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リボース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
D-リボース
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フラノース型 (5員環)
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ピラノース型 (6員環)
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     鎖状構造
識別情報
CAS登録番号 50-69-1
KEGG C00121
特性
化学式 C5H10O5
モル質量 150.13 g mol−1
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

リボース(ribose)は、単糖の1種で、炭素鎖の長さが5つのアルドースである。なお、リボースに対応するケトースは、リブロースである。

所在

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リボースは地球生物に普遍的に見られる糖であり、核酸塩基と結合してヌクレオシドを形作っており、リボ核酸の構成糖として知られている。リボースは地球生物の体内では、グルコースを原料に合成される[1]。リボースの生合成経路としては、ペントースリン酸経路が知られる[2]。なお、これ以外に、隕石からも見つかった[3]

応用

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天然型の立体はD体であり、食品添加物や運動後の栄養補助食品に利用されている[4]。非天然型のL体は近年、抗ウイルス薬などの医薬品の原料として利用されており、工業的製造法も確立している[5]

関連する酵素

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関連する分子

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出典

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  1. ^ Robert K. Murray・Daryl K. Granner・Victor W. Rodwell(編集)、上代 淑人(監訳)『Illustrated ハーパー・生化学(原書27版)』 p.126 丸善 2007年1月30日発行 ISBN 978-4-621-07801-3
  2. ^ Robert K. Murray・Daryl K. Granner・Victor W. Rodwell(編集)、上代 淑人(監訳)『Illustrated ハーパー・生化学(原書27版)』 p.147 丸善 2007年1月30日発行 ISBN 978-4-621-07801-3
  3. ^ Furukawa, Yoshihiro; Chikaraishi, Yoshito; Ohkouchi, Naohiko; Ogawa, Nanako; Glavin, Daniel P.; Dworkin, Jason P.; Abe, Chiaki; Nakamura, Tomoki (2019-12-03). “Extraterrestrial ribose and other sugars in primitive meteorites” (英語). Proceedings of the National Academy of Sciences 116 (49): 24440–24445. doi:10.1073/pnas.1907169116. ISSN 0027-8424. http://www.pnas.org/lookup/doi/10.1073/pnas.1907169116. 
  4. ^ D-リボース™ | ユニキス株式会社”. uniques.co.jp. 2022年5月5日閲覧。
  5. ^ Okano, Kazuya (2009-03-07). “Synthesis and pharmaceutical application of l-ribose” (英語). Tetrahedron 65 (10): 1937–1949. doi:10.1016/j.tet.2008.11.047. ISSN 0040-4020. https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0040402008019984. 
  6. ^ Robert K. Murray・Daryl K. Granner・Victor W. Rodwell(編集)、上代 淑人(監訳)『Illustrated ハーパー・生化学(原書27版)』 p.197、p.198 丸善 2007年1月30日発行 ISBN 978-4-621-07801-3