ルーキーチャンピオンレース
概要 | |
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開催時期 | 3月 |
開催地域 | 持ち回り |
分野 | 競輪 |
形態 | 一発勝負 |
主催者 | 持ち回り |
歴史 | |
初回開催年 | 1990年 |
開催回数 | 47 |
初代優勝者 | 海田和裕 |
直近優勝者 | 安彦統賀(2023年) |
概要 | |
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開催時期 | 4月 |
開催地域 | 持ち回り |
分野 | 競輪 |
カテゴリー | FII |
形態 | 一発勝負 |
主催者 | 持ち回り |
歴史 | |
初回開催年 | 2019年 |
開催回数 | 5 |
初代優勝者 | 梅川風子 |
直近優勝者 | 小泉夢菜(2023年) |
ルーキーチャンピオンレース(NC。通称・若鷲賞)は、競輪の若手選手の育成を目指して行われている、男子選手による単発レースの題名である。
なお、ここでは併せて、同じ趣旨で行われる、女子選手による単発レースであるガールズ フレッシュクイーン(GFQ)についても記述する。
概要[編集]
日本競輪選手養成所を卒業し、競輪選手資格検定にも合格したことで晴れてプロ選手となった競輪選手のうち、新人戦である「競輪ルーキーシリーズ」を経て(養成所早期卒業者を除く)、先輩選手に混じって本格的にレースデビューしてから、「ルーキーチャンピオンレース」(男子)では最初の半年間、「ガールズ フレッシュクイーン」(女子)では最初の2年間、それぞれにおける競走成績や審査基準などを踏まえて出場正選手と補欠選手をそれぞれ選抜し、一発勝負で新人選手ナンバーワンをかけて争う。このうち、「ルーキーチャンピオンレース」については『若鷲賞』とも呼ばれている。
開催地は各競輪場の持ち回りであるが、現在は日本競輪選手養成所の候補生募集が年1回であり選手デビューが基本的に毎年7月以降であるため、「ルーキーチャンピオンレース」は毎年3月に、「ガールズ フレッシュクイーン」は毎年4月に、いずれかの記念競輪(GIII)最終日(4日目)の第6レースまたは第9レースに、特別レース(企画レース)として実施されている。なお、「ルーキーチャンピオンレース」では過去に第35回がオールスター競輪(GI)2日目7Rに内包されて実施されたこともあった。
- ルーキーチャンピオンレース
65 - 100期と101期以降の奇数期の男子選手が対象。基本的に毎年7月以降に本格デビューした選手の中から同年12月までの半年間の競走成績により、開催時の在籍級班が上位の者から、運営調整部会において品性、技能ともに優秀な出場正選手9名・補欠選手2名を選抜する。なお、同一級班の場合は、選考期間における平均競走得点上位者から順次選抜する(選考期間における平均競走得点が同点であった場合は、選考期間における選考用賞金獲得額上位者を上位とする)[1]。
但し、以下に該当する場合は選考から除外されるほか、正選手・補欠選手として選考されたあとでも以下に該当した場合は出場を取り消される[1]。
- 選考期間における出走回数が18未満(オリンピック等への出場や日本自転車競技連盟公認の選手強化合宿訓練参加による公休がある場合は別途審議)
- 天災その他施行者の責めに帰することができない理由により、広域かつ相当期間の開催中止があった場合は、運営調整部会で審議の上、「特別競輪等出場選手の選抜方法に関する申し合わせ」の規定に準じて、最低出走回数を減じることがある。
- 選考期間中の失格が2回以上
- 選手選考時において「競輪に係る業務の方法に関する規程」第134条に定める出場あっせん保留、身体検査未受検による出場あっせん保留の措置を受けている場合
- 本レースの開催月において「競輪に係る業務の方法に関する規程」第135条に定める出場あっせん停止、第142条に定める出場あっせんをしない処置、または日本競輪選手会より自粛の措置を受ける場合
- 本レースを主催する施行者から開催期間に出場あっせん辞退を受けている場合
出場全員がデビューして間がなくS級だけでは揃わないため、例年S級A級混合で行われている。1990年8月11日に第1回が65期生を対象として行われ、のちにタイトルホルダーともなった海田和裕が優勝した。なお、76期生を対象とした第12回までは、それまで行われていた新人戦「新人リーグ」での成績上位9名が出場選手として選抜されていた。出走する全選手の実力が常に拮抗しているものの、車券の上では86期以降の開催から三連勝単式の配当において5万円以下が4回しか出現していないほど過去からの平均払戻額が極めて高くなっている。
- ガールズ フレッシュクイーン
112期以降の女子選手(いずれも偶数期)が対象[2]。基本的に毎年7月以降の本格デビューから2年未満のガールズケイリン選手のうち、選考期間(毎年7月 - 12月)中の競走成績により、前年度優勝者を除いて平均競走得点上位者から正選手7名・補欠選手1名を選抜する。なお、選考期間における平均競走得点が同点だった場合、①選考期間における選考用賞金獲得額上位者、②選考用賞金獲得額が同額だった場合は選考期間における勝率の上位者、③選考期間における勝率が同率だった場合は選考期間における連対率の上位者、の順で選抜することになっている[3]。
ガールズケイリン特別競走の一つであり[4]、レース名称については事前公募の上[5]、「ガールズ フレッシュクイーン」と決定した[6]。格付けはFII。優勝者は、ガールズケイリン特別競走である、同年7月に開催されるガールズケイリンフェスティバル(FII)の出場権を得ることができる[7]。
2019年4月14日の高知記念(GIII)第9レースで初開催することが決定した[8]。
