レクイエム (デュリュフレ)

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モーリス・デュリュフレの《レクイエム作品9は、楽譜出版社デュランの依嘱により1947年に作曲された宗教曲混声合唱およびメゾソプラノ独唱とバリトン独唱のために作曲されており、伴奏はフルオーケストラ版、オルガン版(オルガンと任意のチェロ独奏)、室内オーケストラ版(1961年)の3種が存在する。[1]

概要[編集]

依頼が舞い込んできたとき、デュリュフレはグレゴリオ聖歌を主題とする《オルガン組曲》の作曲に取り組んでいた。それでデュリュフレは、《組曲》のためのスケッチを《レクイエム》の作曲に転用しており、グレゴリオ聖歌の《死者のためにミサ曲》からも多くの主題を用いている。主題の素材のほとんどがグレゴリオ聖歌に由来すると言っても過言でない。

作品は全部で9楽章からなっている。興味深いことに、『死者のためのミサ』で最も名高い経文「怒りの日」には曲付けされていない。その代わりにデュリュフレは、より穏やかでより瞑想的な経文に曲付けした。

メゾソプラノ独唱は、第5楽章の「慈しみ深きイエスよ Pie Jesu」において、バリトン独唱は第3楽章「主なる救世主イエス Domine Jesu Christe」と第8楽章「われを解き放ちたまえ Libera me」において歌唱する。

第5楽章「Pie Jesu」からの一部抜粋は、1995年マイケル・ジャクソンが発表したアルバム『ヒストリー』ディスク2の第14曲「リトル・スージー」(Little Susie)に使用されたことがある。[2]

構成[編集]

  1. Introit (Requiem Aeternam):入祭唱
  2. Kyrie eleisonキリエ
  3. Offertory (Domine Jesu Christe):奉献唱「主イエス・キリスト」
  4. SanctusBenedictusサンクトゥス - ベネディクトゥス
  5. Pie Jesu:「主イエスよ」
  6. Agnus Dei:「神の小羊
  7. Communion (Lux aeterna):聖体拝領唱「永遠の光」
  8. Libera me:「我を許し給え」
  9. In Paradisum:「楽園(パラダイス)へ」

(詳細は「レクイエム」あるいは「ミサ曲」などの項参照)

楽器編成[編集]

フルオーケストラ版[編集]

ピッコロフルート2、オーボエ2(第2オーボエは第2コーラングレと持ち替え)、コーラングレクラリネット2、バスクラリネットファゴット2、ホルン4、トランペット3、トロンボーン3、チューバティンパニシンバル大太鼓タムタムチェレスタハープオルガン弦五部

室内オーケストラ版[編集]

トランペット3、ティンパニ、ハープ、オルガン、弦楽合奏(オルガンパートは、オルガンのみの伴奏版のものとは異なる)

脚注[編集]

  1. ^ Requiemsurvey.org”. 2013年2月12日閲覧。
  2. ^ アルバム「ヒストリー」のカラー・ブックレットより、巻末の50ページに一括掲載されたクレジットに基づく。