イルグルム

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株式会社イルグルム
YRGLM Inc.
種類 株式会社
市場情報
東証マザーズ 3690
2014年9月17日上場
本社所在地 日本の旗 日本
530-0001
大阪府大阪市北区梅田2-4-9
ブリーゼタワー13F
設立 2001年(平成13年)6月4日
業種 情報・通信業
法人番号 3120001104842 ウィキデータを編集
事業内容 マーケティングテクノロジー及びEコマース関連の
ソフトウェアの開発、販売
代表者 代表取締役社長 岩田 進
資本金 3億1806万円(2019年6月30日現在)
売上高 連結18億04百万円(2018年9月期)
純資産 連結12億34百万円(2017年9月)
総資産 連結14億39百万円(2017年9月)
従業員数 単体94人(2017年9月)
従業員平均年齢 - 33.1歳
決算期 9月末日
主要株主 岩田 進 44.2%
福田 博一 15.0%
又座 加奈子 5.5%
(2019年8月)
主要子会社 株式会社イーシーキューブ
外部リンク https://www.yrglm.co.jp/
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本社が入居する
ブリーゼタワー(大阪市北区)

株式会社イルグルム(英文社名:YRGLM Inc.)は、大阪市北区に本社を置くインターネット広告ECサイト関連のパッケージソフトを開発、販売する国産ソフトウェアメーカーである。

概要[編集]

株式会社イルグルムは、岩田進が関西学院大学商学部在籍中に社会変革を目的として、2000年(平成12年)6月に兵庫県尼崎市武庫之荘の自宅一室で創業した。創業当初は、インターネットを利用した旅行コンテンツ事業を行っていたが、半年後の2000年(平成12年)12月、旅行コンテンツ事業の中で培ったWeb制作のノウハウを活かし、Webインテグレーションを中心をした事業へ転換を行う。[1]2001年(平成13年)に有限会社ロックオンを設立し、2003年(平成15年)に株式会社へ組織変更をする。

ウェブサイトの制作事業と平行し、自社製品の開発を行い、プロトタイプ版「Web Marketing Tool Kit」(試作製品)をリリース[2]、その後、2004年(平成15年)に、正式製品版として製品名を「AD EBiS(アドエビス)」に変更し、販売を開始した。[3]現在は、インターネット広告の効果測定パッケージソフト「AD EBiS(アドエビス)」に加え、2006年(平成17年)に販売を開始したECサイト構築のオープンソースソフトウェアEC-CUBE」の開発、販売及び関連するECサイトの構築などを手掛けている(販売形態は、広告代理店やメディアレップなどの代理店経由による間接販売である[4])。

PC向けインターネット広告効果測定ツールの市場シェア(市場規模:20億円)では、2007年(平成19年)1月には、第2位[5]、同年8月には、第1位を獲得している[6]。又デロイトトウシュトーマツによる2009年アジア太平洋地域テクノロジーFast500では、207位[7]、日本テクノロジーFast50では、16位[8]の評価がされている。

コーポレート・ステートメント(企業理念)は、「Impact on the world」。

2019年8月に社名を変更し、株式会社ロックオンから株式会社イルグルムとなる

社名について[編集]

社名であるイルグルム(YRGLM)は、既存の言菓に由来を持たない「意味を持たない文字列」を語源としている。 「それぞれの企業が独自の価値でともに発展できる社会(=理想の世界)」をYRGLMと定義し、その名前を付けた。どこにもない企業を目指すという意味が込められている。

沿革[編集]

