リンクシス
リンクシス(Linksys)は、1988年にアメリカで創業したネットワーク機器を取り扱うグローバルブランド。日本でもAmazonや家電量販店、Apple Storeで展開されている。
概要
[編集]1988年、米国カリフォルニア州で設立。家庭環境や中小企業などの小規模ネットワーク向けネットワーク機器を展開。1990年代~2000年代にかけ、米国のインターネット関連事業で最も成功している会社のひとつとされていた。同社のブロードバンドルータ、HUB、ワイヤレス製品は世界のトップブランドとなっている。また、米国国内で成長著しい企業上位500位をランキング形式で発表するInc.500という雑誌にも、1998年から2003年までの6年間のランクインを果たした高成長を遂げる企業である。
2003年にシスコシステムズに買収され、同社の傘下となったが、"Linksys"ブランドは維持された。本部はアーバイン(カリフォルニア州)。Charles H. Giancarloが2008年までCEOを務めた[1]。
2013年にベルキンが買収。リンクシスは同社に吸収合併され、法人としては消滅したが、ベルキンの無線LANブランド名となった[2]。その後、2018年に鴻海精密工業傘下のFoxconn Interconnect Technology(FIT)がBelkin Internationalを買収し、親会社となった[3]。
2018年にはBelkin傘下のブランドとして日本再参入を果たした[4]。これまでの無骨な印象のデザインを刷新し、シンプルでスタイリッシュなメッシュWiFiルーターに生まれ変わった。Apple Storeでは、AirMacシリーズの販売終了後、Velop AX4200シリーズの展開が始まった。メッシュ技術はVelop Intelligent Mesh Technology(ヴェロップ インテリジェント メッシュ テクノロジー)というリンクシスの独自技術である。
2021年にFortinetがリンクシスとの戦略的提携を発表[5]。リモートワークを支援するHomeWrkソリューションの展開を開始する。その後Fortinetがリンクシスの51%の株式を持つ筆頭株主となり、FIT傘下となったベルキンの下を離れ、再度メーカーとして独立を果たした。
主力製品類
[編集]- WiFiルーター、メッシュシステム Intelligent Mesh 対応モデル(MX4200-JP、MX8400-JP、MX12600-JP、MX5300-JP、MX10600-JP、Atlas Pro 6 MX5501-JP、MX5502-JP、MX5503-JP、Atlas 6 MX2001-JP、MX2002-JP、MX2003-JP、WHW0101-JP、WHW0102-JP、WHW0103-JP、WHW0301-JP、WHW0302-JP、WHW0303-JP、MR7350-JP、MR9000X-JP、EasyMesh対応モデル(E7350-JP、E8450-JP、E9450-JP、E9452-JP))
- ギガビットスイッチングハブ(LGS105-JP、LGS108-JP、LGS116-JP、LGS124-JP)
- 法人向けアクセスポイント(日本未展開)
- 5G CPE(日本未展開)
脚注
[編集]- ^ “LinkedIn - Charles Giancarlo”. 2018年9月16日閲覧。
- ^ “Belkin Completes Acquisition of Linksys”. Linksys. 2018年9月16日閲覧。
- ^ “Foxconn、PC周辺機器大手のBelkinを8.66億ドルで買収”. PC Watch (2018年3月27日). 2025年7月6日閲覧。
- ^ “LinksysがWi-Fiメッシュで日本市場へ再参入、トライバンド対応の「Linksys VELOP」発売”. INTERNET Watch (2018年7月18日). 2025年7月6日閲覧。
- ^ “Linksysとフォーティネット、在宅勤務のネットワークにエンタープライズクラスの性能とセキュリティを提供する戦略的提携を発表”. フォーティネットジャパン株式会社 (2021年4月5日). 2025年7月6日閲覧。