ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する

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ループ7回目の悪役令嬢は、
元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する
ジャンル 異世界ファンタジー悪役令嬢
小説
著者 雨川透子
イラスト 八美☆わん
出版社 オーバーラップ
掲載サイト 小説家になろう
レーベル オーバーラップノベルスf
連載期間 2020年2月7日 -
刊行期間 2020年10月25日 -
巻数 既刊4巻(2021年11月現在)
漫画
原作・原案など 雨川透子(原作)
八美☆わん(原作イラスト)
作画 木乃ひのき
出版社 オーバーラップ
掲載サイト コミックガルド
レーベル ガルドコミックス
発表期間 2020年12月4日 -
巻数 既刊2巻(2021年11月現在)
テンプレート - ノート
プロジェクト ライトノベル漫画
ポータル 文学漫画

ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する』(ループななかいめのあくやくれいじょうは もとてきこくでじゆうきままなはなよめせいかつをまんきつする)は、雨川透子による日本ライトノベル。作者による略称は『ルプなな』。小説投稿サイト小説家になろう」にて2020年2月7日から連載中。書籍版がオーバーラップノベルスfより刊行されている。また、木乃ひのきによる漫画版がコミックガルドにて連載中。

あらすじ[編集]

15歳のある日、公爵令嬢リーシェは婚約者である王太子から婚約破棄を宣告されるがあっさりと受け入れる。リーシェにとってこのシーンは7回目のことだった。婚約破棄を告げられ国外追放、家族とも縁を切られたリーシェは様々な人生を送り、20歳の時に何かしらの原因で死亡してはこの婚約破棄の場面に戻ってきていた。7回目となった今世もお馴染みとなった宣告を受け、家財道具を回収すべく屋敷に戻ろうとしたところ、ある人物にぶつかってしまう。その人物とは、前回の人生でリーシェ自身を殺した元敵国の皇太子・アルノルトだった。リーシェは挨拶をし一度はその場を離れたものの、追ってきたアルノルトはリーシェに対して求婚を申し出る。戸惑うリーシェだったが、5年後に他国に侵略戦争を仕掛けたアルノルトの真意は6回の人生でも分かっていなかったこと、これまでの6回の人生は充実こそしていたが忙しいままだったことから、アルノルトの傍にいることでその原因を知りたいという思い、それ以上に今回のループこそ5年後も生き延びて何もせずぐうたらしたいとの思いから求婚を受け入れ、婚約者としてアルノルトと一緒に暮らすことにしたのだった。

登場人物[編集]

年齢は物語開始時(ループ開始時)のもの。

ガルクハイン国[編集]