  • 2000年(平成12年)6月 - 4日、創業
  • 2000年(平成12年)12月 - 事務所を兵庫県尼崎市塚口に開設
  • 2001年(平成13年)6月 - 有限会社ロックオンを設立(資本金:300万円)
  • 2002年(平成14年)8月 - 本社を大阪市北区南森町に移転
  • 2003年(平成15年)2月 - 「ECサイト構築kit」の開発を開始
  • 2003年(平成15年)7月 - 組織を株式会社化し、資本金を1,000万円に増資
  • 2003年(平成15年)9月 - 「Web Marketing Tool Kit」の試作を開始
  • 2004年(平成16年)9月 - 「Web Marketing Tool Kit」の機能を拡張し、製品「EBiS」として発売を開始
  • 2004年(平成16年)9月 - 本社を大阪市北区堂島2-1-31(オリックス堂島ビル)に移転
  • 2005年(平成17年)7月 - 東京支社を東京都渋谷区道玄坂に開設
  • 2005年(平成17年)10月 - 東京支社を東京千代田区神田神保町1-3-5(壽ビル8F)に移転
  • 2006年(平成18年)6月 - 本社を大阪市北区堂島2-1-31、オリックス堂島ビル6Fにフロア移転
  • 2006年(平成18年)9月 - 「ECサイト構築kit」を拡張し、オープンソース「EC-CUBE」を開始、開発コミュニティサイトを開設[9]
  • 2007年(平成19年)12月 - 5日、プライバシーマーク認定を取得[10]
  • 2008年(平成20年)7月 - 第三者割当増資により、資本金を1億472万円に増資[11]
  • 2008年(平成20年)8月 - 本社を現在の大阪市北区梅田に移転
  • 2012年(平成24年)3月 - 東京支社を東京都中央区銀座に移転
  • 2013年(平成25年)12月 - ベトナムホーチミン市に子会社「LOCKON Vietnam Co., Ltd.」を設立
  • 2014年(平成26年)9月 - 東京証券取引所マザーズに上場
  • 2017年(平成29年)7月 - 東京支社を東京都千代田区有楽町に移転
  • 2017年(平成29年)10月 - 東京支社を東京本社に改称、二本社制へ移行
  • 2018年(平成30年)10月 - 完全子会社「株式会社イーシーキューブ」を設立[12]
  • 2019年(平成31年)1月 - EC-CUBE事業を会社分割により株式会社イーシーキューブに承継[13]
  • 2019年(平成31年)8月 - 会社名を「株式会社ロックオン」から「株式会社イルグルム」へ変更

代表者の経歴

  • 代表取締役社長 岩田 進 (いわた すすむ)
1977年(昭和52年)7月16日 - 大阪府に生まれる
1997年(平成9年)4月 - 関西学院大学商学部に入学(同年5月から休学)
1998年(平成10年)2月 - 大阪府堺市でオムライス店の経営を開始(1年後に失敗)[1][3]
2001年(平成13年)6月 - 有限会社ロックオンを設立し、代表取締役に就任
2003年(平成15年)3月 - 関西学院大学商学部を卒業
2003年(平成15年)7月 - 有限会社ロックオンを株式会社化

事業所[編集]

  • 大阪本社 - 〒530-0001 大阪市北区梅田2-4-9 ブリーゼタワー13F
  • 東京本社 - 〒100-0006 東京都千代田区有楽町2-2-1 X-PRESS有楽町12F

組織[編集]

  • マーケティング本部
  • 営業本部
  • 開発本部
  • カスタマーサクセス本部
  • 経営管理本部

製品・サービス[編集]

  • ソフトウェア製品
「AD EBiS(アドエビス)」 - インターネット広告の効果測定ツール[14]
EC-CUBE」 - ECサイト構築のオープンソースソフトウェア
PHP4.Xで開発された製品で、サーバOSは、FreeBSDWindowsLinuxデータベース管理システム (DBMS) は、PostgreSQLMySQLで使用できる。ウェブブラウザで管理でき、ページレイアウト画面では、ログイン、ショッピングカート、商品検索、アンケートといった画面ブロックをマウスでドラッグ&ドロップすることでレイアウトを変更できる。又売上などを集計してグラフ表示したり、CSVファイルとしてダウンロードも可能である。ライセンスは、1サイト当たり税込252,000円で販売が行われている。なお、サポートサービスは、現在は提供していないが、案件によっては、当社によるカスタマイズが可能である。2019年1月1日をもって、EC-CUBE事業は子会社の株式会社イーシーキューブに承継された[13]

業務提携企業[編集]

