ラドミル・エリシュカ

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ラドミル・エリシュカ
Radomil Eliška
生誕 (1931-04-06) 1931年4月6日(86歳)
チェコスロバキアの旗 チェコスロバキア ズデーテン地方
学歴 ブルノ音楽大学
ジャンル クラシック音楽
職業 指揮者

ラドミル・エリシュカ(Radomil Eliška、1931年4月6日 - )は、チェコ出身の指揮者である。

略歴[編集]

チェコの北東部ズデーテン地方に生まれ、8歳からヴァイオリンを習い始める。ブルノ音楽大学でヤナーチェクの高弟ブルジェティスラフ・バカラに師事する[1]。大学卒業後はチェコの交響楽団や同地の軍楽隊などを指揮しながら研鑽を積む。

1968年カルロヴィ・ヴァリ交響楽団の首席指揮者を選ぶためのコンクールに参加、優勝し、1969年から首席指揮者兼音楽監督を務めた。この間、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団プラハ交響楽団などにも客演し、プラハの春音楽祭にもたびたび出演している。1989年ビロード革命ののち、チェコ国内のオーケストラでチェコ人のシェフが解任されるという事態の中で、1990年にカルロヴィ・ヴァリ交響楽団のポストを辞した。

1978年からプラハ音楽大学で指揮法の教鞭を執り、1996年から2008年まで指揮科教授を務めた。また、プラハ芸術アカデミーではヤクブ・フルシャに指揮を教えた。2001年から2013年までチェコ・ドヴォルザーク協会会長を務めた。東西冷戦時代に西側で活動できなかったことが一因となり、奇抜さや器用さが評価される現代の風潮とは対照的に、良い意味で素朴で古いタイプの指揮者で、本場の一番正統的な音楽解釈を身に付けていた[2]。活動がチェコ国内中心であったために、日本では最近までその名を知られていなかった。

2004年に初来日し、東京フィルハーモニー交響楽団名古屋フィルハーモニー交響楽団を指揮している。2006年札幌交響楽団大阪センチュリー交響楽団、2008年に東京都交響楽団大阪フィルハーモニー交響楽団2009年NHK交響楽団九州交響楽団、2013年に東京佼成ウインドオーケストラ、2014年に読売日本交響楽団、2016年に京都市交響楽団を指揮する等、積極的に日本のオーケストラと共演している。

「2009年 心に残ったN響コンサート コンサート編」では、「わが祖国」全曲のプログラムで第1位に選出された[3]2012年、NHK交響楽団定期演奏会に再登場、ドヴォルザーク、ヤナーチェクなどを指揮。

2008年4月から札幌交響楽団首席客演指揮者(2015年から名誉指揮者)。同楽団とドヴォルザークヤナーチェクブラームスチャイコフスキーのチクルスに取り組み、数多くの録音を残した。2016年2017年、同楽団と東京公演を行い成功を収める。

大阪フィルハーモニー交響楽団とも共演を重ね、ドヴォルザークの「スターバト・マーテル」を録音。

健康上の理由から、2017年10月の札幌交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団への出演を最後の来日公演とすることが発表された[4]

2017年10月、大阪フィルハーモニー交響楽団とはオール・ドヴォルザーク・プログラム、札幌交響楽団とは2006年初共演で話題を呼んだリムスキー=コルサコフシェエラードに曲目を変更したプログラムで、惜しまれつつ最後の来日公演を終えた。

ディスコグラフィ[編集]

出典[編集]

  1. ^ Černušák, Gracián (ed.); Štědroň, Bohumír; Nováček, Zdenko (ed.) (1963). Československý hudební slovník I. A-L. Prague: Státní hudební vydavatelství. pp. p. 295. (チェコ語)
  2. ^ “エリシュカ「最後の来日公演」”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2017年11月4日)
  3. ^ 結果発表!最も心に残ったN響コンサート&ソリスト2009
  4. ^ “10月最後の来日公演”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2017年6月23日)