ランボルギーニ・ガヤルド

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ランボルギーニ・ガヤルド
前期型
Lamborghini Gallardo silver.jpg
販売期間 2003年 -
乗車定員 2人
ボディタイプ 2ドア クーペ
2ドア オープン
エンジン 5.0L V10 DOHC
5.2L V10 DOHC
最高出力 500ps(2003年-2006年)
520ps(2006年以降)
530ps(スーパーレジェーラ)
550ps(LP550-2)
560ps(LP560-4)
570ps(LP570-4)
570ps(セスト・エレメント)
最大トルク 55.1kgm/6,500rpm(LP560-4)
変速機 6速MT
6速セミAT(e-gear)
駆動方式 4WDミッドシップ
全長 4,300mm
全幅 1,900mm
全高 1,165mm
ホイールベース 2,560mm
車両重量 1,430kg
ステアリング位置 左/右
後継 ウラカン
-自動車のスペック表-

ガヤルドGallardo )は、イタリアの自動車メーカーランボルギーニが製造したスポーツカーである。 過去に存在した“ベビー・ランボルギーニ”の後継モデルとして発表された。スタイリングはムルシエラゴ同様、ベルギー人デザイナーのルク・ドンカーヴォルケによって主導されている。車名は闘牛名ではなく、18世紀スペインの闘牛飼育家であるフランシスコ・ガヤルドから採られている。

機構・スタイル[編集]

エンジンは、バンク角90°を持つ水冷V型10気筒エンジン。アルミ鋳造製のシリンダーブロックは、アウディ製のものとベースは同じ。重心を下げるため広いバンク角度を採用しているが、等間隔燃焼を実現するためにクランクピンを18°オフセットしている。排気量は5Lであり、1L当たり100psとなる500psを発生している。ボア×ストロークが82.5mm×92.8mmというロングストローク仕様であるため、低回転域のトルク特性に優れている。ロングストロークではあるがレッドゾーンは8,200rpmからとなっている。2006年モデルより排気系の見直しで520psへと出力が向上した。

エンジン搭載形式はミッドシップだが、これだけの出力になると2輪駆動ではトラクション確保が難しいとされたため、対策として4WDシステムが採用されている[1]。本車種における4WDシステムは、低重心化も兼ねてエンジンとともに構造限界まで下げた状態で搭載されている。また複雑な制御で知られるアウディ製クワトロシステムではなく、シンプルなビスカスカップリング式センターデフを使用しており、この点はディアブロに準じる基本構成となっている。

ボディは発売当時からアウディ製のアルミスペースフレームで構成されている[2]。ボディ単体での車重量は250kgと軽量である。総車体重量は1,430kgと公称されている。ランボルギーニ伝統の低い全高は受け継がれており、全高は1,160mm[3]

本車は、日常使用の使い勝手を向上させるためスイングアップドアは採用されず、一般的な前ヒンジの横開きドアとなっている。また、2005年モデルよりフロント部車高を少し上昇させることが可能となっている(日本仕様では標準装備)。このシステムは油圧式であり、車高を上げた状態でも70km/hで走行でき、またタワーパーキングへの入庫が可能となっている。

2009年7月にマイナーチェンジが行われ、ランボルギーニ伝統の「LP」が付けられた「LP560-4」が発表された。これにより、5.2L直噴エンジン(最高出力560ps/55.1kg·m)、1,420kg、4WDのスペックとなり、ドイツ国内では2009年のベストスポーツカー賞を受賞した。なお、この2009年仕様エンジンは親会社であるアウディのスペチアーレ「R8 5.2LFSI」にも採用されている。

2010年3月のジュネーブショーにてサーキット走行向けのモデルである「LP570-4Superleggera」が発表された。これは570psエンジン、1,340kg(アルミ&カーボンボディ仕様)となっている。

バリエーション[編集]

スパイダー[編集]

2005年に追加されたグレード。ルーフがカットされ代わりに電動ソフトトップが採用されている。開閉時間は20秒。

スーパーレジェーラ[編集]

車体パーツをカーボンファイバーに置き換え、車重をノーマルより100kg軽量化(1,330kg)し、吸排気系の見直しにより出力を10psアップの530psとした限定モデル。なお、スーパーレジェーラとはイタリア語で超軽量の意味。パワーウェイトレシオは2.5kg/psで、発表された0-100km/h加速は3.8秒、トップスピードは315km/hとされる。オプションとして大型カーボンリアウイングがあり、ノーマル仕様に装備されている非可動式リアウイングとは選択式。

LP550-2 ヴァレンティーノ・バルボーニ[編集]

2009年に発売された5.2L、V10、550psで2輪駆動の限定モデル。ネーミングの由来は、40年以上に渡ってすべてのランボルギーニの開発に携わり、テストドライバーも務めていたヴァレンティーノ・バルボー二氏に起因する。変速機は6速MTを標準設定とし、eギアはオプションとなる。リアデフのチューニングを最適化、リアアクスル用LSDも新たに開発。スタビライザー、ダンパー、コイル、タイヤ、ESPといったあらゆる部分を変更。

ある日、ヴァレンティーノは自分の名前のついた車に乗って帰宅。翌日の出勤途中にフェルッチオの眠る墓地にさしかかると「ありがとう」と、心の中でフェルッチオにお礼をするために車を止めたという[4]

LP570-4 スーパーレジェーラ[編集]

2010年3月のジュネーブモーターショーで発表したモデル。ベースモデルから70kg軽量化し、最大出力570psを発揮する。エクステリアの改良で空力性能を向上、レヴェントン風のフロントバンパー、大型エアインテーク、レーシングカー的なリアディフューザーやリアスポイラーを装備する。インテリアにも専用装備を多数採用している。