提携企業 提携年月日 提携内容
GMOクラウド株式会社 2006年(平成18年)12月20日 「ラピッドサイト」で「EC‐CUBE」搭載のホスティングサービスの提供を開始
ルミーズ株式会社 2007年(平成19年)3月15日 「EC-CUBE」が「ルミーズ決済サービス」に対応
株式会社クララオンライン 2007年(平成19年)5月14日 クララオンラインが自社ホスティングサービスに「EC-CUBE」を採用
株式会社アサツー ディ・ケイ 2007(平成19年)5月16日 eマーケティング効果測定分野で業務提携を行う。DROソリューションパッケージ
「AD-traK」に技術提供を開始。
ブレイン株式会社 2007年(平成19年)6月13日 「EC-CUBE」に「ブレインエンジンfor EC-CUBE」を標準搭載
株式会社ゼロ 2007年(平成19年)6月21日 「EC-CUBE」に「ゼロクレジットカード決済代行サービス」を標準搭載
株式会社ペイジェント 2007年(平成19年)8月10日 EC事業者を支援するソリューションサービスの共同開発で提携
株式会社ゼウス 2007年(平成19年)9月18日 「EC-CUBE」に「ゼウス決済サービス」を標準搭載
GMOペイメントゲートウェイ株式会社 2007年(平成19年)10月2日 「EC-CUBE」にクレジットカード決済機能を標準搭載 [15]
株式会社コンビーズ 2007年(平成19年)11月6日 「EC-CUBE」に「コンビーズメール」を標準搭載
株式会社ノッキングオン 2007年(平成19年)11月21日 「EC-CUBE」に携帯アフィリエイトサービス「モビル」を標準搭載
ソフィア総合研究所株式会社 2008年(平成20年)1月16日 「EC-CUBE」にマルチ決済システムを標準搭載 [16]
株式会社Joe'sウェブホスティング 2008年(平成20年)1月21日 Joe'sウェブホスティングが自社ホスティングサービスに「EC-CUBE」を標準採用
株式会社魚津システム 2008年(平成20年)3月3日 「EC-CUBE」に簡易擬似Web3Dコンテンツ作成ソフト「オペビルダー(OPEbuilder)」
エンジンを搭載
株式会社ワダックス 2008年(平成20年)3月24日 ワダックスが「EC-CUBE」を自社ホスティングサービスに正式採用
京都創楽株式会社 2008年(平成20年)4月21日 「EC-CUBE」にSNSエンジン「Do-楽」を搭載
株式会社ポイントスタイル 2008年(平成20年)4月24日 「EC-CUBE」にポイント交換サービス「EC-CUBE PointExchage」を開始
株式会社TradeSafe
オプトグループ
2008年(平成20年)5月12日 「EC-CUBE」にEC補償サービス「トラストマークサービス」対応の機能を追加
ハングリード株式会社 2008年(平成20年)7月24日 「EC-CUBE」に楽天市場やYahoo!ショッピングなどのショッピングモールと在庫情報
が自動連携する「zaiko robot」を搭載開始
カゴヤ・ジャパン株式会社 2008年(平成20年)8月26日 ホスティングパートナー契約を締結
「EC-CUBE2」がホスティングサービス「KAGOYA Internet Routing」に正式対応
フューチャーコマース 2008年(平成20年)8月27日 「EC-CUBE」に決済システム「F-REGI(エフレジ)」を標準搭載
株式会社ベット 2009年(平成21年)2月27日 ホスティングパートナー契約を締結
IINA株式会社 2009年(平成21年)6月23日 「EC-CUBE」にポイント交換システム「IICA」を標準搭載
株式会社J-Payment 2009年(平成21年)9月24日 「EC-CUBE」にJ-Payment決済システムを標準搭載 [17]
ナレッジワークス株式会社 2009年(平成21年)11月10日 「EC-CUBE」に検索サービス「SCOPE for EC-CUBE」を標準搭載
SBIベリトランス株式会社 2009年(平成21年)12月25日 「EC-CUBE」にSBIベリトランス決済システムを標準搭載 [18]

主要取引先[編集]

以前の社名について[編集]

2019年8月以前の社名は株式会社ロックオン。軍事用語であるロックオン(英語:lock on)に由来する。創業者の岩田進が、「ミサイルがターゲットを自己追従する状態に入ることを意味する軍事用語のロックオンは、信頼性、先進性、高速性、主体性、独自性を連想させ、コーポレート・ステートメント(企業理念)の「Impact on the world」を体現しようとする自分たちの姿と同じである」とし、この単語を社名に選択した。[19]

資格・免許[編集]

  • プライバシーマーク(JIS Q 15001) - 認定番号:20001053(02) [10]

