ロスコスモス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ロシア連邦宇宙局から転送)
移動先: 案内検索
ロスコスモス
Roscosmos logo ru.svg
ロゴマーク
組織の概要
設立年月日 1992年2月25日
管轄 ロシア連邦政府
本部所在地 モスクワ
年間予算 1,698億ルーブル(56億ドル)(2013年度)
ウェブサイト

ロスコスモスロシア語: Государственная корпорация по космической деятельности "Роскосмос", 英語: Roscosmos State Corporation for Space Activities)は、ロシアにおける宇宙開発全般を担当する国営企業である。本部はモスクワ付近の町、スターシティに存在する。

ロスコスモス社の形態となったのは2016年からであり、元々はロシアの宇宙科学航空工学などを担当していた宇宙開発機関のロシア連邦宇宙局(通称は同じくロスコスモス)と、ロシアの民間宇宙企業を統合して設立された国営企業統一ロケット・宇宙会社 (ORKK) に端を発している。[1] 人類初の人工衛星有人宇宙飛行を成し遂げたソビエト連邦の宇宙開発を継承する組織である。

概要[編集]

ソ連の宇宙開発を伝える展示物。こうした技術はロスコスモスに受け継がれた。

ソビエト連邦の崩壊に伴い、1992年2月25日、エリツィン大統領の政令によってロシア宇宙庁 (Russian Space Agency) が新たに設立された。これにより、ロシア連邦はソビエト時代の宇宙開発技術・設備を継承することとなった。1999年にはロシア航空宇宙局 (Russian Aviation and Space Agency : Rosaviakosmos) に改組。2004年3月にロシア連邦宇宙局 (Федеральное космическое агентство России, Russian Federal Space Agency) となった[2]

宇宙庁の成立以後、宇宙ステーションミールの運営、国際宇宙ステーション計画への参加、ソユーズプログレス宇宙船の開発と運用、アンガラロケットの開発、月・火星・金星探査機の開発、科学観測などを行っている。2011年スペースシャトルの退役後は、一時的に世界の有人宇宙事業を独占した状態になるなど、宇宙開発の分野において大きな影響力を示している。

一方で、ソ連崩壊直後の混乱、ならびに1998年ロシア財政危機2007年世界金融危機での予算削減により、熟練技術者の流出や新規技術者の育成が行えなかったことから、2000年代後半以降たびたびトラブルに見舞われている。[3]

2015年1月、ロシア政府はロシア連邦宇宙局と2014年にロシアの民間宇宙企業を統合する形で発足させた国営企業統一ロケット・宇宙会社[4]を統合し、国営ロスコスモス社を発足させることを発表した。省庁の企業化としては過去にも原子力分野におけるロスアトム社の成功例があり、トラブルが続く宇宙産業の立て直しが目的とされている。[5] 統合案は同年中に承認され、2016年1月1日付でロシア連邦宇宙局は廃止され、ロスコスモス社が発足した[1]

ロシアのロケット発射場[編集]

過去の機構[編集]

連邦宇宙局長官

  • 科学技術会議
  • 参事会

次官×4人

  • 操縦プログラム局
  • 自動宇宙複合体・統制システム局
  • プログラム実現・会計登録保障局
  • 宇宙活動組織総合統制局
  • 戦闘ロケット機材局
  • 総務局
  • 国際協力局
  • 地上宇宙インフラ建設手段・協業関係局
  • 人事・保安局

歴代宇宙局長官[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b ロシア連邦宇宙庁が廃止、来年に国営宇宙開発企業「ROSKOSMOS」が誕生へ”. Sorae.jp (2015年12月31日). 2015年1月1日閲覧。
  2. ^ Agencyの訳し方により、ロシア連邦宇宙庁とされることもある。
  3. ^ 松浦晋也 (2014年8月29日). “「ガリレオ」失敗からロシアの退潮が見える -ロシアの技術力衰退がより明確に-”. 日経BP. 2015年1月31日閲覧。
  4. ^ 小泉悠 (2014年6月17日). “ロシアの宇宙ビジネス”. ユーラシア研究所. 2015年1月28日閲覧。
  5. ^ ロシア連邦宇宙庁、統一ロケット・宇宙会社と統合 国営ロスコスモス社が誕生”. Sorae.jp (2015年1月27日). 2015年1月28日閲覧。

外部リンク[編集]