リーシェ・イルムガルド・ヴェルツナー
本作の主人公。15歳。7月30日生まれ[1]。珊瑚色のロングヘアに淡いエメラルド色の瞳。身長は160 - 164センチ程度[2]。王族に連なる公爵家の令嬢でエルミティ国王太子の元婚約者。婚約破棄のあとループごとに違った人生を送っては20歳の時に死亡し婚約破棄の場面に戻るというループを繰り返しており、今世は7回目のループに当たる。1回目の人生の際に商人を経験して以降、ループごとに薬師錬金術師侍女狩人・男装騎士としての人生[3]を送っており、それぞれの人生で培ったスキルを駆使していく。しかし、スキルや記憶はループしても引き継いでいるものの体力や筋力は15歳の公爵令嬢としてのものに戻るため、以前の感覚で行動しそれが裏目に出てしまうこともある。料理は以前の人生でも特にこだわっていなかったため苦手[4]で、お化けも苦手。酒には非常に強く、アリア商会の商人たちと飲み比べをしても全く酔い潰れない[5]
どの人生も充実したものではあったが忙しいまま死亡を迎えていたことから、今回こそ20歳を超えて生き延びること、その後の人生を気ままに生きたいと願い、アルノルトからの求婚を受諾。そして5年後の自身の死因でもあるアルノルトが自身に求婚した真意を探りつつ、長生きしてごろごろするための環境を作るために行動する。
アルノルト・ハイン
19歳。12月28日生まれ[1]。黒髪に青い瞳。冷たい顔と評されるとんでもない美形。身長は182 - 185センチ程度[2]。エルミティ国の元敵国であるガルクハイン国の皇太子。頭が切れ、軍略的な才能もある。通常この世界の貴族はミドルネームとして祝福名を持つが、アルノルトはミドルネームを持たない[6]。周囲には「当分は結婚するつもりはない」と言っていたが、ディートリヒ主催の夜会で令嬢らしからぬ身のこなしを見せたリーシェに興味を持ち、彼女に求婚を申し入れる。その理由も、皇帝である父から言われていた「他国を従わせるためにその国の王族と結婚する」ためではなく、あくまで自分の意思で婚約者に選んだとしている[7]。その後も、リーシェが自身の予想の上を行く行動を取ることに驚かされはするものの、基本的にはリーシェを大切にしつつ時折からかうような言動も見せる。
過去のループでは、5年後は父を殺害し自らが皇帝となって周辺諸国への侵略戦争を仕掛ける。その戦乱やそれに伴って発生した疫病などがいずれもリーシェの死因となっており、特に6回目は男装騎士としてアルノルトと戦ったリーシェを直接殺害している。
テオドール・オーギュスト・ハイン
15歳。3月29日生まれ[1]。アルノルトの弟で第二皇太子。兄と同じ黒髪・青い瞳だがふわふわと跳ねた癖毛。同じ城で暮らしていながらアルノルトとは滅多に顔を合わせず、リーシェはアルノルトから「相手をするな」と言われている。
オリヴァー・ラウレンツ・フリートハイム
26歳。アルノルトの従者。アルノルトほどではないが美形。以前は騎士候補生だったが負傷で騎士を目指せなくなったところをアルノルトに拾われた。リーシェを除いてはアルノルトにはっきりと進言が出来る唯一の存在。
皇帝ではなくアルノルトに仕える身として、二人きりの時はアルノルトのことを「我が君」と呼んでいるが、アルノルトには気色悪いから止めろと言われている[8]
ケイン・タリー
26歳。新興の商会であるアリア商会の会長。1回目の人生で家を追い出されたリーシェが途方に暮れていたところを拾い、自身の部下とした。有能な商人ではあるが、酒と女にだらしない性格。「アリア商会」の名は自身の妹から採られている[9]
過去のループでは、5年後はアリア商会を世界最大規模の商会へと成長させている。そのため、今世でも伝手を作ろうとリーシェが接触を試みた。
エルゼ
15歳[10]。リーシェの侍女。淡い金髪。表情の変化は乏しいが、可愛いものが好き。貧民街の出身でリーシェが離宮で暮らすために雇われた新人侍女のひとり。カミルとは幼馴染みの関係。
ディアナ
17歳[10]。エルゼの先輩侍女。赤髪。商家の生まれだが家が没落したため侍女として働いている。当初は動きの悪いエルゼら新人侍女をいじめるような態度だったが、リーシェに新人侍女の教育係を任されてからは真面目に働くようになりエルゼとも仲良くなる。
カミル
アルノルトの近衛騎士で、リーシェの護衛も担当。エルゼと同じく貧民街の出身。ガルクハインに向かう途中で盗賊に襲われ毒に冒された際に、リーシェから解毒剤を飲むか我慢するかという脅迫まがいの選択を突きつけられた。
ルドガー・ラルス・ローヴァイン
30代後半[11]。ガルクハイン国の最北端にある土地を治める辺境伯。少し長めの灰色の髪に灰色の瞳。武人としての威厳と穏やかな雰囲気を併せ持ち、多くの領民から慕われている。かつての戦争で息子が戦死しており、そのために騎士には国のために命を捨てるのではなく最後まで生き残って欲しいと考えている。
過去のループでは、侵略戦争を進めようとした皇帝アルノルトを諫める発言をし、惨殺されている。
フリッツ・ノーランド
騎士候補生。栗色の短髪にアーモンドのような形の目。ガルクハイン国の北にある港町シウテナの出身。男装して騎士候補生の訓練に潜り込んだリーシェと仲良くなる。かつての戦争でシウテナを守るため戦ったアルノルトを間近に見ており、その強さに憧れている。

エルミティ国[編集]

ディートリヒ
エルミティ国の王太子で、リーシェの元婚約者。マリーを新たな婚約者とするため、夜会の場で様々な濡れ衣をリーシェに着せて婚約破棄を宣告した。調子に乗りやすい性格で、過去のループではリーシェとの婚約破棄の1年後に臣下に唆される形でクーデターを企図し幽閉される。
マリー
ディートリヒの婚約者。貧しい家の出身で、弟たちを養うためにディートリヒの婚約者となる。リーシェにとっては本来であれば婚約者を奪った相手だが、過去のループでその理由を知っていたリーシェはマリーを恨むどころかマリーの将来を案じて忠告を残した。その後も関係は続いているようで、リーシェとは時折文通をしている。

コヨル国[編集]

