ラルフ124C41+
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『ラルフ124C41+』(原題:Ralph 124C 41+ )は、ヒューゴー・ガーンズバックのSF小説。
初出は1911年4月の『モダン・エレクトリックス』誌。同誌は1908年にガーンズバック自らが創刊した世界初の無線雑誌で、1911年4月から12回が連載された。
ハードカバーの初版は1925年ストラトフォード社より刊行された[1]。出版時の副題は「2660年のロマンス(A Romance of the year 2660)」。
あらすじ[編集]
27世紀最大の科学者の一人ラルフ124C41+は、テレビ電話の混線がきっかけでアリス212B423という美しい娘と知り合い、互いに愛し合うようになる。世界中が若い二人を祝福するが、アリスに恋する二人の男だけは別だった。
アリスに横恋慕する青年フェルナン60O010が彼女を誘拐し、宇宙へと拉致する。 アリスを救出するため、ラルフは自分専用の宇宙機に飛び乗って宇宙へ飛び出す。無事フェルナンの宇宙機に追いつくことができたラルフだったが、船内に彼女はいなかった。アリスに恋情を燃やすもう一人の男、火星人リザノールCK1618がフェルナンから彼女を横取りして火星に向かって逃走していたのだ。
火星に逃げ込まれる前にリザノールに追いつかなければならない。知力を振り絞り、死力を尽くした追跡が続く。
登場人物[編集]
- ラルフ124C41+
- ニューヨークに住む若き天才科学者で発明家。名前の末尾についたプラス記号は地球上で十人の偉大な科学者にのみ許された称号である。
- 名前の「124C41」は “one to foresee for one” (未来を見通す人)とかけたもの。
- アリス212B423
- 吹雪でスイスの山中で立ち往生していたところを雪崩に襲われ、ラルフの機転と科学技術により救われる。
- フェルナン60O010
- 色の浅黒い長身の30代男性。アリスに幾度も言い寄ったが相手にされないため、ストーカー化した。
- リザノールCK1618
- 火星人。地球人と火星人の婚姻は法的に認められていないが、アリスに恋慕するあまりフェルナンに誘拐された彼女を横取りし、火星に向かって逃亡する。
- ジェームズ212B422
- スイス西部のヴェンタルプ在住。アリスの父。大西洋横断電子磁力地下鉄の技術顧問。
日本語訳[編集]
- 川村哲郎訳『ラルフ124C41+』早川書房〈ハヤカワ・SF・シリーズ〉、1966年(1995年に復刻再版 ISBN 4-15-207942-8)
- 中上守訳「ラルフ124C41+」『世界SF全集 4 ガーンズバック テイン』早川書房、1971年
児童向け翻訳[編集]
- 福島正実訳『27世紀の発明王』岩崎書店〈SF世界の名作 2〉、1966年
- 岩崎書店〈SFこども図書館 2〉、1976年
- 岩崎書店〈冒険ファンタジー名作選 3〉、2003年 ISBN 4-265-95123-6
- 川村哲郎訳『2660年のロマンス』集英社〈ジュニア版世界のSF 17〉、1970年
- 加納一朗訳『宇宙追撃戦』ポプラ社〈SFシリーズ 7〉、1972年
脚注[編集]
- ^ 「ラルフ124C41+」(1995年、早川書房、ハヤカワSFシリーズ)