ロサンゼルスFC
ロサンゼルスFC Los Angeles FC | |||
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原語表記 | Los Angeles Football Club | ||
愛称 | LAFC、The Black and Gold[1] | ||
クラブカラー |
黒(ブラック) 金(ゴールド) | ||
創設年 | 2014年 | ||
所属リーグ | メジャーリーグサッカー | ||
所属ディビジョン | ウェスタン・カンファレンス | ||
ホームタウン | ロサンゼルス | ||
ホームスタジアム |
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収容人数 | 22,000 | ||
代表者 |
リスト
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執行委員会 |
![]() (経営執行役会長)[2] | ||
監督 |
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公式サイト | 公式サイト | ||
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■テンプレート(■ノート)■サッカークラブPJ |
ロサンゼルス・フットボール・クラブ(英語: Los Angeles Football Club)は、アメリカ合衆国の西部、カリフォルニア州ロサンゼルスをホームタウンとする、アメリカ合衆国およびカナダのプロサッカーリーグ(メジャーリーグサッカー)に2018年に加入のプロサッカークラブである。同じロサンゼルスを本拠地とするロサンゼルス・ギャラクシーとの対戦はエル・トラフィコ (El Tráfico) と呼ばれる。
概要[編集]
2014年に創設され、2018年よりMLSに参入したロサンゼルス・フットボール・クラブ(LAFC)。ホームタウンはカリフォルニア州ロサンゼルスである。現在のホームスタジアムはカリフォルニア州ロサンゼルスのバンク・オブ・カリフォルニア・スタジアム(収容人員は22,000人)。2016年8月に着工し、2018年に完成した。スタジアムはバンク・オブ・カリフォルニアが命名権を得ている。
クラブのオーナーにはピーター・グーバー、マジック・ジョンソン、ウィル・フェレル、ヴィンセント・タン、ノマー・ガルシアパーラ&ミア・ハム夫妻、チャド・ハーリー、トニー・ロビンズらが名を連ねている[3]。
将来的にはクリスティアーノ・ロナウドやウェイン・ルーニーといったスター選手の獲得を画策していると伝えられている[4]。
歴史[編集]
創成期[編集]
2014年10月30日、アメリカ・メジャーリーグサッカーは「ロサンゼルスのフランチャイズ権が2017年に設立される予定のロサンゼルス・フットボール・クラブに与えられた」と公式発表した[5]。3日前にチーヴァス・USAが解散によって、その後釜として新たに設立された[6]。2015年9月15日、それ以前クラブは仮名として使用されていたが、ロサンゼルス・フットボール・クラブ(Los Angeles Football Club)が正式なチーム名になると発表しました[7]。当時のロサンゼルスFCの主たる所有者であるヘンリー・グエンは、「時間に限定されない」ように名前を記述することをクラブが発表された直後に可能性を示唆した[8]。
LAFCは、2017年7月にボブ・ブラッドリーを監督として発表し[9]、ゼネラルディレクターにジョン・ソリントンが加わった[10]。メキシコ代表のMFカルロス・ベラは、2017年8月11日にクラブ初の特別指定選手として契約した[11]。
MLSに参入[編集]
3月4日、LAFCはシアトルのセンチュリーリンク・フィールドでシアトル・サウンダーズFCに1-0の勝利を収め、最初のMLSでの試合をプレーした。カルロス・ベラのアシストから、LAFC指名プレーヤーディエゴ・ロッシが11分に得点した[12]。
3月31日に、LAFCは3-0とリードをしながらもズラタン・イブラヒモビッチのMLSデビュー弾などでLAギャラクシーに4-3と逆転され、MLSで初めて敗戦した[13][14]。LAFCは、試合中に3-0でリードした後、MLSの試合に負けた2度目のチームとなった[15]。負けはしたが、LAFCはシーズン序盤に6試合のうち4試合勝利し、6試合で12ポイントを獲得した最初のチームになった[16]。
5月22日に、フレンドリーマッチとしてアメリカ代表MFプリシッチを擁するブンデスリーガのボルシア・ドルトムントと対戦し、1-1と引き分けた。
10月6日、LAFCはコロラド・ラピッズに3-0で勝利し、ウェスタン・カンファレンスで3位で終えた[17]。LAFCはMLSの拡張チームにとって最高のレギュラーシーズンを達成し、57ポイントを獲得した。最初のMLSカップのプレーオフに進出したが、11月1日にホームでレアル・ソルトレイクに2-3で敗れた[18]。
