レンタヒーロー
| ジャンル | アクションRPG |
|---|---|
| 対応機種 | メガドライブ |
| 開発元 | SEGA-AM2 |
| 発売元 | セガ |
| デザイナー | 岡安啓司 |
| シナリオ | ありかわゆきのぶ |
| プログラマー | 岡安啓司 板井克倫 |
| 音楽 | 川口博史 光吉猛修 |
| 美術 | 伊崎和宏 |
| シリーズ | レンタヒーローシリーズ |
| 人数 | 1人 |
| メディア | 8メガビットロムカセット[1] |
| 発売日 | |
| 対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
| その他 | 型式:G-5508 |
『レンタヒーロー』 (RENT A HERO) は、1991年9月20日にセガ(後のセガゲームス)からメガドライブ用ソフトとして発売されたアクションRPGである。
目次
概要[編集]
基本的にはRPGのように街を歩き、敵との戦闘はアクションゲームになるシステム。
特徴的なのはレンタルのヒーローということである。そのため、依頼を受けてお金を稼ぎ、ヒーロースーツのレンタル料を払わなければならない。スーツのエネルギー源も乾電池という設定で切れると変身できなくなってしまう。またレンタル料金は銀行振込、乾電池はコンビニエンスストアで購入する等、現実的な一面もあり、スーツのエネルギーや体力の回復もその依頼料から出すことになる。ヒーローでありながら実に庶民的であり、最初の方の依頼も出前の手伝いなどが多い。しかし徐々にヒーローとして有名になるにつれ、悪との対峙へと移り、シナリオは前に受けた依頼とも絡みながら実に意外な展開を見せる。
またオープニングが、全く無いことが当然だった当時としては非常に作りこまれており、主題曲付きでムービー並みのクオリティとなっている。後述のリメイク作ではこの主題曲に影山ヒロノブによる歌唱が追加されている[2]。
ファンの口コミを通じて発売後10年の間にじわじわと再評価の機運が高まり、長い時間差を経てブレイクした[2][3]。2000年には「超一流のB級。」をコンセプト[2]およびキャッチコピー[3][4]とした続編『レンタヒーローNo.1』が発売されている(詳細は#続編・移植を参照)。
ゲーム内容[編集]
システム[編集]
仕事の依頼は主人公の自宅にあるパソコンでセカにアクセスすることで受けられる。与えられた仕事をこなすと報酬となるお金を受け取ることができ、再びパソコンでセカより次の仕事の依頼を受ける。基本的にこの繰り返しでゲームは進行していく。
主人公にはHP(ヒットポイント)とBT(バッテリー。コンバットアーマーのエネルギー残量で、ファンタジーRPGにおけるマジックパワーに相当する)という数値が設定されている。HPが0になると主人公は力尽きてしまい、シナリオ等の進行状況はそのままに、コージャの町にある病院から再スタートする。このとき、手持ちのお金の半分を治療費として取られてしまう。ただし銀行に預けた分は減らずに済む。BTは特殊武器(魔法に相当)を使ったときだけでなく、コンバットアーマーを着て歩いているだけでも減っていく。BTが0になるとコンバットアーマーそのものを使うことができなくなり、強制的に生身に戻され大幅な戦闘力ダウンを強いられる。
コンバットアーマーの着脱は移動中に「へんしん」のコマンドを入力することで行う。コンバットアーマーを身につけると戦闘力が強化されるだけでなく、移動中の歩くスピードも速くなる。前項で述べたようにアーマーを使い続けるにはレンタル料を支払わなければならず、ゲーム中一定の時間が経過するごとに支払い期限を告げる警告メッセージが表示される。支払いが滞った場合もそれ以上アーマーを使うことができなくなってしまう。レンタル料の支払いは銀行の窓口や店のキャッシュディスペンサーで行うこともできるが、預金をしておけばそこから自動的に引き落としが行われる。
本作には経験値やレベルの概念が無く、主人公の成長もすべてお金を使って行う。HPはより強いアーマーを入手することで、BTは「エナジータンク」というアイテムを入手して使うことで、それぞれ最大値が上昇する。アーマーの強化や特殊武器の入手にはセカへの寄付を行う必要があり、これらの成長にはまとまった金額のお金が必要になってくる。また仕事の依頼をこなす以外にも、町を歩いていると通り魔やヤクザなどの悪漢が襲ってくることがあり、これらの敵を倒すことで回復アイテムなど消耗品程度の資金なら調達することが可能(回復アイテムそのものが手に入る場合もある。)。「おれと勝負しろ」という言葉に応じると戦闘になり、勝つと一定金額のお金をくれる男もいる。
