ルナー・ソサエティ

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ルナー・ソサエティ(The Lunar Society of Birmingham')は、イギリスバーミンガムエラズマス・ダーウィンによって1765年に設立されたイギリスの最も知性にあふれる科学者たちのの交流団体で、会員には詩人、神学者、発明家、医師、作家、物理学者、化学者、そして企業家などがいた。

ルナー・ソサエティという名称は、その会員たちが月に一回満月の夜に集会を開いていたことから由来している。というのも、それは当時はまだ街灯が整備されていなかったため、自然の月明かりで家まで帰れるようにという理由によるものであった。当時、新知識についての議論や情報交換は、関係者が直接にあって互いにその新しい科学的知見や認識について直に話し合い、互いに刺激しあうのでもない限り、なかなか困難であった。日本語資料では月光協会などの訳語も見られる。

ジェームス・ワットウィリアム・マードックトーマス・デイジョン・バスカヴィルサミュエル・ジョン・ガルトンジョゼフ・プリーストリーマシュー・ボールトン、そしてジョサイア・ウェッジウッドらがこの影響力の大きい会の会員に名を連ねた。アントワーヌ・ラヴォアジエは、さまざまなグループのメンバーと連絡を取っていたし、ベンジャミン・フランクリンは、たびたび会合に参加していた。 ルナー・ソサエティは、1765年に創設され、その組織者にして代表者はエラスムス・ダーウィンであった。ダーウィンの死後11年たって、この会は解散した。この会をしのぶものとしては、バーミンガムにはワットとブルトンの功をたたえる月の石があり、またマシュー・ブルトンのソーホーの家にはささやかに博物館ができている。

概要[編集]

  • 1765年頃、ルナー・サークル(Lunar Circle)として発足。
  • 1776年12月31日、ルナー・ソサエティと改称、初の正式会合。
  • 1809年、活動停止。

主要メンバー[編集]

研究文献[編集]

  • Robert E. Schofield: The Lunar Society of Birmingham: a social history of provincial science and industry in eighteenth-century England, Oxford 1963.
  • J.ブロノフスキー、B.マズリッシュ『ヨーロッパの知的伝統』みすず書房 1969年 - 当該のタイトルの章がある。

外部リンク[編集]