1月31日に、プレシーズンマッチとしてポドルスキ&イニエスタ&ビジャを擁するJリーグのヴィッセル神戸と対戦し、4-1で勝利を収めた。
レギュラーシーズンでは好調を維持し、9月25日に行われたヒューストン・ダイナモ戦で3-2で勝利し、クラブ史上初のサポーターズ・シールド獲得を決めた。
カンファレンス首位チームとして迎えたクラブ史上2回目のMLSカップ・プレーオフは、カンファレンス準決勝でロサンゼルス・ギャラクシーとホームで対戦し、5-3で初めてエル・トラフィコで勝利した。しかし、カンファレンス決勝でシアトル・サウンダーズに1-3で敗れ、クラブ史上初のMLSカップ進出とはならなかった。
2019シーズンの結果、CONCACAFチャンピオンズリーグの出場権を獲得した。ロサンゼルスFCが国際大会に出場するのはクラブ史上初めてである。
2020-[編集]
2020シーズンは、初の国際大会出場シーズンとなる。クラブ初のCONCACAFチャンピオンズリーグの試合の対戦相手はメキシコのクルブ・レオンであった。H&A方式で行われた試合は、敵地での第1戦で0-2と敗北したが、ホームの第2戦で3-0で勝ち、合計スコアを3-2として逆転での勝利を収めた。
準々決勝は同じくメキシコのクルス・アスルとの対戦が決定。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により、ホームで開催予定だった第1戦が延期となった。
新型コロナウイルスの影響によって延期が続いていたMLSの再開への第一歩として開催されたMLSイズ・バック・トーナメントに参加し、グループリーグはLAギャラクシーを6-2で倒すなど、1勝2分の2位で通過した。その後のノックアウトステージでは、前年のMLSカッププレーオフで敗れたシアトル・サウンダースFCに勝利した。しかし次のオーランド・シティ戦ではPK戦までもつれこむ接戦となったが敗れ、準々決勝敗退となった。
トーナメント開催後に再開されたレギュラーシーズンは9勝8分5敗、ウェスタン・カンファレンス7位の成績で終え、3季連続でのプレーオフ進出となった。得点王にはディエゴ・ロッシが輝き、LAFCはMLS史上初めて同一チームの選手が二年連続で得点王を受賞したチームとなった。
新型コロナウイルスの影響で延期となっていたCONCACAFチャンピオンズリーグは12月に無観客試合でオーランドのエクスプロリア・スタジアムにて集中開催された。準々決勝はメキシコのクルス・アスルに2-1で勝利、準決勝はメキシコのクルブ・アメリカに3-1で勝利し、クラブ史上初の決勝に進出。だが、決勝でメキシコのUANLティグレスに1-2で敗れて準優勝に終わった。
2021シーズンは7月までは16試合を6勝5分5敗でPO圏内に入っていたが、8月には4連敗を喫した。9月には昨季得点王のディエゴ・ロッシがスュペル・リグのフェネルバフチェへレンタルで移籍し、3連勝をした後に3連敗をするなど安定しない成績が続いてPO進出ラインを行ったり来たりする状況で終盤戦を迎えた。10月は無敗と安定し直したが、その一方でLAギャラクシーやミネソタといったPOを争うチームには勝ちきれず、11月に入って迎えたバンクーバー戦も勝利すれば同勝ち点に並び最終節が得失点差で有利になる状況であったが、結果1-1の引き分けに終わった。迎えた最終節、LAFCはアウェイでのコロラド戦で勝利することが絶対条件(これに加えて他会場の結果が必要であった)となっていたが[19]、2-5で敗れカンファレンス9位となり、チーム史上初めてプレーオフ進出を逃した。
この結果を受け、LAFCはMLS参入初年度から4シーズンの間チームを率いたボブ・ブラッドリー監督と道を違えることとなった[20]。
MLS参入5年目となるシーズン、新監督にはUSLチャンピオンシップのラスベガス・ライツを率いていたスティーブ・チェルンドロ氏を招聘した[21]。
移籍市場ではエドゥアルド・アトゥエスタをSEパルメイラスに放出した一方で、イリエ・サンチェスや米国代表MFのケリン・アコスタ、さらにカナダ代表GKのマクシム・クレポーや同代表DFのドニール・ヘンリーといった実力選手を獲得した。
夏の移籍市場では一躍注目の的となる。ユヴェントスFCから元イタリア代表DFのジョルジョ・キエッリーニの獲得[22]にとどまらず、現役ウェールズ代表エースFWのガレス・ベイルをレアル・マドリードから獲得した[23]。さらにガボン代表のデニス・ブアンガをASサンテティエンヌから[24]、元スペイン代表のクリスティアン・テージョをレアル・ベティスからそれぞれ獲得した[25]。このように、ここ数年間クラブでは見られなかったアメリカらしい派手な獲得を次々と遂行した。
チームの成績は7月から8月にかけてリーグ7連勝を達成するなど好調を維持してシーズン中盤から首位を独走した。終盤に失速したもののそれまでのリードを守りきってリーグ総合優勝、2019年以来2回目のサポーターズ・シールドに輝いた。
