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ルポ2世 (ガスコーニュ公)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ルポ2世[1] (フランス語: Loup II de Vasconie  英語: Lupo II of Gascony 778年没) は、歴史上知られている3人目のヴァスコニア(ガスコーニュ)公(dux Vasconum or princeps[2])。769年の記録から登場する。ルポ2世の出自、系統については学術的な議論が続いている[3]

生涯

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769年、フランク王国カール1世カールマンに対する最後のアクィタニア反乱が鎮圧され、アクィタニア公ウナール1世ヴァスコニアに逃れてきた。ウナール1世の同盟者だったルポ2世は、彼にヴァスコニア軍を貸し与えた[4]。しかしルポ自身はカール大帝の支配を覆そうとは考えておらず、自らは領地にとどまりカール大帝の宗主権を認めていた[5]

ルポ2世はバスク人であったとされるが、フランク人ガロ・ローマ人(アクィタニア人)だったとする説もある。ルポ ("狼", バスク語otsoa)という名は、中世初期のバスク地方では一般的な男性名だった。彼はピピン3世によって任命された統治者だったが[6]、任地で住民によってに選出されたとみられる。彼の勢力圏がどこまで及んでいたかは不明である。769年以降アクィタニア全土を支配したといわれているが、これは信憑性が低い。彼の時代のヴァスコニア公国の国境はアジャンにあったことから、実際の国境線はガロンヌ川であると考えられている[7]ボルドーはルポ2世の領土ではなく、カロリング宮廷が任命したが支配していた[8]。南方のピレネー山脈がルポ2世の支配下にあったかどうかも定かでないが、カロリング朝の著述家アインハルトロンスヴォーの戦いにおけるこの地域のバスク人の「裏切り」に言及していることから、元からピレネー山脈のバスク人はルポ2世のもとでフランク王国の宗主権下にあったと考えられる[9]。一部の歴史家は、この戦いでのローラン急襲にルポ2世が関与していたと考えている[8]

ルポ2世はおそらく778年に死去した[10]

系譜

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彼と彼以前・以後のアクィタニア公やヴァスコニア公との関係は不明である。父称を利用して彼の子孫を推定する説が正しければ、系譜を容易にたどることができる[11]。これによれば、ルポ2世の息子にサンシュスガンサンチュール、ガルサンドという4人がいる。この4兄弟はガスコーニュを共同統治したとされるが、ガルサンドは819年にトゥールーズ伯ベランジェとの戦闘で戦死したため、ガスコーニュ公の中に入れないこともある[12]。またルポ2世は、初代トゥールーズ伯トルソーの時代に活躍したガスコーニュのアダルリックの父にも比定されている。

脚注

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  1. His name has many variants in other languages: Basque: Otsoa, French: Loup, Gascony: Lop, Latin: Lupus, Spanish: Lobo or Lope. It is the basis of the patronymic López. It may have been a Latinisation of the Basque word for "wolf", otso. However, it is an acceptable Latin or Frankish name in its own right (see Lupus).
  2. "Astronomus", Vita Hludovici.
  3. Lupo is frequently said to be related to dukes Odo the Great and Hunald I of Aquitaine. However, this is based on the spurious Charte d'Alaon. This discredits much of Monlezun's research.
  4. Lewis, p 26.
  5. Einhard.
  6. Collins, p 110.
  7. Lewis, p 28.
  8. 1 2 Lewis, p 38.
  9. Collins, p 121, disagrees. As does Lacarra, pp 14 20, who separates Aquitaine, Gascony, the Narbonensis, and the Spanish Basque Country.
  10. Collins, p 128. Estornés. FMG gives 775.
  11. Collins, p 130.
  12. Collins, p 129.

参考文献

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  • Collins, Roger. The Basques. Blackwell Publishing: London, 1990.
  • Einhard. Vita Karoli Magni. Translated by Samuel Epes Turner. New York: Harper and Brothers, 1880.
  • Lewis, Archibald R. The Development of Southern French and Catalan Society, 7181050. University of Texas Press: Austin, 1965.
  • Lacarra, J. Vasconia medieval: Historia y Filología.
  • Wallace-Hadrill, J. M., translator. The Fourth Book of the Chronicle of Fredegar with its Continuations. Greenwood Press: Connecticut, 1960.
  • Estornés Lasa, Bernardo. Auñamendi Encyclopedia: Ducado de Vasconia.
  • Cawley, Charles, Medieval Lands Project: Gascony., Medieval Lands database (英語), Foundation for Medieval Genealogy, [自主公表][より良い情報源が必要]
  • Annales Laurissense, in Mon. Gen. Hist. Scriptores, I, 148.
  • "Astronomus", Vita Hludovici imperatoris, ed. G. Pertz, ch. 2, in Mon. Gen. Hist. Scriptores, II, 608.
  • Sedycias, João. História da Língua Espanhola.
  • Monlezun, Jean Justin. Histoire de la Gascogne. 1864.