リンポポ川

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
リンポポ川
リンポポ川
モザンビーク国内を流れるリンポポ川
延長 1,600 km
水源の標高 -- m
平均流量 174.288 /s
流域面積 415,000 km²
水源 ジンバブエ/ボツワナ国境付近
河口・合流先 インド洋
流域 ジンバブエの旗 ジンバブエボツワナの旗 ボツワナ南アフリカ共和国の旗 南アフリカ共和国モザンビークの旗 モザンビーク
テンプレートを表示
リンポポ川の流域図

リンポポ川(りんぽぽがわ、英語: Limpopo River)は、アフリカ大陸南部を流れインド洋に注ぐ河川である。全長は約1,600kmある[1]

地理[編集]

ジンバブエボツワナの境界付近に源を発し大きな弧を描くように流れ、水源から最初は北東へ向かい、途中から東に流れが変わっていく。最終的には南東方向に流れてモザンビークシャイシャイ付近でインド洋に注ぐ。

水源から最初の640kmほどは、ジンバブエとボツワナ・南アフリカ共和国との国境となっている。この区域にはいくつかの断崖があり、それらを通過するために急流となっている。

主な支流にはオリファント/レタバ川(象川)がある。この川は河口があるモザンビークのシャイシャイ近くで合流する。オリファント川は船による航行が可能であるが、砂州があるので大きい船は満潮時以外航行できない。

リンポポ川の水は沈泥を多く含んでいて流れは遅い。雨が降る時期が限定されるため水資源としては期待できない。雨が少ない年の場合、水が流れている日が40日以下ということもある。上流の一部にはカラハリ砂漠なども含まれ乾燥した地域が続くが、中流に入るとウォーターバーグ山塊や落葉樹林などがあり少数の人間が住めるような生態系ができている。下流は肥沃な土地があり人口も多いが、雨期の後の洪水が時々大きな問題をもたらす。特に2000年2月に起こった洪水はこの地域に壊滅的な影響を及ぼしている。

南アフリカの北東端ではリンポポ川は大きな保護区に接している。約1400万人が流域で生活しており、その面積は41,5000 km²に及ぶ。多くの人が生活しているため水の供給は需要に追いつかず、この地域に住んでいる人には貧困にあえぐ人が多い。旱魃などによる作物の成長不良による飢餓や栄養失調も珍しいことではない。

歴史[編集]

ヨーロッパの人間ではじめてリンポポ川を訪れたのはヴァスコ・ダ・ガマの一行である。彼らは1498年にこの川の河口にたどり着いた。この地域に人間が住み始めたのはもっと古く、近郊では350万年前のアウストラロピテクスの化石が見つかっている。

リンポポ川はラドヤード・キップリングの『象の子供』という短編で有名となった。この作品の中でキップリングは「熱帯の木で飾られた大きくて灰緑色で脂ぎったリンポポ川」と記している。そこに「2色のニシキヘビ」が住んでいるとしている。

2013年1月下旬から2月にかけて流域一帯で集中豪雨があり氾濫洪水により15万人以上が避難する災害となった[2]

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 資料によっては1,770kmとしている資料もある。
  2. ^ “モザンビーク洪水被害拡大、豪雨止まず15万人避難”. AFPBB News (フランス通信社). (2013年2月2日). http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/disaster/2924667/10191167 2013年2月3日閲覧。 

外部リンク[編集]