タイトル[編集]
過去の成績[編集]
年 | ディビジョン | ポジション | プレーオフ | USオープンカップ | CCL | 平均観客数 | 最多得点選手 | ||||||||
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試 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 点 | レギュラー | 全体 | 名前 | 得点数 | |||||
2018 | 34 | 16 | 9 | 9 | 68 | 52 | 57 | 西3位 | 5位 | 1回戦敗退 | 準決勝敗退 | - | 22,042 | ![]() |
15 |
2019 | 34 | 21 | 9 | 4 | 85 | 37 | 72 | 西1位 | 1位 | C-準優勝 | 準々決勝敗退 | - | 22,251 | ![]() |
38 |
2020 | 22 | 9 | 8 | 5 | 47 | 39 | 32 | 西7位 | 12位 | 1回戦敗退 | 中止 | 準優勝 | 22,117 | ![]() |
18 |
2021 | 34 | 12 | 9 | 13 | 53 | 51 | 45 | 西9位 | 19位 | DNQ | 中止 | - | 20,204 | ![]() |
14 |
2022 | 34 | 21 | 9 | 4 | 66 | 38 | 67 | 西1位 | 1位 | 優勝 | 3回戦敗退 | - | 22,090 | ![]() |
21 |
- MLSイズ・バック・トーナメント : ベスト8
現所属メンバー[編集]
注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。
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ローン移籍[編集]
- out
注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。
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歴代監督[編集]
ボブ・ブラッドリー 2018-2021
スティーブ・チェルンドロ 2022-
歴代所属選手[編集]
GK[編集]
ルイス・ロペス・フェルナンデス 2018
ジャマル・ブラックマン 2021
マクシム・クレポー 2022-
DF[編集]
メヘルダッド・ベイタシュール 2018-2019
ローラン・シマン 2018
オマル・ガーベル 2018
ウォーカー・ジマーマン 2018-2019
デヤン・ヤコヴィッチ 2018-2020
ダニーロ 2018-2020
金紋奐 2021-2022
フランコ・エスコバル 2022-
ドニール・ヘンリー 2022
MF[編集]
ベニー・ファイルハーバー 2018
アンドレ・オルタ 2018-2019
リー・グエン 2018-2019
エドゥアルド・アトゥエスタ 2018-2021
ケリン・アコスタ 2022-
イリエ・サンチェス・ファレス 2022-
FW[編集]
アダマ・ディオマンデ 2018-2020
マルコ・ウレーニャ 2018
カルロス・ベラ 2018-
ディエゴ・ロッシ 2018-2022
ブラッドリー・ライト=フィリップス 2020
クリスティアン・アランゴ 2021-
ガレス・ベイル 2022
脚注[編集]
- ^ The First Captain in Club History, Los Angeles Football Club, (March 16, 2018)
- ^ a b “Our Ownership”. Los Angeles FC. 2015年1月8日閲覧。
- ^ “Our Ownership”. ロサンゼルスFC. 2019年9月21日閲覧。
- ^ “C・ロナウドとルーニーが再びコンビ形成か…LAFCが獲得を画策”. サッカーキング SOCCERKING 2015年8月16日閲覧。
- ^ “2017年創設予定のMLS新チーム、あのNBAのレジェンドも経営に参加”. Qoly Football web magazine 2014年10月31日閲覧。
- ^ “Major League Soccer awards new team to Los Angeles” (2014年10月30日). 2018年1月30日閲覧。
- ^ “LA's MLS expansion team announces official club name: Los Angeles Football Club”. 'MLSsoccer.com' (2015年9月15日). 2015年9月16日閲覧。
- ^ Grant Wahl. “How did LAFC come to be? These businessmen are behind MLS' newest team”. Sports Illustrated. 2015年9月16日閲覧。
