リコーエレメックス

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リコーエレメックス株式会社
Ricoh Elemex Corporation
リコーエレメックス本社
種類 株式会社
市場情報
東証2部 7765
2008年7月28日上場廃止
名証2部 7765
2008年7月28日上場廃止
本社所在地 日本の旗 日本
444-8586
愛知県岡崎市井田町3-69
北緯34度58分45.9秒
東経137度10分34.1秒
座標: 北緯34度58分45.9秒 東経137度10分34.1秒
設立 1938年昭和13年)4月23日
(高野精密工業株式会社)
業種 精密機器
法人番号 3180001018624
事業内容 複写機・情報機器事業、LPガス関連機器、防衛関連機器、精密機器・部品事業等。
代表者 代表取締役社長:鈴木 将嗣
資本金 34億56百万円(2014年3月31日現在)
売上高 連結:310億31百万円(2013年3月期)
従業員数 連結:813名(2017年4月1日現在、パートタイマー除く)[1]
決算期 3月31日
主要株主 (株)リコー 100%
主要子会社 リコーエレメックスAT(株)
レックスゼネラルサービス(株)
外部リンク http://www.ricohelemex.co.jp/
特記事項:三愛会理事会社
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リコーエレメックス株式会社(英文社名:Ricoh Elemex Corporation)は、愛知県岡崎市井田町に本社を置き精密機器などの製造を行っている理研グループの企業である。株式会社リコーの100%子会社。

主力製品・事業[編集]

腕時計[編集]

腕時計事業は、名古屋市1899年に設立された掛時計製造会社「高野時計製造所」と1913年に設立された置時計製造会社「高野金属品製作所」が、1921年に合併して誕生した「高野時計金属品製作所」を起源とする。戦前から日本軍向けの砲弾用信管を手掛けていたが、朝鮮戦争勃発後の1951年以降、アメリカ軍向けの砲弾用信管特需で経営不振から再建、米軍特需終了後の1956年に、新たな生産品目として腕時計生産を企画した。

高野精密の腕時計生産は1957年初頭から具体化した。紳士用時計については当初、西ドイツのラコー時計のムーヴメントのみを輸入してこれにケースを組むことでスタートし、徐々に自製化した。また紳士用腕時計よりも小型なため技術的な難易度が高い婦人用腕時計については、1957年10月にアメリカ合衆国の高級時計メーカー・ハミルトン時計と正規の技術提携を結び、同社の設計や技術の供与を受けるなど、先行する国産大手のセイコー、シチズンを急速に追撃するための速成戦略が採られた。最初にリリースされた腕時計は1957年9月10日、ラコーのムーヴメントを採用して製作された「TAKANOタカノ)」ブランドの「200シリーズ」である。

婦人用時計はハミルトンの設計・技術を踏襲したものの、紳士用時計はラコーのムーブメント搭載からオリジナルな設計へのシフトを進め、2年後の1959年10月には世界一薄型の手巻き時計「タカノ シャトー」をリリースした。だがその直前の1959年9月、伊勢湾台風が東海地方を襲い、名古屋のタカノ本社と生産拠点の笠寺工場は共に甚大な被災状況となった。台風被害からの再建に多額の費用を要しただけでなく、腕時計業界進出後の営業拡販能力も不十分で在庫過多となり、1961年頃には経営悪化が顕著となった。

1962年7月26日に経営母体の変更により「タカノ」ブランドは消滅することになり、その製品と製造技術は「リコー」ブランドに継承される。

「リコー」ブランドでは、当初は「タカノ」のデザインを踏襲した製品を送り出していた。しかし、セイコーに次ぎ日本国で二番目にクォーツ時計の量産に成功し、クォーツ時計のシリーズ「リクォーツ」がヒットしたことで、以降は斬新なデザインのクォーツ腕時計が製品ラインナップの中心となっていった。 しだいに低廉なクォーツ製品の販売に傾倒していったため、「タカノ」時代に培われた腕時計製造技術におけるダイナミズムは失われていき、その進行に伴って「リコー時計」のブランド価値は棄損されていくことになった。

2014年現在の製品は2008年から展開する主力の「SHREWD(シュルード)」のほか、フォーマル用「シャルベール」 、女性用「モンペリエエミット」、バリュー「アトランタ」などのシリーズがある。

腕時計関係の年譜[編集]

  • 昭和06年(1931年) - 高野時計金属品製作所設立
  • 昭和13年(1938年)4月23日 - 高野時計金属品製作所の機能分社である高野精密工業設立。
  • 昭和32年(1957年) - 7月、アメリカ合衆国のハミルトン時計と技術提携。 9月、「タカノ」ブランド初の腕時計「200シリーズ」発売。
  • 昭和34年(1959年)10月 - 世界一薄型の手巻き時計「シャトー」を発売。
  • 昭和37年(1962年) - 7月、リコーの傘下に入り、「リコー」ブランドでの展開を開始。9月ハミルトン時計と合弁会社ハミルトンリコー時計設立。
  • 昭和46年(1971年)12月 - クォーツ腕時計「リクォーツ」発売。
  • 昭和47年(1972年)7月 - 韓国に韓国リコー精密工業設立。
  • 昭和48年(1973年)5月 - 青森にリコー時計精密株式会社設立。
  • 昭和50年(1975年)11月 - フィリピンにリコーウオッチフィリピン設立。
  • 昭和53年(1978年)12月 - 西ドイツにリコーウオッチヨーロッパ設立。
  • 昭和54年(1979年) - 6月、香港にリコータイム香港設立。 7月、アメリカにリコータイムオブアメリカ設立。
  • 平成12年(2000年)10月 - 腕時計「TERRA」がグッドデザイン賞受賞。

主要事業所[編集]

沿革[編集]

  • 1938年4月 - 「高野精密工業株式会社」を設立。
  • 1954年6月 - 名古屋証券取引所2部に株式を上場。
  • 1959年 - 伊勢湾台風で本社、工場が壊滅的被害を受け、リコーの支援を受け再建を図る。
  • 1961年10月 - 東京証券取引所2部に株式を上場。
  • 1962年8月 - 「リコー時計株式会社」に商号変更。
  • 1986年4月 - 現社名に変更。
  • 2005年10月 - システム事業を(株)リコーへ移管。
  • 2005年10月 - 子会社のリコー教育システム(株)の全株式を全研本社(株)へ譲渡。
  • 2008年7月28日 - 上場廃止
  • 2008年8月1日 - リコーの完全子会社となる。
  • 2008年11月 - 水道メーターの生産から撤退。
  • 2011年8月1日 - LPガス機器販売事業を愛知時計電機株式会社と統合。合弁会社「アイレックス」を設立[2]
  • 2013年1月7日 - 本社を岡崎事業所(愛知県岡崎市)に移転。
  • 2013年4月1日 - 情報機器事業の設計機能をリコーテクノロジーズ(株)に移管。
  • 2015年10月 - アイレックスを愛知時計電機が吸収合併[3]

主要関係会社[編集]

国内グループ企業[編集]

海外グループ企業[編集]

脚注[編集]

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外部リンク[編集]