レクイエム (ゲーム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
REQUIEM
ジャンル ハードコア・ミッションスクール恋愛AVG
対応機種 Windows 98/Me/2000/XP
発売元 CLOCKUP
シナリオ 綾守竜樹
発売日 2004年12月10日
メディア CD-ROM
テンプレートを表示

REQUIEM』(レクイエム)は、2004年12月10日にCLOCKUPから発売されたアダルトゲーム、およびそれを原作とするアダルトアニメ

解説[編集]

ミッションスクールを舞台に、2つのバイオリンが引き起こす事件を描く。強姦ではなく、恋愛関係から発展したハードなHシーンに重きを置いており、CLOCKUPの広報担当である全身タイツマン銀は「シーン一つ一つの描写を強化した」とGame-Styleに寄せたコメントで述べている[1]。 主人公の選択によりシナリオのシチュエーションが変化するのも特徴の1つであり、ヒロインと純愛を繰り広げるルートが存在する一方、カンノーネでヒロインを言いなりにするルートも存在する[1]

排泄物の描写が強調されたのは今作が初めてであり、CLOCKUPの代表であるZaRがLaplacianとのインタビューの中で語ったところによると、原画担当者のアイデアによるものである[2]。このため、スカトロジーが苦手なユーザーのために排泄物の描写を切り替えられる機能がつけられた[2]

2005年6月25日にはアダルトアニメ版第一章が発売され、同年7月25日にはその完結編となる第二章がMilkyより発売された。

あらすじ[編集]

主人公・矢代暁雄は、かつて将来を期待されていたバイオリンの名手だったが、自らのあがり症が災いして演奏家としての道を絶たれ、現在は聖セシリア女学院音楽科の教師をしていた。ある日、暁雄は女学院の地下に封じられていたバイオリン「カンノーネ」を見つける。その音色は人を魅了し、不思議な現象をも起こすことから、「悪魔のバイオリン」と呼ばれていた。 栄光への未練を付け込まれ、演奏者としてカンノーネに選ばれた暁雄の運命は大きく変わっていく。

登場人物[編集]

矢代 暁雄(やしろ あきお)
声:なし/長万部大悟朗(アダルトアニメ版)
主人公。
かつて将来を期待されていた若手バイオリニストだったが、自らのあがり症が原因で演奏家として失敗した過去を持つ。その後は聖セシリア女学院の音楽科の教師をしていた。
女学院の地下室でカンノーネを見つけたことから波瀾に巻き込まれる。
七原 雪菜(ななはら ゆきな)
声:木村あやか
聖セシリア女学院普通科の2年生で、瑞穂は妹にあたる。
新体操部に所属している。
心優しく、清楚な雰囲気を漂わせている。また、ロマンチストでもあり、将来の夢はお嫁さん。
七原 瑞穂(ななはら みずほ)
声:笠原准
聖セシリア女学院体育科の1年生で、陸上部に所属している。
雪菜の妹で、姉を慕うあまり同性愛的な愛情を抱きかけている。姉とは対照的に活発で、活発でボーイッシュな人物。
神月 瀬理香(こうづき せりか)
声:紫苑みやび
聖セシリア女学院音楽科2年生。ヴァイオリストの卵で、ひたすらバイオリンの練習に打ち込んでいる。努力家で、天才肌の誌音とは対立関係にある。
春野 ひなぎく(はるの ひなぎく)
声:金田まひる
学園の近所に住む少女で、学園敷地内の旧教会のある森によく遊びに行く。
偶然出会った暁雄からバイオリンの才能を見抜かれ、バイオリンを学ぶことになる。
幼さが残る人物だが、カンノーネに好奇心を刺激された結果、淫乱な一面があらわになってしまう。
橘 沙紀(たちばな さき)
声:風華
聖セシリア女学院の数学教師。生徒に対する熱心な指導からPTAや教職員からの評価は高いものの、気の強さや融通の利かなさがもとで、生徒からの評価はそこまで高くない。
エレーヌ=コレット
声:白井綾乃
聖セシリア女学院に勤務するフランス人修道女。
生徒への面倒見は良いが、迷信を信じやすい人物でもある。
朝比奈 詩音(あさひな しおん)
声:金松由花
聖セシリア学園音楽科の2年生。神童と呼ばれた天才若手バイオリニストで、バイオリンコースに特待生として入学したほどだが、現在は心的外傷により音楽活動をあまり行っていない。
無口で無表情。

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

(全作詞:Remmy/全作曲・編曲:Little Wing/全歌唱:真理絵

  • オープニングテーマ「hépatique
  • 挿入歌「ever green

アダルトアニメ[編集]

スタッフ
  • 原作・監修:CLOCKUP
  • プロデューサー:村上幸太郎
  • 監督・絵コンテ:町田住人
  • キャラクターデザイン:島本久実
  • 作画監督:村山和光
  • 美術監督:西田無人
  • 撮影監督:山越康司
  • 音響監督:榎本崇宏
  • 原画:武藤和浩、石井裕之、藤井康介、山本真嗣、SEROA PRODUCTION
  • 制作:Picoletta
  • アニメーション制作:絵書屋本舗
  • アニメーション制作協力:修羅
  • 製作:GPミュージアムソフト
  • エンディングテーマ「hépatique」

脚注[編集]

  1. ^ a b 閉ざされた学園の中で、お嬢様を淫靡に惑わす悪魔の旋律! 『レクイエム』12月10日発売!”. Game-Style (2004年11月1日). 2014年9月19日閲覧。[リンク切れ]
  2. ^ a b ラプラシアン通信Vol.002 2016年3月号” (PDF). Laplacian. 2018年8月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年6月5日閲覧。

外部リンク[編集]

すべて18歳未満閲覧禁止。