戦闘はサイドビューの格闘ゲームタイプのアクションゲームになっている。1対1の場合が多いが、イベント戦闘にて時おり敵が複数で襲ってくることもある。コンバットアーマーを着ていればジャンプ攻撃や特殊武器が使えるが、生身では地上でのパンチ攻撃しかできない。なお本作では、戦闘中は逃走・アイテムの使用・アーマーの着用は一切できない。
おもなアイテム[編集]
基本的な回復アイテムはコンビニエンスストアのほかデパートでも購入でき、不要なものは買値の半額で売ることもできる。なお、本作の貨幣単位は「ゴード」である。
- ダイジョーV
- マジンダスZ
- ノンデル皇帝液
- 栄養ドリンク。使うとHPが回復する。回復量はダイジョーVが20、マジンダスZが40、ノンデル皇帝液が80。HPはこれらの使用のほか、町のホテルに泊まることでも回復する。
- 単3電池
- 単2電池
- 単1電池
- コンバットアーマーのエネルギー源となる乾電池。使うとアーマーが充電され、BTが回復する。回復量は単3が10、単2が20、単1が40。BTの回復にはこれらの電池を使う以外に方法は無い。
- ドリームキャスト版ではこの設定を生かし、三洋電機製乾電池「ネオ・アルカリ」とのタイアップを行っている[2]。
- エナジータンク
- MBT(BTの最大値)を上げるアイテム。使うと1個につきMBTが10増える。何処かにあるセカの研究所でのみ購入できる。2000ゴードと高額なため、購入には仕事の報酬のようなまとまった金額のお金が必要になる。
- RHブレスレット
- ある程度依頼をこなし、セカから認められたヒーローが貰えるブレスレット。セーブには自宅に戻ってパソコンを起動しなければならないが、これを使うと移動中いつでもセーブができる。またこれを持っていると、上述のセカの研究所に入ることもできる。
- ニャニュニニュウム
- 膨大な量のエネルギーを秘めた、珍しい鉱石。最強の特殊武器を作るのに必要。
舞台[編集]
舞台である『エアロシティ』には全部で10の町があり、その名前はいずれもセガ本社の所在地である大鳥居周辺の地名のパロディになっている(ダハネ→羽田など)[5]。ちなみに、「エアロシティ」もセガのアーケードゲーム筐体の名前である。
町と町の間の移動は電車で行うが、これは無料で利用することができる。
- コージャ
- 主人公の一家が引っ越してきた町で、ゲームのスタート地点でもある。住宅街だが病院があり、主人公がやられるとそこから再スタートする。
- オートリー
- 2番目に訪れる町。そこそこ繁華街がある。レストラン「ペンギン食堂」がある。
- グッズリバー
- 南側がオフィス街になっており、ストーリーにかかわる「ジェイク・カンパニー」や「クドイ出版」のビルがある。
- グリーンズ
- 公園のある住宅街で、子供が走り回る姿が目立つ。
- マカタ
- 工場などが多く「ノモルワ化学」のビルもある町。西側には倉庫が立ち並ぶ。
- ビッグッド
- 郊外にある町。西側の山ではトンネル工事をしており、中には謎の遺跡がある。他は家も少ない辺鄙な場所。
- ピーストライプ
- 「クドイ出版」の本社がある町。デパートには屋上階があり、そこでは時々怪獣ショーが行われる。
- ダハネ
- 「ゼニカセ警部」のいるダハネ警察署がある。
- アナモイナ
- 住宅街。心臓病の少女「サラン」の家のほか、数軒のマンションがある。
- スタンミート
- 住宅街。地上げ屋に荒らされていて、一軒あるアパートのほかは廃屋や更地ばかり。
ストーリー[編集]
自宅に届いた出前のミスにより主人公が手に入れた「誰でもヒーローになれるアーマースーツ」。このスーツ(コンバットアーマー)、実は「センセーショナル・カフェテリア」略して「セカ(SECA)」という会社のレンタル用品だった。主人公はセカより依頼のあった仕事をこなし、出前の手伝いや小学生の使い走り、やがては平和な街を襲う悪徳企業やギャングの暗躍など、待ち受ける難事件に挑んでゆく。
登場人物[編集]
- 主人公
- 父親の転職でコージャの町に引っ越してきた青年。レンタヒーローとして活躍するうち、様々な事件に巻き込まれていく。プレイヤーは変身前・変身後と二つの名前をつけることになる。
- 父親
- 主人公の父親。自宅のホームパーティーにて怪獣の着ぐるみを着てふざけ半分で襲い掛った際、アーマーの性能を知らずに変身した主人公の一撃で怪我をしてしまう。
- 母親
- 主人公の母親。少し口うるさいところがある。
- アリサ
- 主人公の妹。
- ミュー
