リムノグナシア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
リムノグナシア
分類
: 動物界 Animalia
亜界 : 真正後生動物亜界 Eumetazoa
: 微顎動物門 Micrognathozoa
Kristensen & Funch, 2000
: 微顎綱 Micrognathozoa
: リムノグナシア目 Limnognathida
: リムノグナシア科 Limnognathiidae
: リムノグナシア属 Limnognathia
: リムノグナシア L. maerski
学名
Limnognathia maerski
Kristensen & Funch, 2000

リムノグナシア(Limnognathia maerski )は湧水に住む、微生物である。1994年にグリーンランドディスコ島で発見され、微顎動物門という新しい門を与えられた。輪形動物顎口動物と類似している。長さは0.1mm程度で、知られている最小の動物の1つである。

当初は輪形動物と誤って同定されたが、詳しい観察によって、L. maerskiは輪形動物とは体の構造が全く異なることが明らかになり、新しい門を割り当てられることとなった。

L. maerskiは15の節に分かれた複雑なを持ち、それぞれの節は靭帯筋肉で繋がれている。顎の節はとても小さく、4μmから14μmの大きさである。食事中や反芻中、顎の一部は口の外に飛び出させることができる。

L. maerskiは頭部の中に大きな神経節を持ち、一対の神経細胞が腹側に伸びている。1から3本の繊毛でできた固い感覚毛が体表面上に点在している。この感覚毛は顎口動物門のものと類似しているが、顎口動物門では1つの細胞当たり1本の繊毛しか見られない点が異なっている。

頭部には馬蹄形を形作るように繊毛が生えており、これが電流を起こすことによって、食物を口に運んでいる。頭部以外の場所の繊毛は移動に役立っている。

これまで採集されたL. maerskiの標本はその全てがメスである。これらは、薄い殻を持ちすぐに孵化する卵と、冷凍にも耐えられ、次の春まで孵化しない厚い殻の卵という2つの形態の卵を持っていた。これらの特徴は輪形動物と共通するもので、厚い殻の卵は受精卵である。これまでに採取された最も若い標本はオスであり、現在では、卵から孵化した段階では全てオスであり、後にメスに変化すると考えられている。