カイル・モーガン・クレヴァリー
18歳[12]。コヨル国の第一王子。銀色の短髪に薄い水色の瞳。生真面目で責任感の強い性格。持病を抱えており、治療を受けなかったループに於いて5年後は病床から起き上がれないほどに悪化している。
過去のループではリーシェと複数の接点があり、1回目の人生ではタリー会長の客として、2回目の人生では患者として、3回目の人生では師事していたミシェルが仕える主君として交流があった。
ミシェル・エヴァン
20代半ばから後半のような外見だが、本人が年齢を覚えておらず年齢不詳[12]。コヨル国に仕える学者だが、正確には錬金術師。肩まである金髪に菫色の瞳。3回目の人生でリーシェが教えを受けておりリーシェからは「先生」と呼ばれる。香り煙草を愛飲しており常に甘い香りを漂わせている。
3回目の人生でリーシェが師事していた際は、ある薬品に対する考え方の違いから別離している。

ドマナ聖王国[編集]

ミリア・クラリッサ・ジョーナル
10歳[13]。ジョーナル公爵家の令嬢。豊かなウェーブのかかった淡い紫色の髪に蜂蜜色のぱっちりした瞳。お転婆でわがままな性格。クルシェード教の祭典で巫女姫の代理を務めるために大神殿に向かう道中でリーシェ一行と出会う。
過去のループではリーシェが侍女として仕えた公爵家の令嬢としてミリアの世話役を任され、姉同然に慕われていた。ミリアの婚約の儀を行っていた教会にガルクハイン軍が攻め入り、ミリアを逃がしたリーシェは死亡する。
レオ・フィリップス
11歳[14]。ジョーナル家の小間使い。茶髪に苺色の瞳。シュナイダーが運営する孤児院の出身で、つっけんどんだが面倒見のいい性格。令嬢らしからぬ行動を見せるリーシェを皇太子妃の身代わりと思い込む。
過去のループでは、前の雇い主に酷い折檻をされ逃げ出したところを後にリーシェが騎士として入団する国の国王に拾われ、騎士団でリーシェと知り合う。その際は11歳の時よりも棘のある性格だった。
クリストフ・ユストゥス・トラウゴット・シュナイダー
30代半ば[15]。クルシェード教の大司教の補佐。高身長だが痩身。リーシェに対して「アルノルトと結婚してはならない」と進言する。
ヨーゼフ・エーレンフリート・ジョーナル
40代[16]。ドマナ聖王国の公爵でミリアの養父。金髪を後ろに撫で付け、口髭を生やしている。わがままなミリアに手を焼きながらも愛情を注いで育てている。
過去のループではリーシェが侍女として仕えた主人で、何らかの事情により身体に麻痺の症状を抱えていた。

レンファ国[編集]

ハクレイ
名前のみの登場。女性。リーシェの2回目の人生における薬学の師匠で、リーシェからは「師匠」と呼ばれる。

既刊一覧[編集]

小説[編集]

  • 雨川透子(著)・八美☆わん(イラスト)『ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する』オーバーラップ〈オーバーラップノベルスf〉、既刊4巻(2021年11月25日現在)
    1. 2020年10月25日発売、ISBN 978-4-86554-767-2
    2. 2021年2月25日発売、ISBN 978-4-86554-852-5
    3. 2021年6月25日発売、ISBN 978-4-86554-944-7
    4. 2021年11月25日発売、ISBN 978-4-8240-0029-3

漫画[編集]

  • 木乃ひのき(漫画)・雨川透子(原作)・八美☆わん(原作イラスト)『ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する』オーバーラップ〈ガルドコミックス〉、既刊2巻(2021年11月25日現在)
    1. 2021年6月25日発売、ISBN 978-4-86554-952-2
    2. 2021年11月25日発売、ISBN 978-4-8240-0036-1

出典[編集]

  1. ^ a b c 作者Twitter”. 2021年5月20日閲覧。
  2. ^ a b 作者Twitter”. 2021年5月20日閲覧。
  3. ^ 作者Twitter”. 2021年5月20日閲覧。
  4. ^ 1巻, p. 157.
  5. ^ 1巻, p. 145.
  6. ^ 1巻, p. 185.
  7. ^ 1巻, p. 128.
  8. ^ 2巻, p. 51.
  9. ^ 1巻, p. 220.
  10. ^ a b 作者Twitter”. 2021年5月20日閲覧。
  11. ^ 2巻, p. 45.
  12. ^ a b 2巻, p. 123.
  13. ^ 3巻, p. 27.
  14. ^ 3巻, p. 40.
  15. ^ 3巻, p. 56.
  16. ^ 3巻, p. 25.

参考文献[編集]

  • 雨川透子『ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する 1』オーバーラップ〈オーバーラップノベルスf〉、2020年10月25日。ISBN 978-4-86554-767-2
  • 雨川透子『ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する 2』オーバーラップ〈オーバーラップノベルスf〉、2021年2月25日。ISBN 978-4-86554-852-5
  • 雨川透子『ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する 3』オーバーラップ〈オーバーラップノベルスf〉、2021年6月25日。ISBN 978-4-86554-944-7

外部リンク[編集]