セスト・エレメント[編集]

ガヤルドをベースに開発されたモデル。2010年10月のパリモーターショーでコンセプトモデルとして発表され、2011年にサーキット専用車として生産が決定した。最高出力570psを発生させる5.2L V型10気筒エンジンを搭載し4輪駆動でありながら、ボディにカーボン材、部品にチタン合金など軽量素材を多用するため車重は僅か999kgである。0-100km/h加速は2.5秒、最高速度は300km/hを発揮する。

LP570-4 スーパートロフィオストラダーレ[編集]

2011年9月のフランクフルトモーターショーで発表されたモデル。パワートレインは前述のLP570-4と同じものだが、ディフューザー、リアスポイラーなどにカーボン素材を多用し車重は1,340kgに抑えられ、ブレーキを中心に改良が施される。0-100km/h加速3.4秒、最高速度340km/hと公表される。

RG-3[編集]

FIA GT選手権のGT3クラスへの参戦目的で製作されたレースカーをベースに、日本のSUPER GTの規定に合わせ作り直されたワンオフマシンである。開発は日本のJLOCによって行われ、2007年より参戦を開始し、開幕戦では2台持ち込んだ。2009年の第6戦鈴鹿において10位で初入賞。同年の第7戦富士では、「triple a ガイヤルド RG-3」がポールポジションを獲得している。

LP600+[編集]

ドイツのチューニングメーカー、ライターエンジニアリングが開発したFIA GT3クラスのレース専用モデル。2012年のFIA GT1世界選手権にライターエンジニアリングのチームから参戦する。

FL2[編集]

ライターエンジニアエンジニアリングが開発した2013年型をベースにしたLP600+の後継マシン。

LP560-4 ビアンコ・ロッソ[編集]

2012年5月にランボルギーニの日本上陸45周年を記念して、10台限定でリリースされた日本専用仕様。意味はイタリア語で「白・赤」。ボディーはホワイトのみで、アクセントとしてミラーカバーやブレーキキャリバーが赤色に塗装されている。価格は2541万円。

販売経緯[編集]

  • 2003年 - ジュネーブショーで発表。同年からクーペが日本でも発売された。
  • 2005年10月 - オープンモデルの「スパイダー」を追加。
  • 2007年 - SUPER GTにガヤルド RG-3が参戦。
    • 3月 - ジュネーブショーでガヤルドをベースに車体を軽量化した「スーパーレジェーラ」を発表。
  • 2008年3月 - マイナーチェンジ。ジュネーブショーで発表。ヘッドライトユニットが若干小さくなり、リア周りはムルシエラゴに似たデザインに変更された。型式も「LP560-4」と改めらる。
  • 2010年6月 - 同年3月のジュネーブモーターショーで発表した『LP570-4 スーパーレジェーラ』を日本国内で販売開始した。価格は、6速セミAT・eギア、6速MTともに2,913万2,250円。
  • 2004年5月にイタリア警察高速隊のパトカーとして採用されている[5]。一号車は既に退役し、その後2008年10月24日にLP560-4が代替車両として納車された[6]。この「ガヤルド・ポリツィア」は通常の任務の他、移植用臓器の搬送を行えるよう、そのための装備が組み込まれている。また、同車に乗務する警察官は、特別に選抜されトレーニングを受けたメンバーのみ乗務することが認められる。このイタリア警察LP560-4パトカー1台は2009年11月29日(現地時間)夜、学生向けのジョブ・フェアで展示の帰途、ガソリンスタンドから出てきた一般車を避けようとしてコントロールを失い大破。この事故による死傷者はなかった。

生産終了[編集]

2013年11月に、ランボルギーニ史上最多となる総生産台数14,022台で生産を終了した[7]。販売台数もランボルギーニ史上最多であった。

脚注[編集]

  1. ^ ただしディアブロのように、エンジンを前後逆に配置し、トランスミッションを室内センタートンネルに位置させる方法は取られていない
  2. ^ このフレーム構造はムルシエラゴでは採用されなかった
  3. ^ フェラーリ・458イタリアの全高は1,210mm。12気筒モデルのムルシエラゴの全高は1,130mm
  4. ^ ENGINE 限定250台の後輪駆動ランボ、ガヤルドLP550試乗記
  5. ^ Response2004年5月16日 ランボルギーニ・ガヤルドのパトカー出動!!
  6. ^ Response2008年10月25日 史上最速のパトカー、イタリア警察に配備完了!!
  7. ^ Lamborghini Gallardo production ends on No. 14,022 autoblog 2013年11月26日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]


ランボルギーニ S.p.A. ロードカータイムライン 1962-
タイプ 1960年代 1970年代 1980年代 1990年代 2000年代 2010年代
4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4
MR(含ミッドシップ4駆) V12 ミウラ カウンタック ディアブロ ムルシエラゴ アヴェンタドール
イオタ レヴェントン ヴェネーノ
V8/V10 シルエット ジャルパ ガヤルド
2+2 ウラッコ


FR GT 350GT
2+2 400GT イスレロ ハラマ


エスパーダ


SUV LM002


オーナー フェルッチオ・ランボルギーニ ロゼッティ、レイマー イタリア政府管理下 ミムラン クライスラー メガテック アウディ
レーシングカー: ランボルギーニ・イオタ(1969)
コンセプトカー: ランボルギーニ・エストーケ(2008)、ランボルギーニ・アンコニアン(2009)、ランボルギーニ・セスト・エレメント(2010)
人物: フェルッチオ・ランボルギーニマルチェロ・ガンディーニルーク・ドンカーヴォルケ
公式WEBサイト: Automobili Lamborghini Holding Spa