ヴァーレントゥーガ

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ヴァーレントゥーガ
ジャンル 戦略シミュレーションゲーム
対応機種 Microsoft Windows (7/XP)
開発元 ななあし
人数 1人
メディア ダウンロードゲーム
発売日 2009年7月27日
最新版 6.85n/ 2016年11月2日
その他 フリーウェア
ふりーむ!フリーゲームコンテスト
最優秀賞受賞作
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ヴァーレントゥーガ』は、2009年7月27日フリーウェアとして公開された戦略シミュレーションゲームである。

概要[編集]

魔王の出現によって戦乱となった大陸を治めるために群雄が戦うというストーリーのファンタジー作品である。その世界観やキャラクターの多くは1999年に公開された戦略シミュレーションゲーム『ファーレントゥーガ』[1]を基にしている[2]

「戦術パート」は多数のユニットに指示を与えながら戦うリアルタイムストラテジーとなっており、指揮官等、一部のユニットは「必殺技」を発動することができる[3]。この戦闘システムは、2007年の第3回ふりーむ!フリーゲームコンテストにおいて最優秀賞を受賞したななあしによる戦略シミュレーションゲーム『アストゥール戦記』と同様のものであるが、『アストゥール戦記』の制作には『Spiritual Blade』の作者であるGeraHaが関与している[4]

プレイモードは「勢力プレイ」と「人材プレイ」の2種類が存在する。このうち「勢力プレイ」は、自身の勢力において戦闘員の雇用・管理から外交に至るまでを指揮するモードとなっている。もう一方の「人材プレイ」は、一部の要素のみに特化した操作キャラクターの視点によるモードであり、自身の属する勢力が滅んでもゲームは続行するが、大陸が統一された時点で「重臣」ないしは「宿将」の地位を得ていないとゲームオーバーになる[5]

そして「シナリオ作成ツール」によって独自のシナリオを制作することができ、コマンドの追加などの一部システムにも手を加えることができる[3]。本作からの派生作品については後述する。

評価[編集]

ウェブサイト「ふりーむ!」においては「キャラクターごとの特性やレベルが細かく設定されていて、敵陣営や戦地に合わせて戦略を練る楽しみがある」「『おおざっぱ』な戦い方や操作もできるなど、懐の大きいシステムが快適」と評されており[6]、また窓の杜のコーナー「週末ゲーム」では「クォータービューのフィールドで大乱戦を繰り広げる様子は実にエキサイティング」と評されている[5]

第5回ふりーむ!フリーゲームコンテストでは、「プレイのテンポ・快適さが圧倒的」「遊び込むほどに自分の個性に合わせた戦略を奥深く考えることができて、プレイに対する操作性も良く、じっくり楽しむことができる良作」と評価され、最優秀賞を受賞している[6]。また、窓の杜においては、「とにかく奥が深く、シナリオ数やユニットのバリエーション、遊び方も豊富にある」「システム面の完成度も高く、敵勢力の思考時間が短くテンポよく進行していくのはお見事」と評価された[5]

派生作品[編集]

光の目[編集]

光の目
開発元 HRE皇帝藤原ラコヴィツア吉宗2世(欧州藤原氏)旧:図書館地下2階のコロポックル
発売日 2011年
最新版 6.621
その他 フリーウェア
ふりーむ!フリーゲームコンテスト
大人気賞受賞作
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光の目』は、HRE皇帝藤原ラコヴィツア吉宗2世(欧州藤原氏)(旧名:図書館地下2階のコロポックル)という人物によって2011年に公開された派生作品。

銃や大砲といった武器と対を成す魔法が共存する世界を舞台とするファンタジー作品である。「現実とファンタジーが交わったかのような世界観」が特徴とされ、火器の出現による世界の変貌なども描かれている[7]

第6回ふりーむ!フリーゲームコンテストでは大人気賞を受賞しており、戦闘シーン・戦略シーンのほか「世界観の雰囲気」や「キャラ絵の個性」が評価されている[8]

また、窓の杜の「週末ゲーム」では「“銃と魔法による大軍同士の激しい撃ち合い”という迫力ある戦いが魅力」と評価されており、後述する『LostTechnology』とは「また違った戦い方を楽しめる」とされている[7]

むなしい努力[編集]

むなしい努力
開発元 むなしいひと
最新版 2.57/ 2016年9月25日
その他 フリーウェア
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むなしい努力』は、むなしいひとによって公開された派生作品。『光の目』や『きのこたけのこ戦争・IF』とは異なり「剣や弓、魔法で小規模な戦いを行う」作品とされる。窓の杜の「週末ゲーム」では「システムの複雑さも少なく、プレイしやすいものとなっている」とされ、「キャラクターのひとりひとりに注目したイベントなどの物語面が丁寧に作り込まれている」と評されている[7]

LostTechnology[編集]

