中国産の多くの美しい花をヨーロッパへもたらした。英国東インド会社の代表として1848年から3年間インドに旅行し、ダージリン地方への20,000株のチャノキ苗の導入に成功し、重要な成果をあげた。彼の努力によってインドとセイロンの茶産業が成長し、ヨーロッパの茶市場における中国茶の独占を終了させた。また、紅茶および緑茶が同じ種類のチャノキから生まれることを発見する最初のヨーロッパ人となった。後の旅行では、台湾日本1860年)を訪れて、養蚕および稲の栽培について記述し、キンカンを含む多くの樹木および花を調査、収集しヨーロッパに導入した。ロンドンで歿。

日本について[編集]

「日本人の国民性の著しい特色は、庶民でも生来の花好きであることだ。花を愛する国民性が、人間の文化的レベルの高さを証明する物であるとすれば、日本の庶民は我が国の庶民と比べると、ずっと勝っているとみえる」という言葉を著書『幕末日本探訪記―江戸と北京』に残している。

他にも「サボテンアロエなど中国で知られていない物がすでに日本にある。これは日本人の気性の現れである」、「イギリス産のイチゴが売られていて驚愕した」などと長く鎖国を続けていた島国の日本の文化に驚いた様子が伺える。

その他[編集]

  • フォーチュンが発見した日本及び中国産の植物には、彼にちなんで献名されたものが多くある。
    • キンカン属の学名Fortunellaは、彼に献名された。
    • シュロの学名Trachycarpus fortuneiは、彼に献名された。
    • バラの品種、Fortune's Double Yellowは、彼の名前が冠されて命名された。
    • ツルマサキの学名Euonymus fortuneiは、彼に献名された。

関連資料[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]