コンテンツにスキップ

レッドカーペット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
要人用のレッドカーペットの例。この画像の場合タラップ車を着け、絨毯を敷き、儀仗兵を整列させて、「用意よし」と機内に連絡してようやくドアが開けられる。ローマ教皇ベネディクト16世アメリカ大統領ジョージ・W・ブッシュ夫妻
2007年トライベッカ映画祭。奥にいるのはレイチェル・ハリス
20世紀特急のレッドカーペット。

レッドカーペット英語red carpet)は公式な催事セレブリティ高官などの要人を歓迎するために、本人の歩行路として伝統的に用いられるもの。文字通りの絨毯

概要

[編集]

レッドカーペットの例として文字として一番古く残っているものは紀元前458年アイスキュロスによって書かれた古代ギリシャ悲劇三部作オレステイア』の一つ『アガメムノン』である。トロイア戦争から凱旋したアガメムノーン王は、夫への憎悪を募らせる妻クリュタイムネーストラーから「赤い道」を通るよう勧められるが、王は「そのような道を歩けるのは神々のみだ」と言い妻の勧めを断ろうとする。

1902年ニューヨーク・セントラル鉄道で豪華列車「20世紀特急」に客を案内する際に真紅のカーペットを敷いた。これが近代になってからは最も古いレッドカーペットのもてなしだと信じられている[1]。20世紀特急のレッドカーペットは、今日でもかつての客車がプライベートカーとして運行される場合にホームに敷かれることがある。

外交の場では、要人の重要性を示す指標として受け取られるため物議を醸すことがある。中華人民共和国では慣例的に外国の要人を招く際には航空機の直下にレッド・カーペットを敷くが、2024年米中貿易戦争が激化する中でアントニー・ブリンケン国務長官が訪中した際にはレッド・カーペットを敷かなかったため、中国側の不満を表す指標として捉えられた[2]。一方、2025年アラスカ州で米ロ首脳会談が行われた際には、ドナルド・トランプ大統領が、訪米したウラジミール・プーチン大統領を赤絨毯を強いて出迎えたため、戦争犯罪者として逮捕状が出ている人物に手厚すぎるとして非難の声が上がったことがある[3]

脚注

[編集]