ルーカス・デ・バルデス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
ルーカス・デ・バルデス
Lucas de Valdés
デ・バルデス作の宗教画
誕生日 1661年3月
出生地 セビリア
死没年 1725年2月23日
死没地 カディス
テンプレートを表示

ルーカス・グレゴリオ・デ・バルデス・カラスキリャ （Lucas Gregorio de Valdés Carasquilla、1661年3月 - 1725年2月23日）は、スペインの画家、版画家である。

略歴[編集]

セビリアで生まれた。有名な画家、フアン・デ・バルデス・レアル(1622-1690)とイザベラ・カラスキリャ(Isabella Carasquilla[1])の間の子供で、名前のルーカスは画家の守護聖人、聖ルカに因んでいる。兄弟のフアンとルイザらも版画家になった[2] 。

子供のころから版画家として働き、11歳の1671年に制作したとされる作品が残されている。父親が亡くなる1690年まで父親とともに、セビリアの司祭のために作られた建物(Hospital de los Venerables)の装飾画を描くなどの仕事をした。1682年に家族の友人の彫刻家、フランシスコ・ディオニシオ・デ・リバス(Francisco Dionisio de Ribas: 1616-1679)が遺した娘と結婚した。

父親が亡くなった後、もう一人のセビリアを代表する画家バルトロメ・エステバン・ムリーリョ(1617-1682)からも影響を受けて、父親のスタイルを離れていったとされる。セビリアのサン・クレメンテ王立修道院（Monasterio de San Clemente）やサン・パブロ・エル・レアル修道院(convento de San Pablo el Real)の教会、サンタ・マリア・マグダレナ教会(Iglesia de Santa María Magdalena)の装飾画を描いた。

1719年に理由は不明であるが、カディスに移り、海軍の学校で数学の教師として働き始め、その以降、作品は少なくなった。カディスで亡くなった。

作品[編集]

  • 病人を癒すハンガリー王女エルジェーベト セビーリャ美術館蔵
    病人を癒すハンガリー王女エルジェーベト
    セビーリャ美術館蔵
  • "Retrato milagroso de San Francisco de Paula" セビーリャ美術館蔵
    "Retrato milagroso de San Francisco de Paula"
    セビーリャ美術館蔵
  • Convento de los Mínimos de San Francisco de Paulaのために描かれた装飾画 セビーリャ美術館蔵
    Convento de los Mínimos de San Francisco de Paulaのために描かれた装飾画
    セビーリャ美術館蔵

脚注[編集]

  1. ^ 母親の姓は Martínez de Moralesとするほかl de Morales Carrasquillaとされる場合がある。
  2. ^ Bryan, Michael (1889). Walter Armstrong; Robert Edmund Graves (eds.). Dictionary of Painters and Engravers, Biographical and Critical. Vol. II L-Z. London: George Bell and Sons. p. 604.

参考文献[編集]

  • Fernández López, José (1989). «Nuevas pinturas de Lucas Valdés». Laboratorio de Arte (Universidad de Sevilla) (2): 77-90. Consultado el 20 de julio de 2021.
  • Fernández López, José (2003). Lucas Valdés (1661-1725). Sevilla. Editorial: Diputación de Sevilla, Área de Cultura y Deportes. ISBN 84-7798-201-5
「https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=ルーカス・デ・バルデス&oldid=95202557」から取得