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ a b MG-NET+ (2008年8月26日). “語る 経営者インタビュー 株式会社ロックオン 代表取締役社長 岩田 進”. 2009年12月27日閲覧。
  2. ^ 株式会社ロックオン (2004年2月18日). “週刊B-ing(関西版)2月18日号 - 「情熱百景-やる気を引き出す会社のヒミツ」”. 2010年1月2日閲覧。
  3. ^ a b Go's Party(スターティア株式会社). “「Impact On the World」 社会に対してインパクトを与えたい”. 2010年1月2日閲覧。
  4. ^ 株式会社インフォランス『InfoView(Inforance's Interview)vol.05 - 株式会社ロックオンの代表取締役 岩田 進』。
  5. ^ CNET Japan (2008年1月28日). “インターネット広告効果測定市場の動向”. 2010年1月2日閲覧。
  6. ^ Infoseek 楽天 ニュース (2007年8月30日). “「国内ツールベンダー、シェアNo.1ツール」を獲得”. 2010年1月2日閲覧。
  7. ^ デロイトトウシュトーマツ (2009年12月11日). “第8回「アジア太平洋地域テクノロジー Fast500」発表”. 2010年1月2日閲覧。
  8. ^ 有限責任監査法人トーマツ (2009年10月7日). “テクノロジー企業成長率ランキング 第7回「日本テクノロジー Fast50」発表”. 2010年1月2日閲覧。
  9. ^ CNET Japan (2006年9月12日). “ECサイト構築パッケージ「EC-CUBE」の開発コミュニティサイトが開設”. 2010年1月3日閲覧。
  10. ^ a b 財団法人関西情報・産業活性化センターにより、審査、付与認定を受けている。
  11. ^ Venture Plus (2008年7月11日). “株式会社ロックオン、合計9社を割当先とする第三者割当増資を実施”. 2009年12月27日閲覧。
  12. ^ “子会社設立に関するお知らせ” (PDF) (プレスリリース), 株式会社ロックオン, (2018年9月18日), https://ssl4.eir-parts.net/doc/3690/tdnet/1630305/00.pdf 2019年4月13日閲覧。 
  13. ^ a b “会社分割(簡易・略式吸収分割)に関するお知らせ” (PDF) (プレスリリース), 株式会社ロックオン, (2018年11月13日), https://ssl4.eir-parts.net/doc/3690/tdnet/1648653/00.pdf 2019年4月13日閲覧。 
  14. ^ 七福神に因み、製品名は、EBiS(恵比寿)、ソフトウェアのメジャーバージョンは、hotei(布袋)と名付けられている。
  15. ^ 『日経産業新聞』(17面) 日本経済新聞社、2007年10月3日。
  16. ^ 株式会社ソフィアホールディングス (2008年1月16日). “「マルチ決済システム」の「EC-CUBE」標準搭載を開始”. 2009年12月25日閲覧。
  17. ^ 株式会社J-Payment (2009年9月30日). “ECサイト構築オープンソース「EC-CUBE」にJ-Payment決済システムを標準搭載”. 2009年12月27日閲覧。
  18. ^ CNET Japan (2009年12月25日). “ECサイト構築オープンソース「EC-CUBE」にSBIベリトランス決済システムを標準搭載”. 2009年12月27日閲覧。
  19. ^ 株式会社ロックオン. “2010年度 リクルートサイト > 経営理念”. 2010年1月2日閲覧。

参考文献[編集]

  • 『2007年版 インターネット広告の市場動向調査』株式会社シード・プランニング、2007年8月。
  • 中川 仁、中田 智子、森藤将武『EC-CUBE「Ver2対応」公式ガイドブック』秀和システム、2008年1月。ISBN 978-4798018669
  • 福田博一『EC-CUBE(Ver2.4.0対応)公式ガイドブック カスタマイズ編』秀和システム、2009年7月。ISBN 978-4798023380
  • 宮下 到『ネット広告の効果を100%確実に上げ続けるために』編集:宣伝会議、監修:株式会社ロックオン、2008年4月18日。ISBN 978-4883351930
  • 『Web Creators 8月号』-「2003年8月号キラリと光るサイトを作る」 株式会社エムディエヌコーポレーション、2003年6月27日。
  • 無料ECサイト構築の狙いとは? - 1年で楽天を超えていける』週刊通販新聞、2009年9月24日。
  • 株式会社ネットマイニングジャパン『ネット+マイニング 先端企業16選』カナリア書房、2008年11月。ISBN 978-4778200862

関連項目[編集]

関連用語[編集]

外部リンク[編集]