第1回は112期・114期を対象として行われ、梅川風子が優勝した。なお、2020年の第2回は、当初はCOVID-19の影響と緊急事態宣言の対象地区に開催場の西武園競輪場が入っていたため一時は開催中止となったが、11月3日に防府競輪場第6レースにて改めて行われた[9]。2021年の第3回は、当初第2回を開催予定であった西武園で改めて行われた。
2025年3月(厳密には2024年度の開催)の第7回より、「ウィナーズカップ」最終日に実施する[10]。
賞金[編集]
近年の各着順における賞金額は、以下の通り。
- ルーキーチャンピオンレース
大会 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着 | 5着 | 6着 | 7着 | 8着 | 9着 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
第44回(2020年)[11] | 113.0万円 | 56.5万円 | 40.4万円 | 33.3万円 | 28.3万円 | 25.2万円 | 22.2万円 | 20.2万円 | 18.2万円 |
第45回(2021年)[12] | |||||||||
第46回(2022年)[13] | |||||||||
第47回(2023年)[14] | 125.4万円 | 62.7万円 | 44.8万円 | 37.0万円 | 31.4万円 | 28.0万円 | 24.6万円 | 22.4万円 | 20.2万円 |
- ガールズ フレッシュクイーン
大会 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着 | 5着 | 6着 | 7着 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
第1回(2019年)[15] | 34.0万円 | 17.0万円 | 11.0万円 | 8.9万円 | 8.1万円 | 7.7万円 | 7.3万円 |
第2回(2020年)[16] | 34.2万円 | 17.2万円 | 11.1万円 | 9.0万円 | 8.2万円 | 7.8万円 | 7.4万円 |
第3回(2021年)[17] | |||||||
第4回(2022年)[18] | 38.0万円 | 19.1万円 | 12.3万円 | 10.0万円 | 9.1万円 | 8.6万円 | 8.2万円 |
過去の優勝者[編集]
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脚注[編集]
- ^ a b “第121回生ルーキーチャンピオンレース(若鷲賞)について” (PDF). KEIRIN.JP(JKA) (2023年1月30日). 2023年1月30日閲覧。
- ^ 但し、ガールズケイリン1期生である102期においては、同選手のみが選考対象となっていた2012年の第1回ガールズグランプリが実質のルーキーチャンピオンレースであったと言える。
- ^ “『第5回ガールズ フレッシュクイーン』出場予定選手の決定!”. KEIRIN.JP(JKA) (2023年2月28日). 2023年3月12日閲覧。
- ^ “ガールズケイリン特別競走でMINMIとのコラボ曲である新テーマソングが起用!”. ガールズケイリン情報配信サイト (2019年12月17日). 2019年12月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年12月17日閲覧。
- ^ “ガールズケイリン新人選手特別レースの名称募集!”. ガールズケイリン情報配信サイト (2018年9月3日). 2018年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年9月3日閲覧。
- ^ “ガールズケイリン新人特別レースの名称について”. KEIRIN.JP (2018年10月25日). 2018年10月25日閲覧。
- ^ “競輪資料室 グレードレース・ガールズケイリン特別レース等選考基準一覧表(「ガールズケイリンフェスティバル」の項目をクリック)”. KEIRIN.JP. 2021年4月18日閲覧。
- ^ “第1回ガールズ フレッシュクイーン開催日程及び開催場の決定について”. KEIRIN.JP (2019年1月30日). 2019年1月30日閲覧。
- ^ “10月から3月までの開催について~新型コロナウイルス感染症拡大防止対策~”. KEIRIN.JP (2020年8月17日). 2020年8月18日閲覧。
- ^ “◆ レース関係” (PDF). JKA (2022年12月13日). 2022年12月13日閲覧。
- ^ ルーキーチャンピオンレース(若鷲賞)(M1N) (PDF)
- ^ ルーキーチャンピオンレース(若鷲賞)(M1N) (PDF)
- ^ ルーキーチャンピオンレース(若鷲賞)(M1N) (PDF)
- ^ ルーキーチャンピオンレース(若鷲賞)(M1N) (PDF)
- ^ ガールズ フレッシュクイーン (PDF)
- ^ ガールズ フレッシュクイーン 賞金表 (PDF)
- ^ ガールズフレッシュクイーンレース(L1F) (PDF)
- ^ ガールズ フレッシュクイーン (PDF)
- ^ a b ナイター開催で行われた。
- ^ 本来は3月20日に岸和田で行われる予定だったが、東日本大震災の影響で延期になった。
- ^ “『高知競輪開設69周年記念(GIII)レポート』 最終日編”. KEIRIN.JP (2019年4月14日). 2019年4月15日閲覧。
- ^ 本来は4月19日に西武園で行われる予定だったが、COVID-19の影響と緊急事態宣言の影響で延期になった。