LostTechnology
開発元 CB-SXF6
発売日 2014年5月26日
最新版 1.1p/ 2016年11月4日
その他 フリーウェア
ニコニコ自作ゲームフェス
フリーゲーム夢現賞受賞作
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LostTechnology』は、CB-SXF6によって2014年5月26日に公開された派生作品。

前代の文明が滅んだ「スキアパレリ大陸」を舞台とするファンタジー作品である。BM98にて楽曲を公開していたCrankyが音楽を手がけており、また『はーとふる彼氏』の作者「玻都もあ」がシナリオの一部を担当している[3]

ニコニコ自作ゲームフェス4では、「必殺技や魔法のとびかう戦闘は迫力」「『Vahrenシステム』を使用したゲームの中でも世界観が優れた作品で、レベルデザインも素晴らしい」と評価され、フリーゲーム夢現賞を受賞している[9]

きのこたけのこ戦争・IF[編集]

きのこたけのこ戦争・IF
~The placid Dies Irae~
開発元 オッサムの剃刀
発売日 2015年6月27日
最新版 最終更新版/ 2016年5月29日
その他 フリーウェア
英語訳版あり
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きのこたけのこ戦争・IF ~The placid Dies Irae~』(英題:Kinoko Takenoko War ~The placid Dies Irae~)は、オッサムの剃刀という人物によって2015年6月27日に公開された派生作品。2016年9月24日には英語訳版が公開されている。

本作の特徴として「国策」システムがあり、設定すると所属するユニットの能力が上昇するほか、特殊ユニットの雇用が可能となる。選択できる国策の数は限られており、一度設定した国策は解除できない。また、勝利条件として領土を一定以上確保する「戦略勝利」のほか、ターン毎の軍資金収入を一定以上とする「経済勝利」などが存在しているのも特徴とされる[7]

窓の杜の「週末ゲーム」では「お菓子をモチーフにしたキャラクター名や国の名前」から「一見ふわっとした印象を受けるゲーム」であるが、「武器は同じくお菓子をモチーフとしながらも『光の目』のような銃火器を模したものや、さらには戦闘機や戦艦といった大型兵器もあり、大軍同士の激戦が魅力」の作品と評されている[7]

もぐらゲームスの記事においても「ファンタジーの世界観が舞台となり、名前こそお菓子を模したものであるものの、実質は近代の銃兵器のような火器、そのうえ戦闘機や戦艦などが登場し、大軍による激戦が繰り広げられる」作品とされている[10]

銃魔のレザネーション[編集]

銃魔のレザネーション
ディレクター CB-SXF6
シナリオ カルロ・ゼン
プログラマー 下間頼出蔭
狩沙美琴(サブスクリプト)
音楽 Cranky
美術
狩沙美琴(サブキャラ原案)
発売日 2015年12月15日(第1話)
2016年3月17日(第3話)
最新版 修正版/ 2016年5月26日
その他 フリーウェア
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銃魔のレザネーション』(ガンマのレザネーション)は、ニコニコゲームマガジンにおいて連載されている派生作品。第1話は2015年12月15日に公開されており、2016年3月17日には第3話が公開されている。

『LostTechnology』の作者CB-SXF6がディレクターを務めており、『きのこたけのこ戦争・IF』の下間頼出蔭と狩沙美琴が、それぞれシステム設計・メインスクリプトとサブスクリプト・サブキャラ原案を担当している。また、シナリオは『幼女戦記』の作者として知られるカルロ・ゼンが担当しており、ニコニコ連載小説ではカルロ・ゼンによる小説が連載されている[11]。2016年9月30日にはKADOKAWAから『銃魔ガンマ大戦 怠謀連理』(ISBN 978-4-04-734116-6)が刊行された。

脚注[編集]

  1. ^ ベクターソフトニュース - ファーレントゥーガ ベクター 2000年1月22日
  2. ^ 説明書12項
  3. ^ a b c 【週末ゲーム】第584回:戦略シミュレーションゲーム「ヴァーレントゥーガ」特集 第1回 窓の杜 2015年1月16日
  4. ^ 『アストゥール戦記』説明書3項
  5. ^ a b c 【週末ゲーム】第491回:戦略・戦術シミュレーションゲーム「ヴァーレントゥーガ」 窓の杜 2012年7月13日
  6. ^ a b 第5回ふりーむ!フリーゲームコンテスト:結果発表 ふりーむ!
  7. ^ a b c d e 【週末ゲーム】第586回:戦略シミュレーションゲーム「ヴァーレントゥーガ」特集 第3回 窓の杜 2015年1月30日
  8. ^ 第6回ふりーむ!ゲームコンテスト:結果発表 ふりーむ!
  9. ^ ニコニコ自作ゲームフェス4結果発表! 次回5も開催決定 ニコニコインフォ 2014年11月30日
  10. ^ フリーゲーム『ヴァーレントゥーガ』派生作の英語版が配信 ガジェット通信 2016年9月25日
  11. ^ 「LostTechnology」と「きのこたけのこ戦争・IF」のスタッフが組んだSLGが公開 窓の杜 2015年12月15日

外部リンク[編集]