リベンジャー・スクワッド 宿命の荒野

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リベンジャー・スクワッド
宿命の荒野
Black '47
監督 ランス・デイリー英語版
脚本
  • ランス・デイリー
  • P・J・ディロン
  • ピアース・ライアン
原案
  • P・J・ディロン
  • ピアース・ライアン
製作
製作総指揮
  • カリン・G・ディートリッヒ
  • ラルフ・S・ディートリッヒ
  • P・J・ディロン
  • ジャレッド・アンダーウッド
  • アンディ・メイソン
  • ロリー・ギルマーティン
  • ウィル・クラーク
  • ステファン・ギーガー
  • マイク・ルナゴール
  • ジェイソン・ギャレット
  • アンドリュー・C・ロビンソン
  • スラヴァ・ヴラディミロフ
出演者
音楽 ブライアン・バーン
撮影 デクラン・クイン
編集
  • ジュリアン・ウルリクス
  • ジョン・ウォルターズ
製作会社
配給 アイルランドの旗 Wildcard Distribution[1]
公開 アイルランドの旗 2018年9月5日[1]
上映時間 100分
製作国 アイルランドの旗 アイルランド
ルクセンブルクの旗 ルクセンブルク
ベルギーの旗 ベルギー
言語 英語
アイルランド語
興行収入 世界の旗 $2,073,063[2]
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リベンジャー・スクワッド 宿命の荒野』(リベンジャースクワッド しゅくめいのこうや、Black '47)は2018年アイルランド歴史アクション映画。 監督はランス・デイリー英語版、出演はヒューゴ・ウィーヴィングジェームズ・フレッシュヴィル英語版など。 英国の支配下でジャガイモ飢饉の中にあった1847年アイルランドを舞台に、家族や親族を死に追いやった者たちに残酷な復讐を続けるアイルランド人脱走兵と彼を追うことになったアイルランド警察の警部補だった死刑囚を描いている。

2018年2月に開催された第68回ベルリン国際映画祭英語版で初上映された[3]

日本では劇場未公開だが、2021年4月1日WOWOWの「ジャパンプレミア」枠で放映された[4][5]

ストーリー[編集]

イギリスの支配下でジャガイモ飢饉の中にあった1847年アイルランド。生まれ故郷の村に帰ってきた脱走兵フィーニーは、母が病で亡くなり、弟も軽微な罪で処刑されたことを知る。さらに亡き弟の妻とその子供たちも当局から家を奪われ、極寒の中で餓死する。フィーニーは家族らを死に追いやった者たちを次々と残酷な方法で殺し始める。一方、イギリス軍は脱走兵であるフィーニーを捕らえるため、ポープ大尉と死刑囚である元警部補ハナを派遣する。

ポープや警察など、追手をかわして次々と復讐を果たしていくフィーニーは遂に領主であるキルマイケル卿を捕らえることに成功する。その際にハナはフィーニーを撃てる状況でありながら、敢えてそうしなかったことから逮捕され、処刑されることになる。実はハナは軍在籍時にフィーニーに命を救われた過去があったのである。ハナの処刑の瞬間、フィーニーが攻撃を始め、ハナは無事に脱出、フィーニーに加勢する。その際に囮としてフィーニーの姿にさせられたキルマイケル卿がポープらに誤って射殺される。ハナとフィーニーが脱出しようとしたところを、フィーニーに撃たれて傷を負っていたポープがフィーニーを撃つ。ハナとフィーニーはそのまま脱出するが、その先でフィーニーはハナに「戦わずにアメリカに行け」と言い遺して亡くなる。キルマイケル卿の遺体が運ばれる中、ポープは帰路につく。その姿を見たハナはポープを追うのか、フィーニーの遺言通りにアメリカに向かうのか、どちらを選択するのか明らかにされないまま物語は終わる。

キャスト[編集]

製作[編集]

撮影は2016年11月から2017年1月までアイルランドコネマラ山地キルデア県ウィックロー県で行われた[6]

作品の評価[編集]

映画批評家によるレビュー[編集]

Rotten Tomatoesによれば、批評家の一致した見解は「『リベンジャー・スクワッド 宿命の荒野』はその残酷で冷徹なアクションを一見深そうに見えるジャンルのストーリーテリングで支えているが、その壮大な野心は間違いなく手に余っている。」であり、55件の評論のうち高評価は78%にあたる43件で、平均点は10点満点中6.8点となっている[7]Metacriticによれば、12件の評論のうち、高評価は7件、賛否混在は4件、低評価は1件で、平均点は100点満点中65点となっている[8]

受賞歴[編集]

部門 対象者 結果
第16回アイルランド映画テレビ賞英語版[9] 2019年作品賞[注 1] 受賞
監督賞 ランス・デイリー英語版 ノミネート
助演男優賞 スティーヴン・レイ
オリジナル音楽賞 ブライアン・バーン
音響賞 ファイオナン・ヒギンズ
ロバート・フラナガン
メイクアップ&ヘア賞 リンダ・ギャノン
リズ・バーン
受賞

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 2019年に授賞式が開催されなかったため、2020年に開催された第16回アイルランド映画テレビ賞は2018年と2019年の2年間で公開された作品を対象としており、作品賞は2018年公開作品を対象とした「2019年作品賞(Best Film 2019)」と2019年公開作品を対象とした「2020年作品賞(Best Film 2020)」の2部門に分かれている。

出典[編集]

  1. ^ a b Murray, Suzanne (2018年7月27日). “The Official Irish/UK Trailer for Epic Feature BLACK 47 Released Today” (英語). Wildcard Distribution. オリジナルの2018年10月21日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20181021124615/http://www.wildcarddistribution.com/official-irishuk-trailer-epic-feature-black-47-released-today 2021年4月2日閲覧。 
  2. ^ Black '47” (英語). Box Office Mojo. 2021年4月2日閲覧。
  3. ^ Lloyd, Brian (2018年1月15日). “Upcoming Irish film Black 47 to premiere at the Berlin Film Festival” (英語). Entertainment.ie. https://entertainment.ie/cinema/movie-news/upcoming-irish-film-black-47-to-premiere-at-the-berlin-film-festival-228155/ 2021年4月2日閲覧。 
  4. ^ 2021年4月 月間番組表” (PDF). WOWOW. 2021年4月2日閲覧。
  5. ^ リベンジャー・スクワッド 宿命の荒野”. WOWOW. 2021年4月2日閲覧。
  6. ^ Klemens, Kristen (2016年11月29日). “Shoot underway on 'Black 47' starring Hugo Weaving, Jim Broadbent” (英語). Screen Daily. https://www.screendaily.com/news/shoot-underway-on-black-47-starring-hugo-weaving-jim-broadbent/5111754.article 2021年4月2日閲覧。 
  7. ^ Black '47 (2018)” (英語). Rotten Tomatoes. 2021年4月2日閲覧。
  8. ^ Black '47 Reviews” (英語). Metacritic. 2021年4月2日閲覧。
  9. ^ Clarke, Sophie (2020年10月18日). “All the winners at the virtual IFTA Awards” (英語). Goss.ie. https://goss.ie/showbiz/all-the-winners-at-the-virtual-ifta-awards-227824 2021年4月2日閲覧。 

外部リンク[編集]