レオン・シューブラック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
レオン・シューブラック
Léon Choubrac
シューブラック作のポスター(エミール・ゾラの小説「ジェルミナール 」が掲載された雑誌「ジル・ブラス」の宣伝ポスター )
誕生日 1847年11月17日
出生地 フランス、パリ
死没年 1885年4月5日
死没地 フランス、パリ
テンプレートを表示

レオン・シューブラック(Léon Choubrac、1847年11月17日 - 1885年4月5日)はフランスのイラストレーター、ポスター画家である。「Hope」の筆名で活動した[1]

略歴[編集]

パリのデザイナー、ヴィクトル・ シューブラック(Victor Choubrac: 1823-1884)の息子に生まれた。弟にアルフレッド・シューブラック(Alfred Choubrac: 1853-1902)がいて、アルフレッドもイラストレーターとして活躍し、2人は共同でアトリエを運営した。パリ国立高等美術学校に弟と共に学び、伝統的な画家、イジドール・ピルスやシャルル・ボエルの指導を受けた[1] 。19世紀末の多色刷り版画(chromolithography)の技法の進展による、ポスター美術が脚光を浴びた時代の作家の一人である。

シューブラック兄弟は1875年頃にはポスター制作を始め、この分野のパイオニアであるジュール・シェレとともに、技術の進歩に貢献し、1881年にパリのポスター掲示の規制が緩和されたこともあり、色鮮やかポスターがベル・エポックの時代のパリの街に掲示されるようになった[2][3]。弟のアルフレッドとAteliers Choubracを設立し[4] 、文芸雑誌「ジル・ブラス」や風刺雑誌「Le Courrier français」などに挿絵を描いた。エミール・ゾラの小説に挿絵を描いた。

レオン・シューブラックは37歳でパリで死去するが、弟は多くの商業ポスターの制作を続けた。

作品[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b Beraldi, Les graveurs du 19e siècle, p.17
  2. ^ Verhagen, The poster in Fin-de-Siècle Paris, p. 107
  3. ^ Carter, Karen L. (2010). Unfit for public display: female sexuality and the censorship of fin‐de‐siècle publicity posters, Early Popular Visual Culture, 8:2, 107-124
  4. ^ Ateliers Choubrac, Bibliothèque Nationale de France (BNF)

参考文献[編集]

  • Beraldi, Henri (1886). Les graveurs du 19e siècle; guide de l'amateur d'estampes modernes, Paris: L. Conquet
  • Verhagen, Marcus, The poster in Fin-de-Siècle Paris: "That Mobile and Degenerate Art", in: Charney, Leo & Vanessa R. Schwartz (eds.) (1995). Cinema and the Invention of Modern Life, Berkeley (CA): University of California Press, ISBN 9780520201125