リビア国民軍

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

リビア国民軍(リビアこくみんぐん)は、リビア国内に展開する反政府武装組織。略称LNA。実質的にはリビア軍の陸軍および空軍組織が、暫定政府に敵対する形で形成された組織ともいえる。

概要[編集]

創設[編集]

2011年リビア内戦に参画し、リビア陸軍の将校であったハリファ・ハフタルが、2014年リビア内戦時に、暫定政府側の国民議会に反旗を翻す形で創設。リビア東部のベンガジを拠点として、国民合意政府とイスラム原理主義者が組織する民兵組織と対抗[1]エジプトUAEサウジアラビアロシアフランスなどの支援を受けながら勢力を拡大[2]。2019年初頭には、リビア南部の油田地帯の掌握に成功した[3]

トリポリ進出[編集]

2019年4月5日、ハリファ・ハフタルは、国際連合の支持を取り付けていた国民合意政府が拠点とするトリポリへの進軍を宣言[4]。国連やアメリカ合衆国の警告を無視する形で、激しい戦闘を繰り広げた。同月7日には、リビア国民軍側が政府側の拠点を空爆[5]。同月12日には、トリポリから20kmの地点まで進軍。トリポリからは約8000人の市民が戦乱を避けるために避難した[6]

2019年4月18日国際連合安全保障理事会は、イギリスが提出したリビア停戦決議案の採決を行ったが、ロシアとアメリカが反対したことから否決された[7]

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 「リビア国民軍」、過激派との戦闘で6月に民兵44人死亡”. AFP (2017年7月2日). 2019年4月13日閲覧。
  2. ^ リビアのエネルギーをめぐる政治動向: 産油量回復の一方で高まる治安リスク (PDF)”. 日本エネルギー研究所. 2019年4月13日閲覧。
  3. ^ リビア内戦が激化、東部拠点の武装組織が首都空港を爆撃”. ロイター (2019年4月9日). 2019年4月13日閲覧。
  4. ^ リビア、民兵組織率いるハフタル氏が首都への「進軍」命令”. AFP (2019年4月5日). 2019年4月13日閲覧。
  5. ^ リビア、民兵組織が空爆開始 統一政府も反攻を宣言”. AFP (2019年4月7日). 2019年4月13日閲覧。
  6. ^ リビア首都争奪戦続く、数十人死亡 8000人避難”. AFP (2019年4月13日). 2019年4月13日閲覧。
  7. ^ トランプ大統領、リビアのハフタル氏と電話会談、米国はリビア国民軍支持か”. AFP (2019年4月20日). 2019年5月9日閲覧。