- ^ Baxter, Kevin (2017年7月27日). “Bob Bradley is back in the MLS to become Los Angeles Football Club's first coach”. Los Angeles Times 2018年3月5日閲覧。
- ^ Dwyer, Alex (2017年9月12日). “Spanning the globe: LAFC casting wide net in search of players”. MLSsoccer.com 2018年3月5日閲覧。
- ^ Baxter, Kevin (2017年8月11日). “Carlos Vela happy — but lonely — as LAFC's first designated player”. Los Angeles Times 2018年3月5日閲覧。
- ^ Baxter, Kevin (2018年3月4日). “LAFC thrill new fans by winning their inaugural game against Seattle Sounders”. Los Angeles Times 2018年3月5日閲覧。
- ^ Ian Quillen (2018年3月31日). “LA Galaxy 4, Los Angeles Football Club 3 | 2018 MLS Match Recap”. 'MLSsoccer.com'. 2018年5月15日閲覧。
- ^ Lutz, Tom (2018年3月31日). “Zlatan Ibrahimovic's low-key MLS debut: a wondergoal then the winner for LA Galaxy”. The Guardian 2018年5月15日閲覧。
- ^ Quillen, Ian (2018年3月31日). “LA Galaxy 4, Los Angeles Football Club 3 2018 MLS Match Recap”. mlssoccer. 2018年7月21日閲覧。
- ^ LAFC Completes Historic Road Trip, (April 23, 2018)
- ^ Press, Associated, LAFC clinches playoff spot in its expansion season with 3–0 win over Rapids – Los Angeles Times 2018年10月29日閲覧。
- ^ Damir Kreilach helps Salt Lake shock LAFC, advance to West semifinals, (November 1, 2018)
- ^ “Decision Day scenarios for LAFC fans”. mlssoccer.com (2021年11月5日). 2021年12月15日閲覧。
- ^ Baxter, Kevin (2021年11月18日). “Bob Bradley out as LAFC manager”. Los Angeles Times 2021年11月18日閲覧。
- ^ “LAFC Announces Steve Cherundolo As Head Coach”. LAFC.com. 2022年1月3日閲覧。
- ^ “LAFC Signs Defender Giorgio Chiellini” (英語). Los Angeles FC (2022年6月14日). 2022年6月14日閲覧。
- ^ “LAFC Signs Forward Gareth Bale” (英語). Los Angeles F.C. (2022年6月28日). 2022年6月29日閲覧。
- ^ “LAFC adds Denis Bouanga at the MLS deadline, creating a possible logjam in attack” 2022年9月7日閲覧。
- ^ “元スペイン代表FWテージョがロサンゼルスFCへ移籍!”. 超ワールドサッカー (2022年8月27日). 2022年9月10日閲覧。
- ^ “LAFC win 2019 Supporters' Shield, lift first major trophy”. MLSsoccer.com (2019年9月26日). 2019年9月26日閲覧。
外部リンク[編集]
- 公式
- ロサンゼルスFC オフィシャルウェブサイト(英語)
- LAFC (@LAFC) - Twitter(英語)
- Los Angeles FC - YouTubeチャンネル(英語)
- Los Angeles Football Club (LAFC) - Facebook(英語)
- lafc (@lafc) - Instagram(英語)