レジリエンス (曖昧さ回避)

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レジリエンス(英語:Resilience)とは、「変化に対処する能力」である。脆弱性(vulnerability)の反対語の意味で使われる。

レジリエンスはまた、次を指す場合もある。

自然科学[編集]

  • レジリエンス(環境)
環境分野における、レジリエンスは、生態系が被害に抵抗して迅速に回復することによって、摂動または外乱に対応する能力である。そのような混乱と外乱には、火災、洪水、暴風雨、昆虫の人口爆発、森林伐採、石油採取のための地面の荒れ、土壌に散布された農薬、外来植物や動物種の導入などの人間活動が含まれる。
  • レジリエンス(気候変動)
気候変動におけるレジリエンスは、気候変動によってそれに課される外部ストレスに直面してストレスを吸収し、機能を維持し、(2)システムの持続可能性を改善し、将来の気候変動への影響に対してよりよく準備したまま、より望ましい構成に適応させ、再編成し、進化させる社会・生態系システムの能力として一般的に定義される[1] [2]
  • 土壌レジリエンス

社会科学[編集]

工学[編集]

  • レジリエンス(工学・建築・防災)
工学・建築および防災分野における、レジリエンスとは、建物やインフラにおける設計目標であり、完全な失敗によって苦しめられることなく、損傷を吸収または回避する能力である。国土強靭化(ナショナルレジリエンス)のように「強靭化」の和訳が使用されることもある。
  • レジリエンス(ネットワーク)
コンピュータネットワークにおける、レジリエンスとは、障害や通常運用の困難に直面しても、許容できるレベルのサービスを提供し維持する能力である。
  • レジリエンス(材料工学・物性)
材料工学物性分野における、レジリエンスとは、物質が弾力的に変形したときにエネルギーを吸収し、アンロード時にエネルギーを放出する能力である。 耐力は、永久歪みを生じさせることなく、弾性限界まで吸収され得る最大エネルギーとして定義される。 弾性率は、永久歪みを生じさせることなく単位体積当たりに吸収され得る最大エネルギーとして定義される。

脚注[編集]

  1. ^ Folke, C (2006). “Resilience: The emergence of a perspective for social-ecological systems analyses”. Global Environmental Change 16: 253–267. doi:10.1016/j.gloenvcha.2006.04.002. 
  2. ^ Nelson, Donald R.; Adger, W. Neil; Brown, Katrina (2007). “Adaptation to Environmental Change: Contributions of a Resilience Framework” (PDF). Annual Review of Environment and Resources 32: 395–419. doi:10.1146/annurev.energy.32.051807.090348. http://eprints.icrisat.ac.in/4245/1/AnnualReviewofEnvResources_32_395-419_2007.pdf.