- 主人公の担当となるセカのスタッフ。仕事の紹介と主人公の行動の記録を行い、指示を送ってくる。ゲーム再開時のデータ選択画面でイメージ映像が出てくるだけで、ゲーム中本人は姿を見せない。
- ケント
- コージャの町に住んでいる少年。アリサに一目ぼれしてしまい、主人公に相談を持ちかけてくる。
- ゼニカセ警部
- ダハネ警察署に勤める警察官。ルパン三世の銭形警部をもじったような名前とは裏腹な、真面目で正義感の強い人物。頻発する難事件に困り果て、度々主人公に協力を依頼してくる。「わしは警察のゼニカセ警部だ!」が口癖。
- ボブ
- 情報屋の老人。難事件の際には主人公に情報提供するなど、なにかと協力してくれる。
- ジョニー
- ボブの友人である青年。とある企業に勤めているが、実は人に束縛されるのが嫌いな性格。
- ノモルワ社長
- 大企業「ノモルワ化学」の社長。黒い噂のある男で、人から恨みを買うこともある。
- ダイナマイトドッグス
- 物語の後半に登場する、凶悪な犯罪集団。組織を支配するボスの正体は謎に包まれている。
他機種版[編集]
| No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 売上本数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | レンタヒーロー |
Wii (バーチャルコンソール) |
SEGA-AM2 | セガ | ダウンロード | - | - | |
スタッフ[編集]
- 企画:KEI(岡安啓司)
- プログラム:KEI(岡安啓司)、ITACHAN(板井克倫)
- シナリオ:TOMBO(ありかわゆきのぶ)
- チーフ・デザイン:DEKOCHAN
- デザイン:ZAKI(伊崎和宏)、PAPA、KATE
- チーフ・サウンド:HIRO(川口博史)
- サウンド:D.C.HAMMER、Rさぶろう丸(光吉猛修)
- スーパーバイザー:BIN(三船敏)
- スペシャル・サンクス:YU(鈴木裕)
評価[編集]
| 評価 | ||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
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| 項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 得点 | 4.13 | 3.76 | 3.30 | 3.91 | 3.77 | 4.31 | 23.18 |
続編[編集]
備考[編集]
- 同社の対戦型格闘ゲーム『ファイターズメガミックス』(1996年)には、本作の主人公が隠しキャラとして登場した。
- 主人公の名前を「ケンシロウ」と設定した場合、「じいさん」という名前になってしまう。また何も入力せずいきなり「END」を選んだ場合は「やまだたろう」(変身後の名前の場合は「レンタルマン」)になる。
- ゲーム中主人公が使うパソコンの名前は「オテラドライブ」となっているが、これはテラドライブのパロディである。なお『レンタヒーローNO.1』ではドリームキャストをもじった「クリームキャスト」になっている。
関連項目[編集]
脚注[編集]
- ^ a b c 「7月号特別付録 メガドライブ&ゲームギア オールカタログ'93」、『メガドライブFAN』第5巻第7号、徳間書店、1993年7月15日、 47頁。
- ^ a b c d “[SEGA]三洋電機製乾電池「ネオ・アルカリ」と相互商品販促タイアップを展開” (プレスリリース), セガ, (2000年2月29日) 2009年5月23日閲覧。
- ^ a b “ドリームキャスト 製品情報 レンタヒーローNo.1”. 株式会社セガ公式サイト. セガ. 2009年5月23日閲覧。
- ^ a b “Product Detail - レンタヒーローNo.1”. Xbox.com. マイクロソフト. 2009年5月23日閲覧。
- ^ 『ユーズド・ゲームズVOL.1(1996年夏号)』 キルタイムコミュニケーション、25頁。
- ^ a b “レンタヒーロー まとめ [メガドライブ]/ ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2016年2月13日閲覧。
- ^ http://www.gamespot.com/reviews/rent-a-hero-no-1-import-review/1900-2587281/
- ^ http://ign.com/articles/2000/06/01/rent-a-hero-no-1-import