リッキー・モートン
リッキー・モートン | |
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プロフィール | |
リングネーム |
リッキー・モートン リック・モートン リチャード・モートン |
本名 | リチャード・ストラッテン |
ニックネーム | 狂乱のロック野郎 |
身長 | 180cm |
体重 | 103kg(全盛時) |
誕生日 | 1956年9月21日(66歳) |
出身地 |
![]() ![]() デイヴィッドソン郡ナッシュビル |
トレーナー | ケン・ルーカス |
デビュー | 1979年 |
リッキー・モートン(Ricky Morton、本名:Richard Stratten、1956年9月21日 - )は、アメリカ合衆国のプロレスラー。テネシー州ナッシュビル出身。
ロバート・ギブソンとのタッグチーム、ロックンロール・エクスプレス(The Rock 'n' Roll Express)での活躍で知られる[1]。設定上の生年は1960年とされていた[2]。
来歴[編集]
地元テネシー州メンフィスのCWAにて1979年にデビュー。師匠のケン・ルーカスや黒人レスラーのソニー・キングのパートナーとなり、マイケル・ヘイズ&テリー・ゴディのファビュラス・フリーバーズやラリー・レイザム&ウェイン・ファリスのブロンド・ボンバーズと対戦[3]、同年9月にはキングとのコンビでボンバーズからAWA南部タッグ王座を奪取した[4]。
以降もCWAを主戦場にベビーフェイスの新鋭として活動後、1983年にロバート・ギブソンとロックンロール・エクスプレスを結成。アイドル系タッグチームとして売り出される。その後、ビル・ワットのMSWAにおけるミッドナイト・エクスプレス(ボビー・イートン&デニス・コンドリー)との抗争劇を経て、1985年よりNWAのジム・クロケット・プロモーションズに移籍。デビュー戦でイワン・コロフ&クラッシャー・クルスチェフからNWA世界タッグ王座を奪取し[5]、以降も同地区のタッグマッチ戦線において活躍。その甘いマスクとスピーディーな試合スタイルで、少女ファンからの絶大な支持を集めた[6]。
ギブソンとのタッグで活動する一方、モートンはシングル・プレイヤーとしての才能も発揮し、リック・フレアーも彼の実力を高く評価した[6]。1986年はフレアーとの抗争アングルが組まれ、当時フレアーが保持していたNWA世界ヘビー級王座に4月から7月にかけて連続挑戦している[7]。1988年5月にはギブソンと共に全日本プロレスへの初来日を果たし、同年10月にも再来日した[8]。
その後はフリーランスのタッグチームとしての活動を経て、ジム・クロケット・プロモーションズを買収したWCWに1990年より参戦したが、ギブソンの欠場中にフレアー・タイプの伊達男系ヒールに転向。復帰したギブソンを敵に回しての、元パートナー同士の遺恨試合も行われた[9][10]。このヒールターン時には、リチャード・モートンの名義で女性マネージャーのアレキサンドラ・ヨーク率いるヨーク・ファウンデーションに加入。1991年10月8日には同じ色悪系のトーマス・リッチ&テレンス・テイラーとのトリオで、ダスティン・ローデス、トム・ジンク、ビッグ・ジョッシュからWCW世界6人タッグ王座を奪取している[11]。
WCW離脱後はギブソンとロックンロール・エクスプレスを再結成し、1990年代半ばまでジム・コルネットの主宰するスモーキー・マウンテン・レスリングやCWAの後継団体USWAにて活動。1992年7月13日にエディ・ギルバートを破り、USWA統一世界ヘビー級王者となるなどシングルでも活躍した[12]。1996年5月にはギブソンと共にFMWに来日し、彼らに影響を受けたリッキー・フジと組んでの6人タッグマッチにも出場[13]。1997年の単独での再来日時には、フジとニュー・ロックンロール・エクスプレスを結成している[14]。以後、1998年のWWF参戦を経てギブソンとのコンビを一旦解消。ベテランのシングル・プレイヤーとなってインディー団体を転戦後、2000年代に入ってTNAなどでロックンロール・エクスプレスを復活させている[1]。
単独での活動も行い、2007年4月に古巣メンフィスのインディー団体、メンフィス・レスリングにてキッド・キャッシュと組み、同団体認定の南部タッグ王座を獲得した[2]。近年もギブソンと共にロックンロール・エクスプレスのリユニオン・ツアーを続けており、2010年4月には主戦場としていたクロケット・プロのブランドネームと同名義のNWA加盟団体、MACW(ミッドアトランティック・チャンピオンシップ・レスリング)において、バフ・バグウェル&リッキー・ネルソンからMACWタッグ王座を奪取している[1]。
2014年1月4日、テネシーのNWA加盟団体であるNWAスモーキーマウンテンにて、弟子でもあるチェーズ・オーエンズからNWA世界ジュニアヘビー級王座を奪取[15]。3月7日にオーエンズに奪還され短命王者で終わったものの、57歳での最高齢戴冠者となった。
2017年2月、ギブソンとのロックンロール・エクスプレスとしてWWE殿堂に迎えられることが発表された[16]。3月31日にフロリダ州オーランドのアムウェイ・センターで行われた殿堂入り式典では、ジム・コルネットがインダクターを務めた[17]。
獲得タイトル[編集]
- NWA世界ジュニアヘビー級王座:1回[15]
- NWA世界タッグ王座(復活版):4回(w / ロバート・ギブソン)[18]
- NWA殿堂:2006年度[19]
- NWAミッドアメリカ・タッグ王座:1回(w / ケン・ルーカス)[20]
- AWA南部タッグ王座:6回(w / ソニー・キング、ケン・ルーカス×2、エディ・ギルバート、ロバート・ギブソン×2)[4]
- CWAタッグ王座:2回(w / ロバート・ギブソン、トッド・モートン)[21]
- CWA世界タッグ王座:1回(w / ロバート・ギブソン)[1]
- NWA世界タッグ王座(ミッドアトランティック版):4回(w / ロバート・ギブソン)[25]
- WCW世界6人タッグ王座:2回(トミー・リッチ&ジャンクヤード・ドッグ、トーマス・リッチ&テレンス・テイラー)[11]
- SMWタッグ王座:10回[26]
