リーヴ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
Lorenz Frølichが描いたリーヴとリーヴスラシル(イラストでは、男性の下に「リーヴ」、女性の下に「リーヴスラシル」と書かれている。)

リーヴ古ノルド語: Líf、またはLif、「生命」の意[1])とは、北欧神話に登場する人物の名前で、ラグナロク(世界の破滅)の後、再び人類をふやすように定められた人間の男女一組[2]のうちの一人[3][4]。もう一人の生き残りリーヴスラシル古ノルド語: Lífþrasir、またはLifdrasir「生命力自らを維持する者」の意[5])といい、この二人がラグナロク後の世界の人類の祖となったとされる[3][4]

ラグナロクと二人[編集]

古エッダ』の『グリームニルの言葉』第49および『スノッリのエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』第53章によると、ラグナロクによって世界が崩壊し、フィンブルの冬が襲ってきて、スルトの放った炎が世界中を包んでいる間、二人はホッドミミルの森(en)にかくまわれていた。 二人は朝露を飲みながら生き延びた[3][4]

ラグナロクの後[編集]

大地が海から姿を現し、破壊と崩壊からよみがえった世界では、リーヴとリーヴスラシルの他に、神々の子(オーディンの子、ヴィーザル)など新たな世界に君臨する神も生き残った[3][6]。 この神の子らは死者の国から帰還したバルドルと出会うと言われている[4]

追記[編集]

世界の崩壊から特別な許された者のみが生き残るという内容の神話は、この北欧神話以外にも東方の神話ノアの方舟)やペルシアの神話等からも見つけることができる。

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』50頁。
  2. ^ 菅原、p.298。
  3. ^ a b c d 『エッダ 古代北欧歌謡集』49頁。
  4. ^ a b c d 『エッダ 古代北欧歌謡集』280頁。
  5. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』50頁。
  6. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』279-280頁。

参考文献[編集]