リチャード・ワイズマン

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リチャード・ワイズマン

リチャード・ワイズマン英語: Richard Wiseman1966年 - )は、イギリスロンドン出身の心理学者

10歳から奇術を始め、20歳代前半にはプロのマジシャンとして世界的に活動[1]。やがて奇術の裏にある人間の心理に強い関心を抱き始め、ロンドン大学心理学を専攻。同大学卒業後、エディンバラ大学で心理学の博士号を取得。ハートフォードシャー大学で研究室を持つまでになる[1]

超常現象を疑問視する研究においても世界的に知られており、被験者の膨大なデータの分析による科学的なアプローチを得意としている[2]。自らウェブサイト上で被験者を募り、大規模調査プロジェクトを進めている[2]2002年社会科学分野における一般向けの優れた業績を顕彰するジョセフ・リスター賞(イギリス科学協会)を受賞[2]

疑似科学を鋭く批判する一方で、一般向けの科学書の執筆やテレビ番組の制作[2]、ビジネスコンサルタントとして企業での講演など[1]、幅広い啓蒙活動を行っている。

日本語訳された著作[編集]

  • 『運のいい人、悪い人 - 運を鍛える四つの法則』(矢羽野薫訳、角川書店) 2004.1、のち改題『運のいい人の法則』(角川文庫) 2011
  • 『Qのしっぽはどっち向き? 3秒で人を見抜く心理学』(殿村直子訳、日本放送出版協会) 2008.6
  • 『その科学が成功を決める』(木村博江訳、文藝春秋) 2010.1、のち文春文庫
  • 『超常現象の科学 なぜ人は幽霊が見えるのか』(木村博江訳、文藝春秋) 2012.2
  • 『その科学があなたを変える』(木村博江訳、文藝春秋) 2013.10
  • 『よく眠るための科学が教える10の秘密』(木村博江訳、文藝春秋) 2015.11 

脚注[編集]

  1. ^ a b c リチャード・ワイズマン『運のいい人の法則』矢羽野薫訳、角川書店角川文庫〉、2011年、著者紹介頁。ISBN 978-4-04-298225-8 
  2. ^ a b c d リチャード・ワイズマン『その科学が成功を決める』木村博江訳、文藝春秋文春文庫〉、2012年、著者紹介頁。ISBN 978-4-16-765184-8 

外部リンク[編集]