- ミッドアトランティック・チャンピオンシップ・レスリング(インディー)
- MACWタッグ王座:1回(w / ロバート・ギブソン)[1]
- トラディショナル・チャンピオンシップ・レスリング
- TCWタッグ王座:1回(w / ロバート・ギブソン)[1]
- メンフィス・レスリング
脚注[編集]
- ^ a b c d e f “Rock 'n' Roll Express”. Online World of Wrestling. 2010年9月14日閲覧。
- ^ a b c “Ricky Morton”. Online World of Wrestling. 2010年9月14日閲覧。
- ^ “The USWA matches fought by Ricky Morton in 1979”. Wrestlingdata.com. 2014年9月12日閲覧。
- ^ a b “AWA Southern Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年9月14日閲覧。
- ^ “Rock 'n' Roll Express 1985”. The Official Rock and Roll Express Fan Website. 2010年9月14日閲覧。
- ^ a b リック・フレアー、キース・エリオット・グリーンバーグ共著『リック・フレアー自伝 トゥー・ビー・ザ・マン』P225-226(2004年、エンターブレイン、ISBN 4757721536)
- ^ “The Records of NWA World Heavyweight Championship Matches 1986”. Wrestling-Titles.com. 2010年9月14日閲覧。
- ^ “The AJPW matches fought by Ricky Morton in 1988”. Wrestlingdata.com. 2015年10月25日閲覧。
- ^ “Rock 'n' Roll Express 1991”. The Official Rock and Roll Express Fan Website. 2010年9月14日閲覧。
- ^ “The WCW matches fought by Robert Gibson in 1991”. Wrestlingdata.com. 2015年10月25日閲覧。
- ^ a b “WCW World 6-Man Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2015年10月25日閲覧。
- ^ a b “USWA Unified World Heavyweight Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年9月14日閲覧。
- ^ “The FMW matches fought by Ricky Morton in 1996”. Wrestlingdata.com. 2015年10月25日閲覧。
- ^ “The FMW matches fought by Ricky Morton in 1997”. Wrestlingdata.com. 2015年10月25日閲覧。
- ^ a b “NWA World Junior Heavyweight Title”. Wrestling-Titles.com. 2014年1月30日閲覧。
- ^ a b “The Rock ’n’ Roll Express to be inducted into the WWE Hall of Fame”. WWE.com (February 6, 2017). 2017年2月23日閲覧。
- ^ “The Rock ‘n’ Roll Express ride high into Hall of Fame glory”. WWE.com (March 31, 2017). 2017年4月1日閲覧。
- ^ “Revived NWA World Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2015年10月25日閲覧。
- ^ “National Wrestling Alliance Hall of Fame”. Wrestling-Titles.com. 2017年4月1日閲覧。
- ^ “NWA Mid-America Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2015年10月25日閲覧。
- ^ “CWA Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2015年10月25日閲覧。
- ^ “USWA World Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2015年10月25日閲覧。
- ^ “NWA Tri-State Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2015年10月25日閲覧。
- ^ “Mid-South Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2015年10月25日閲覧。
- ^ “NWA World Tag Team Title [Mid-Atlantic/WCW]”. Wrestling-Titles.com. 2014年4月3日閲覧。
- ^ “Smoky Mountain Wrestling Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2015年10月25日閲覧。
外部リンク[編集]
- School of Morton (@RealRickyMorton) - Twitter
- The Official Rock-n-Roll Express Fan Website
- Online World of Wrestling
- リッキー・モートンのプロフィール - Cagematch.net, Wrestlingdata.com, Internet Wrestling Database
- WWE Hall of Fame