レモラ

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レモラ(Remora)は、古代ギリシャローマの海に棲んでいたとされる怪魚の一種。語源はラテン語で遅延・障害を意味するRemorariである。なお、現在Remoraはコバンザメを意味する単語として使われている。

岩礁などに群れるとても小さな青白いで、頭部に軟骨で出来た吸盤がある。その吸盤でにくっつき進行を妨げるという。大プリニウスはたった1匹のレモラが400人の漕ぎ手のいるカリグラガレー船をびくとも動かなくしたと書いている。 紀元前31年クレオパトラに恋をしたマルクス・アントニウスオクタウィアヌスと一戦を交えようとした時、アントニウス軍の艦隊が予定通りに出航できなかったのも、このレモラのせいだとされる。

参考文献[編集]